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8ヶ月前

Sunらは、 痛風患者におけるフェブキソスタットおよびベンズブロマロンの肝毒性リスクを比較した。 その結果、 フェブキソスタット群での肝毒性発生率は39.6件/1,000人年であり、 ベンズブロマロンと比較して有意に高リスクであることが示された。 試験結果はArthritis Care Res誌に発表された。
本コホートでは薬剤使用が患者記録に基づいており服薬アドヒアランスや用量依存性リスクは評価されていないうえ、 PSMやIPTWで調整を行ったものの併用薬や摂取量に関する交絡が残っています。
本研究では、 痛風患者において尿路生成抑制薬フェブキソスタットおよび尿路排出促進薬ベンズブロマロンの肝毒性リスクを評価・比較した。
フェブキソスタットまたはベンズブロマロンの新規治療者であり、 投与開始後1年以内に3回以上肝機能検査を受けた患者を電子カルテデータベースから抽出した。
年齢、 性別、 投与前のALT、 AST値を基に、 両群間で1対1の傾向スコアマッチングを実施した。 Kaplan-Meier解析により、 肝毒性 (ALTまたはASTが正常上限の3倍を超える) 発現確率を推定した。 HRおよび95%CIについてCox回帰モデルを用いて算出し、 年齢、 BMI、 併存疾患に基づくサブグループ解析も実施した。
痛風患者2,338例が解析対象となり、 そのうちの37%がASTまたはALTの異常に関してCTCAE v5.0のGrade1~3に該当した。 傾向スコアマッチングにより、 フェブキソスタット群488例とベンズブロマロン群488例がマッチングされた。 平均追跡期間は1.20年であった。
フェブキソスタットは、 ベンズブロマロンと比較して有意に高い肝毒性リスクと関連しており (調整HR 2.75、 95%CI 1.28–5.91)、 特に、 ベースラインでトランスアミナーゼ値が高かった患者において顕著であった。
肝毒性の発生率
サブグループ間での結果に差異は認められなかった。
著者らは、 「痛風患者において、 フェブキソスタットはベンズブロマロンと比較して、 軽度から中等度の肝機能障害のリスクが有意に高いことが示された」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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