【EHJ】房室結節アブレーション後の心不全、 伝導系ペーシングが非劣性
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海外ジャーナルクラブ

1日前

【EHJ】房室結節アブレーション後の心不全、 伝導系ペーシングが非劣性

【EHJ】房室結節アブレーション後の心不全、 伝導系ペーシングが非劣性
Žižekらは、 房室結節アブレーションを受ける難治性心房細動 (AF) 合併の心不全患者82例を対象に、 左脚領域ペーシングによる伝導系ペーシング (CSP) の両室ペーシング (BVP) に対する非劣性を、 多施設共同無作為化比較試験 (CONDUCT-AF) で検討した。 その結果、 主要評価項目である6ヵ月後の左室駆出率 (LVEF) は、 CSP群で36%から46%、 BVP群で34%から46%に改善し、 CSPの非劣性が示された。 試験結果はEur Heart J誌に発表された。

📘原著論文

Biventricular vs conduction system pacing after atrioventricular node ablation for heart failure with atrial fibrillation: the CONDUCT-AF trial. Eur Heart J. 2026 Oct 6:ehag699. Online ahead of print. PMID: 42834810

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

主要評価項目に対する検出力は確保されていましたが、 症例数が比較的少なく追跡期間も短いため、 罹患率や死亡率への影響は十分に評価できませんでした。 今後、 24ヵ月以上の追跡が予定されています。

🔢関連コンテンツ

左室駆出分画 (LVEF)

Teichholz法による左心室収縮能の評価

CPO 心拍出力 (cardiac power output)

心拍出量と平均動脈圧の積から得られる心機能の指標

CI 心係数 (cardiac index)

体表面積当たりに換算した心機能の指標

背景

房室結節焼灼後のペーシング法は未確立

難治性心房細動 (AF) を合併する心不全患者で、 房室結節アブレーション後の伝導系ペーシング (CSP) と両室ペーシング (BVP) を比較した無作為化試験のエビデンスは限られている。 本試験では、 左脚領域ペーシングによるCSPがBVPに対し非劣性かを検証した。

研究デザイン

対象は難治性AF合併心不全82例

本試験は、 欧州で実施した研究者主導の多施設共同無作為化比較試験 (CONDUCT-AF) である。 対象は、 難治性AFを有し、 左室駆出率 (LVEF) 50%未満、 QRS幅120ms以下、 NT-proBNP 600ng/L超の心不全患者82例で、 以下の2群に1:1で無作為化された。

  • 伝導系ペーシング (CSP) 群
  • 両室ペーシング (BVP) 群

主要評価項目は、 独立したコアラボで評価した6ヵ月後のLVEF変化、 副次評価項目は心エコー、 臨床、 手技に関する指標とした。

結果

LVEF改善でCSPはBVPに非劣性

6ヵ月後のLVEFは両群とも有意に改善し、 群間差0.4%㌽でCSPのBVPへの非劣性が示された。

LVEF変化 ベースラインから6ヵ月後

  • CSP群 : 36% (95%CI 33~39%) から

46% (95%CI 44~49%)、 p<0.001

  • BVP群 : 34% (95%CI 31~36%) から

46% (95%CI 43~49%)、 p<0.001

群間差 0.4%㌽ (95%CI -3.1~3.8%㌽)
非劣性p=0.002

左室容積・臨床指標に差なし

左室容積、 臨床指標、 心不全悪化または心血管死の複合評価項目に、 両群で差はなかった。

CSPではQRS幅と手技時間が短い

ペーシング時QRS幅、 手技時間、 透視時間は、 いずれもCSP群がBVP群より有意に短かった。

ペーシング時QRS幅

平均差 -14ms (95%CI -19~-9ms)
p<0.001

結論

LVEF改善でCSPの非劣性が示された

著者らは、 「房室結節アブレーションを受ける難治性AF合併の心不全患者において、 左脚領域ペーシングによるCSPは6ヵ月後のLVEF改善でBVPに非劣性であり、 臨床アウトカムに差はなく、 手技面で有利な特性を示した」 と報告している。

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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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