【NEJM】腎不全への大量血液濾過透析で全死亡リスク低減
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海外ジャーナルクラブ

1年前

【NEJM】腎不全への大量血液濾過透析で全死亡リスク低減

【NEJM】腎不全への大量血液濾過透析で全死亡リスク低減
Blankestijnらは、 腎不全の患者を対象に、 大量血液濾過透析 (HDF) と従来の血液透析 (HFHD) の死亡率への影響を国際無作為比較試験で検討。 その結果、 HDFの方が従来の血液透析に比し、 全死因死亡リスクを低減する可能性が示唆された。 本研究はNEJM誌において発表された。 

📘原著論文

Effect of Hemodiafiltration or Hemodialysis on Mortality in Kidney Failure. N Engl J Med. 2023 Jun 16. PMID: 37326323

👨‍⚕️監修医師のコメント

本研究結果はNat Rev Nephrol.にも取り上げられています。 死因にCOVID-19感染も含まれていますが、 結果に大きな影響はなさそうです。

🔢関連コンテンツ

FENa (ナトリウム排泄率)

腎不全の原因精査

FeUN (尿素窒素排泄率)

腎不全の原因精査

FeUA (尿中尿酸排泄率)

腎不全の原因精査

PWI (Plasma Weight Index)

透析患者のドライウェイト DW指標

背景

いくつかの研究により、 腎不全患者には標準的なHFHDと比較してHDFが有効である可能性が示唆されている。 しかし、 発表された研究にはさまざまな限界があるため、 さらなるデータが必要である。

研究デザイン

対象

HFHDを3ヵ月以上受けている腎不全患者

介入

患者を以下の群に割り付け

  • OHDF群:683例
  • HFHD群:677例

主要評価項目

全死因死亡

副次評価項目

死因別死亡、 致死的または非致死的心血管系イベントの複合、 腎移植、 全原因または感染症関連の再入院

研究結果

全死因死亡

  • OHDF群:17.3% (118例)
  • HFHD群:21.9% (148例)
HR 0.77 (95%CI 0.65-0.93)

結論

腎不全患者において、 HDF群はHFHD群に比し、 全死因死亡のリスクが低かった。

こちらの記事の監修医師
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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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