海外ジャーナルクラブ
23時間前

Torkildsenらは、 新規診断の再発型多発性硬化症を対象に、 抗CD20モノクローナル抗体であるリツキシマブとオクレリズマブを無作為化比較試験 (OVERLORD-MS) で直接比較した。 その結果、 MRIで検出される疾患活動性の抑制において、 リツキシマブのオクレリズマブに対する非劣性が示された。 試験結果はNEJM誌に発表された。
主要評価項目であるMRI評価に対する非劣性検証に必要な統計学的検出力は確保されていましたが、 MRIおよび臨床イベント数が少なかったため、 安全性や稀な有害事象の差を検出するには十分な検出力を有していませんでした。
抗CD20モノクローナル抗体は再発型多発性硬化症 (MS) に有効である。 しかし、 これらの直接比較試験データは不足していた。
本試験は、 第Ⅲ相の多施設共同・二重盲検・非劣性試験 (OVERLORD-MS) である。 新規診断で最近の疾患活動性を有する成人の再発型MS患者218例を対象に、 リツキシマブ群またはオクレリズマブ群へ3:2で無作為に割り付け、 24ヵ月間にわたり6ヵ月ごとに投与した。
主要評価項目は6ヵ月時点から24ヵ月時点までのT2強調MRIにおける新規または拡大病変の非出現とした**。 副次評価項目には有効性と安全性が含まれた。
6ヵ月時点から24ヵ月時点の間で、 T2強調MRIで新規または拡大病変が検出されない推定確率において、 リツキシマブ群のオクレリズマブ群に対する非劣性が示された。
新規または拡大病変の非検出率
リスク差-2.6%㌽ (95%CI -9.4~4.3%㌽)
再発率、 障害アウトカム、 認知機能プロファイルは両群で概ね同様であった。
感染はオクレリズマブ群 (69%) よりリツキシマブ群 (82%) で多く認められた。 一方、 重篤な有害事象を有した割合はリツキシマブ群8%、 オクレリズマブ群7%と両群で同様であった。
著者らは、 「新規診断で最近の疾患活動性を有する再発型MS患者において、 リツキシマブは6ヵ月時点から24ヵ月時点のMRIで検出される疾患活動性の抑制についてオクレリズマブに非劣性であり、 重篤な有害事象の発生率も同様であった」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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