海外ジャーナルクラブ
3日前

Vleugelsらは、 既存治療に抵抗性の皮膚筋炎を有する成人患者を対象に、 経口TYK2/JAK1阻害薬brepocitinibの有効性および安全性を、 海外多施設共同第Ⅲ相二重盲検プラセボ対照無作為化比較試験VALORで評価した。 その結果、 brepocitinib 30mgは、 52週時における複合筋炎指標である総合改善スコア (TIS) *のほか、 皮膚疾患活動性、 全身性ステロイドの漸減、 身体機能を有意に改善した。 本研究はN Engl J Med誌において発表された。
本研究はDMARDを固定する試験デザインのため実臨床の減量戦略を反映しておらず、 外的妥当性に制限があるものの、 延長試験で補完される予定です。
brepocitinibは、 皮膚筋炎の病態に関与すると考えられているサイトカインシグナル伝達を阻害する、 ファースト・イン・クラスの経口選択的TYK2/JAK1阻害薬である。
本研究では、 同薬の有効性および安全性を、 第Ⅲ相無作為化比較試験VALORで評価した。
既存治療に抵抗性の皮膚筋炎を有する成人患者241例が以下の3群に1 : 1 : 1で無作為に割り付けられ、 それぞれ52週間経口投与された。
標準治療は継続され、 ステロイドは漸減された。
主要評価項目は52週時におけるTISであった。 重要な副次評価項目である皮膚疾患活動性、 全身性ステロイドの漸減、 身体機能などは多重性を調整した階層的検定手順に従って検証された。
52週時におけるTIS平均値は、 brepocitinib 30mg群が46.5、 15mg群が37.5、 プラセボ群が31.2であった。 brepocitinib 30mg群ではプラセボ群と比べて有意な改善が認められた (群間差 15.3 [95%CI 6.7-24.0]、 p<0.001)。 一方で、 15mg群では有意差が認められなかった (群間差 6.3 [95%CI -2.4-14.9])。
brepocitinib 30mg群はプラセボ群と比べて、 皮膚疾患活動性、 全身性ステロイドの漸減、 身体機能を含む9つすべての重要な副次評価項目を有意に改善した。 改善は最短で4週時から認められた。
重篤な感染症の発現率は、 brepocitinib 30mg群がプラセボ群と比べて高かった (10% vs 1%)。 試験期間中に死亡例は報告されなかった。
著者らは 「既存治療に抵抗性の皮膚筋炎を有する成人患者において、 brepocitinib 30mgは、 TIS、 皮膚疾患活動性、 全身性ステロイドの漸減、 および身体機能を有意に改善した」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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