海外ジャーナルクラブ
1年前
Blankestijnらは、 腎不全の患者を対象に、 大量血液濾過透析 (HDF) と従来の血液透析 (HFHD) の死亡率への影響を国際無作為比較試験で検討。 その結果、 HDFの方が従来の血液透析に比し、 全死因死亡リスクを低減する可能性が示唆された。 本研究はNEJM誌において発表された。
本研究結果はNat Rev Nephrol.にも取り上げられています。 死因にCOVID-19感染も含まれていますが、 結果に大きな影響はなさそうです。
いくつかの研究により、 腎不全患者には標準的なHFHDと比較してHDFが有効である可能性が示唆されている。 しかし、 発表された研究にはさまざまな限界があるため、 さらなるデータが必要である。
HFHDを3ヵ月以上受けている腎不全患者
患者を以下の群に割り付け
全死因死亡
死因別死亡、 致死的または非致死的心血管系イベントの複合、 腎移植、 全原因または感染症関連の再入院
腎不全患者において、 HDF群はHFHD群に比し、 全死因死亡のリスクが低かった。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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