ソル・コーテフの供給計画が公開 : 注射用100mgは25年4月まで9割減
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HOKUTO編集部

4ヶ月前

ソル・コーテフの供給計画が公開 : 注射用100mgは25年4月まで9割減

ソル・コーテフの供給計画が公開 : 注射用100mgは25年4月まで9割減
ファイザー社は2024年12月4日、 10月に出荷停止を発表していた副腎皮質ホルモン薬のヒドロコルチゾン (商品名ソル・コーテフ®注射用100mg)、 および限定出荷を発表していた同薬250mg、 500mgについて、 今後の供給スケジュールを公表した。

各剤型における当面の供給予定

注射用100mg : 供給停止は回避も来春まで従来の1割程度

同社は2024年10月、 ソル・コーテフ注射用®100mgにおいて、 在庫消尽後の供給停止を発表していたが、 今回、 今後の製造計画を踏まえて限定出荷を行う予定と発表した。 ただし2025年4月までは、 注射用100mgの出荷量は限定出荷前の需要に対する1割程度になる見込みだ。

一方で、 25年5月以降は、 日医工社が製造販売を担う水溶性ハイドロコートン®注射液100mgと合わせて、 供給減前の需要に対応可能な数量の出荷を目指して、 現在製造が進められているという。

静注用500mg : 限定出荷を継続、 翌年2月より出荷増か

静注用500mgについては、 当面の間は限定出荷が継続される予定。 ただし、 2025年2月後半頃より出荷量を増やす計画が立てられており、 静注用500mg出荷量は限定出荷前の需要に対する1割程度をカバーできる見込みとされている。

静注用250mg : 限定出荷解除の見通し立たず

また静注用250mgについては、 当面の間、 出荷量減少による限定出荷を継続する予定とされている。

供給制限中、 代替の方法は?

内分泌学会が10月に代替案/適応量を提示

なお、 ヒドロコルチゾンの限定出荷に伴い、 日本内分泌学会は10月28日、 同種薬剤による代替案を公式サイトにて提示している。

▼代替薬およびヒドロコルチゾンを1とした場合の対応量一覧
ソル・コーテフの供給計画が公開 : 注射用100mgは25年4月まで9割減
▼ステロイド代替時の用量換算ツールはこちら

🔢 ステロイドの効力比と等価用量

※効力比換算の参考文献が異なるため、 臨床的対応量について内分泌学会の提唱と若干の差分があります。 患者状況に合わせ、 最終的な投与量をご判断ください。

>> 詳細はこちら

ファイザー社も代替製品を提示

今回の発表に伴い、 ファイザー社はソル・コーテフ注射用100mgの代替薬として、 同社製造販売のソル・メドロール静注用 (40/125/500/1,000mg) およびデポ・メドロール水性懸濁注(20/40mg)を提示。 「代替が困難な疾患の治療にヒドロコルチゾンの使用を検討いただきたい」 としている。

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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