海外ジャーナルクラブ
1日前

Žižekらは、 房室結節アブレーションを受ける難治性心房細動 (AF) 合併の心不全患者82例を対象に、 左脚領域ペーシングによる伝導系ペーシング (CSP) の両室ペーシング (BVP) に対する非劣性を、 多施設共同無作為化比較試験 (CONDUCT-AF) で検討した。 その結果、 主要評価項目である6ヵ月後の左室駆出率 (LVEF) は、 CSP群で36%から46%、 BVP群で34%から46%に改善し、 CSPの非劣性が示された。 試験結果はEur Heart J誌に発表された。
主要評価項目に対する検出力は確保されていましたが、 症例数が比較的少なく追跡期間も短いため、 罹患率や死亡率への影響は十分に評価できませんでした。 今後、 24ヵ月以上の追跡が予定されています。
CPO 心拍出力 (cardiac power output)
難治性心房細動 (AF) を合併する心不全患者で、 房室結節アブレーション後の伝導系ペーシング (CSP) と両室ペーシング (BVP) を比較した無作為化試験のエビデンスは限られている。 本試験では、 左脚領域ペーシングによるCSPがBVPに対し非劣性かを検証した。
本試験は、 欧州で実施した研究者主導の多施設共同無作為化比較試験 (CONDUCT-AF) である。 対象は、 難治性AFを有し、 左室駆出率 (LVEF) 50%未満、 QRS幅120ms以下、 NT-proBNP 600ng/L超の心不全患者82例で、 以下の2群に1:1で無作為化された。
主要評価項目は、 独立したコアラボで評価した6ヵ月後のLVEF変化、 副次評価項目は心エコー、 臨床、 手技に関する指標とした。
6ヵ月後のLVEFは両群とも有意に改善し、 群間差0.4%㌽でCSPのBVPへの非劣性が示された。
LVEF変化 ベースラインから6ヵ月後
46% (95%CI 44~49%)、 p<0.001
46% (95%CI 43~49%)、 p<0.001
群間差 0.4%㌽ (95%CI -3.1~3.8%㌽)
非劣性p=0.002
左室容積、 臨床指標、 心不全悪化または心血管死の複合評価項目に、 両群で差はなかった。
ペーシング時QRS幅、 手技時間、 透視時間は、 いずれもCSP群がBVP群より有意に短かった。
ペーシング時QRS幅
平均差 -14ms (95%CI -19~-9ms)
p<0.001
著者らは、 「房室結節アブレーションを受ける難治性AF合併の心不全患者において、 左脚領域ペーシングによるCSPは6ヵ月後のLVEF改善でBVPに非劣性であり、 臨床アウトカムに差はなく、 手技面で有利な特性を示した」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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