【重症AD】デュピルマブ不応例に対するウパダシチニブ切り替えの有効性
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海外ジャーナルクラブ

3ヶ月前

【重症AD】デュピルマブ不応例に対するウパダシチニブ切り替えの有効性

【重症AD】デュピルマブ不応例に対するウパダシチニブ切り替えの有効性
Bunickらは、 LEVEL UP試験第1期にてデュピルマブでEASI 75未達成であったアトピー性皮膚炎患者を対象に、 第2期の延長フェーズでウパダシチニブへ切り替え、 その有効性と安全性を評価した。 その結果、 切り替え患者での32週時点のEASI 90達成率は58.7%であり、 最悪時瘙痒NRSについても改善が認められ、 ウパダシチニブへの切り替えが有効な治療戦略となり得ることが示唆された。 試験結果はAm J Clin Dermatol誌に発表された。 

📘原著論文

Switching from Dupilumab to Upadacitinib in Adults and Adolescents with Moderate-to-Severe Atopic Dermatitis After Inadequate Response to Dupilumab: Efficacy and Safety Results from Period 2 of Phase 3b/4 Study (LEVEL UP). Am J Clin Dermatol. 2026 Jan 14. Online ahead of print. PMID: 41533220

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

中等度から重症のアトピー性皮膚炎におけるパダシチニブの有効性と安全性を最長10年まで評価する第Ⅲ相長期延長試験が進行中です。

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ウパダシチニブ

背景

LEVEL UP試験第1期で、 ウパダシチニブがデュピルマブに比して高い効果

ウパダシチニブおよびデュピルマブは、 いずれも中等症から重症のアトピー性皮膚炎に対して承認されている。 LEVEL UP試験の第1期では、 治療16週時点でウパダシチニブ群ではデュピルマブ群よりも、 ほぼ完全な皮膚症状改善と瘙痒の軽減の同時達成率が高いことが示された。

今回のLEVEL UP試験第2期では、 デュピルマブへの反応が不十分であった患者において、 デュピルマブからウパダシチニブへ切り替えた際の有効性および安全性を評価した。

研究デザイン

EASI 75未達成患者をウパダシチニブへ切り替え、 EASI 90など評価

LEVEL UP試験第1期において治療16週時点でEASI 75を達成しなかった患者を、 第2期の追加16週間の延長フェーズに移行させた。

第2期では、 デュピルマブ群の患者をウパダシチニブ 15mgへ切り替え、 臨床反応に応じて30mgへ増量可能とした。 第2期の評価項目には、 EASI 90、 最悪時瘙痒NRS (WP-NRS) 0/1、 ならびに20週および32週におけるEASI 90とWP-NRS 0/1の同時達成が含まれた。

結果

32週時点EASI 90達成率は58.7%、 瘙痒スコアも改善

第2期には208例が参加した。 32週時点のEASI 75、 EASI 90、 EASI 100達成率はそれぞれ、 79.6%、 58.7%、 19.9%であった。

ベースラインWP-NRSが4以上の患者では、 60.2%がWP-NRS 4以上の改善を達成し、 ベースラインWP-NRSが1より大きい患者では37.0%がWP-NRS 0/1を達成した。

EASI 90とWP-NRS 0/1の同時達成率は26.8%であり、 20週時点でも臨床的意義のある改善が認められた。

安全性については、 ウパダシチニブの新たな安全性シグナルは認められなかった。

結論

ウパダシチニブへの切り替えは、 有効な治療戦略の可能性

著者らは、 「本結果は、 デュピルマブで中等度以上の治療目標を達成できなかった患者において、 ウパダシチニブへの切り替えが有効な治療戦略となり得ることを示唆するものである」 と報告している。

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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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