HOKUTO編集部
4ヶ月前
ファイザー社は2024年12月4日、 10月に出荷停止を発表していた副腎皮質ホルモン薬のヒドロコルチゾン (商品名ソル・コーテフ®注射用100mg)、 および限定出荷を発表していた同薬250mg、 500mgについて、 今後の供給スケジュールを公表した。
同社は2024年10月、 ソル・コーテフ注射用®100mgにおいて、 在庫消尽後の供給停止を発表していたが、 今回、 今後の製造計画を踏まえて限定出荷を行う予定と発表した。 ただし2025年4月までは、 注射用100mgの出荷量は限定出荷前の需要に対する1割程度になる見込みだ。
一方で、 25年5月以降は、 日医工社が製造販売を担う水溶性ハイドロコートン®注射液100mgと合わせて、 供給減前の需要に対応可能な数量の出荷を目指して、 現在製造が進められているという。
静注用500mgについては、 当面の間は限定出荷が継続される予定。 ただし、 2025年2月後半頃より出荷量を増やす計画が立てられており、 静注用500mg出荷量は限定出荷前の需要に対する1割程度をカバーできる見込みとされている。
また静注用250mgについては、 当面の間、 出荷量減少による限定出荷を継続する予定とされている。
なお、 ヒドロコルチゾンの限定出荷に伴い、 日本内分泌学会は10月28日、 同種薬剤による代替案を公式サイトにて提示している。
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今回の発表に伴い、 ファイザー社はソル・コーテフ注射用100mgの代替薬として、 同社製造販売のソル・メドロール静注用 (40/125/500/1,000mg) およびデポ・メドロール水性懸濁注(20/40mg)を提示。 「代替が困難な疾患の治療にヒドロコルチゾンの使用を検討いただきたい」 としている。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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