海外ジャーナルクラブ
9ヶ月前

Kamdarらは、 再発または難治性大細胞型B細胞リンパ腫 (LBCL) の2次治療として、 CAR-T製剤リソカブタゲン マラルユーセル (liso-cel) の有効性および安全性を標準治療 (SOC) と第Ⅲ相国際多施設共同非盲検無作為化比較試験TRANSFORMの3年追跡調査で比較評価した。 その結果、 liso-celはSOCに比べて良好な持続的有効性と安全性プロファイルを示し、 新たな安全性シグナルは検出されなかった。 本研究はJ Clin Oncol誌において発表された。
本試験の限界として、 クロスオーバーにより全生存期間 (OS)の群間差が過小評価される可能性と死亡イベント数が少なく、 OSの統計的有意差を検出するパワーが不足している点が記載されています。
再発・難治性LBCL、 同種CD19標的CAR-T細胞製剤の有用性は?
ダブルヒット/ダブルエクスプレッサーDLBCLにCAR-T細胞療法は有効か
第Ⅲ相試験TRANSFORMにおいて、 主要評価項目である無イベント生存期間 (EFS) は中間解析において達成され、 主な副次評価項目である完全奏効 (CR) 率および無増悪生存期間 (PFS) も中間解析および主要解析の両方で達成した。
本研究では、 同試験の追跡期間中央値33.9ヵ月時点での最新データが報告された。
早期再発 (12ヵ月以内の再発) または難治性LBCLで自家造血幹細胞移植 (ASCT) の適格者184例が、 2次治療により以下の2群に1 : 1で無作為に割り付けられた。
主要評価項目であるEFS中央値は、 liso-cel群が29.5ヵ月 (95%CI 9.5ヵ月-NR)、 SOC群が2.4ヵ月 (95%CI 2.2-4.9ヵ月) であった (HR 0.375 [95%CI 0.259-0.542])。
PFS中央値はliso-cel群が未到達 (95%CI 12.6ヵ月-NR)、 SOC群が6.2ヵ月 (95%CI 4.3-8.6ヵ月) であった (HR 0.422 [95%CI 0.279-0.639])。 36ヵ月PFS率はliso-cel群が51%、 SOC群が26.5%であった。
OS中央値は両群とも未到達であり (HR 0.757 [95%CI 0.481-1.191])、 SOC群の66%がクロスオーバーでliso-celの治療を受けた。
36ヵ月OS率は、 liso-cel群が63%、 SOC群が52%であった。 クロスオーバーの影響を補正後、 OSのHRは0.566 (95%CI 0.359-0.895) であり、 liso-cel群で良好であった。
安全性プロファイルは良好であり、 新たな安全性シグナルは検出されなかった。
著者らは 「TRANSFORM試験の3年追跡調査結果より、 liso-celはSOCに比べて良好な持続的有効性と安全性プロファイルを示し、 新たな安全性シグナルも検出されなかった。 これらの結果は、 再発・難治性LBCLに対する治癒の可能性を有する有効な2次治療としてliso-celを支持するものである」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。