海外ジャーナルクラブ
15日前

Buddeらは、 ブルトン型チロシンキナーゼ (BTK) 阻害薬を含む2ライン以上の前治療歴を有する再発・難治性マントル細胞リンパ腫 (MCL) 患者を対象に、 CD20/CD3を標的とした二重特異性抗体モスネツズマブ+抗CD79b抗体薬物複合体 (ADC) ポラツズマブ ベドチン併用療法 (Mosun-Pola) の有効性および安全性を海外多施設共同第Ⅱ相試験で評価した。 その結果、 Mosun-Polaによる客観的奏効率 (ORR) は88.1%、 完全奏効 (CR) 率は78.6%と高く、 管理可能な安全性プロファイルを示した。 本研究はBlood誌において発表された。
本研究の限界として、 単群第Ⅱ相試験で無作為化比較がなく追跡期間も短い点に加え、 登録時点での生物学的リスク評価では一部リスク因子を過小評価している可能性がある点が挙げられます。
再発・難治性MCL患者、 とくにBTK阻害薬および/またはCAR-T細胞療法後に進行した患者、 および高リスク因子を有する患者では予後が不良である。
第Ⅱ相試験で、 BTK阻害薬を含む2ライン以上の前治療歴を有する再発・難治性MCL患者42例に、 モスネツズマブを外来で17サイクル皮下投与 (サイトカイン放出症候群 [CRS] のリスク軽減を目的にサイクル1で漸増投与) +ポラツズマブ ベドチン1.8 mg/kgを6サイクル静脈内投与した。
主要評価項目は中央評価による最良ORRであった。
対象患者の26%はCAR-T細胞療法を受けていた。 高リスク因子を有するMCL患者が多く含まれており、 Ki-67≧50%は67%、 芽球様/多形性形態は38%、 TP53異常は48%であった。
評価可能例において、 ORRは88.1% (95%CI 74.4-96.0%)、 CR率は78.6% (95%CI 63.2-89.7%) であった。
追跡期間中央値15.9ヵ月時点における無増悪生存期間 (PFS) 中央値は18.6ヵ月 (95%CI 13.9ヵ月-NE) であった。
高リスクサブグループにおいても一貫した有効性が認められた。
CRSは42.9%の患者に発現し、 Grade1-2の事象に限定されていた。
著者らは 「Mosun-Polaは、 高リスク因子を有する再発・難治性MCL患者において、 管理可能な安全性プロファイルを維持しながら高いCR率を達成した。 本研究は、 MCLに対する二重特異性抗体+ADC併用療法について検討した初の試験である」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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