海外ジャーナルクラブ
5日前

Woodsらは、 抗レトロウイルス療法 (ART) 未治療のHIV感染成人を対象に、 ドラビリン+ラミブジン+テノホビルジソプロキシルフマル酸塩 (TDF) 併用療法を、 ドルテグラビル+エムトリシタビン+TAF併用療法を対照に、 無作為化比較試験Opti-DORで検討。 その結果、 ドラビリン+ラミブジン+TDF併用は、 ウイルス学的抑制における非劣性を維持しながら体重増加がより少なかった。 試験結果はJAMA誌において発表された。
48週間という短い追跡期間、 各薬剤の影響を個別に評価できない試験デザイン、 妊娠例の少なさ、 費用評価の欠如、 およびdoravirine耐性例の除外が主な限界です。
HIV治療は週1回経口へ? ISL/LEN配合錠が連日療法に非劣性
ART、 特にテノホビルアラフェナミド (TAF) をドルテグラビルまたはビクテグラビルと併用するレジメンは、 大幅な体重増加と関連し、 HIV感染者の心血管代謝リスクを悪化させる可能性が指摘されている。
対象は、 18歳以上のART未治療のHIV感染成人で、 HIV RNA量が500コピー/mL超かつベースラインで高度のドラビリン耐性が検出されない患者だった。 南アフリカの2施設で2023年10月~2025年3月に登録された。 患者は以下の2群に無作為化された。
主要評価項目は48週時のウイルス学的抑制 (HIV RNA量50コピー/mL未満) の割合だった。
99.5%が黒人アフリカ系、 年齢中央値は34歳であった。
48週時にウイルス学的抑制を達成したのは、 ドラビリン+ラミブジン+TDF群が89.0%、 ドルテグラビル+エムトリシタビン+TAF群が90.7%であり (群間差-1.7ポイント、 95%CI -6.6~3.1)、 事前規定の非劣性マージン-10ポイントを満たした。
体重増加の中央値は、 ドラビリン+ラミブジン+TDF群が3.0kg、 ドルテグラビル+エムトリシタビン+TAF群が5.0kgであり、 ドラビリン群で少なかった (群間差-2.0kg [95%CI -3.0~-1.0]、 p<0.001)。
骨密度 (BMD) 変化の中央値は、 ドラビリン+ラミブジン+TDF群が股関節-2.1% (IQR -4.1~-0.5%)、 脊椎-3.2% (IQR -5.4~-0.8%) であったのに対し、 ドルテグラビル+エムトリシタビン+TAF群では股関節-0.5% (IQR -1.9~1.2%)、 脊椎-1.3% (IQR -3.2~0.8%) であり、 いずれの群間比較でもドラビリン+ラミブジン+TDF群のBMD低下が大きかった (各p<0.001)。
ドラビリン+ラミブジン+TDF群でウイルス学的失敗を来した9例のうち7例で、 ドラビリン耐性が出現した。 この7例のうち6例がドルテグラビルベースの治療へ切り替え、 そのうち5例がウイルス学的抑制を達成し、 1例は追跡不能となった。
重篤な有害事象および死亡 (2例) はいずれも稀で、 治療関連とは判断されなかった。
著者らは、 「主に黒人アフリカ系のART開始患者において、 ドラビリン+ラミブジン+TDF併用療法は、 48週時のウイルス学的抑制でドルテグラビル+エムトリシタビン+TAF併用療法に対して非劣性を示し、 体重増加はより少なかった」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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