海外ジャーナルクラブ
1年前
Choueiriらは、 予後予測分類が中または高リスクの進行腎細胞癌患者を対象に、 チロシンキナーゼ阻害薬カボザンチニブとニボルマブ+イピリムマブ併用療法の有効性と安全性を二重盲検第Ⅲ相ランダム化比較試験COSMIC-313で検討。 その結果、 カボザンチニブとニボルマブ+イピリムマブの併用療法は、 ニボルマブ+イピリムマブ療法単独に比べて無増悪生存期間 (PFS) が有意に延長した。 本研究はNEJM誌において発表された。
カボザンチニブをadd onした形でのRCTデザインです。 やはり、 Overall survivalの結果まで確認したいところですが、 ニボルマブ+イピリムマブでの生存中央値が48カ月なので、 本研究の場合にはかなり長期間になってしまいます。
未治療の進行腎細胞癌患者に対するカボザンチニブとニボルマブ+イピリムマブの併用療法の有効性と安全性は不明である。
予後予測分類が中または高リスクの進行腎細胞癌患者。
患者を以下の2群にランダムに割り付け。
両群ともにニボルマブ (3mg/kg) +イピリムマブ (1mg/kg) を3週間に1回4サイクル投与し、 その後、 ニボルマブによる維持療法 (480mgを4週間に1回) を最大2年間実施した。
PFS
OS
OSに関する追跡調査は継続中である。
予後予測分類が中または高リスクの未治療の進行腎細胞癌患者において、 カボザンチニブとニボルマブ+イピリムマブの併用療法は、 ニボルマブおよびイピリムマブの単独療法に比べてPFSが有意に延長した。 グレード3または4の有害事象は、 対照群よりも実験群で多く認められた。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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