【睡眠薬の使い分け】作用時間で分類! (それぞれの半減期・最高血中濃度は?)
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【睡眠薬の使い分け】作用時間で分類! (それぞれの半減期・最高血中濃度は?)

【睡眠薬の使い分け】作用時間で分類! (それぞれの半減期・最高血中濃度は?)

睡眠薬の分類例

【睡眠薬の使い分け】作用時間で分類! (それぞれの半減期・最高血中濃度は?)

ロゼレム®︎アモバン®︎マイスリー®︎ハルシオン®︎ベルソムラ®︎レンドルミン®︎ロラメット®︎エバミール®︎リスミー®︎デパス®︎ルネスタ®︎サイレース®︎ネルボン®︎ベンザリン®︎ユーロジン®︎ソメリン®︎ダルメート®︎ドラール®︎デエビゴ®︎

解説

睡眠薬は消失半減期 (t1/2) により分類され、 不眠のタイプごとに使い分けられることがある。 ただし、 実際にはこれらの消失半減期はあくまで参考にすぎず、 薬理作用や副作用を考慮の上、 個々の症例にあわせた判断が求められる。

  • 超短時間型 (2~5h) - 入眠困難
  • 短時間型 (6~10h) - 入眠困難
  • 中間型 (20~30h) - 中途覚醒、 早期覚醒
  • 長時間型 (30~100h) - 中途覚醒、 早期覚醒
Tmax (最高血中濃度到達時間) は薬物の吸収速度の指標で、 短いほど吸収が速い. t1/2 (消失半減期) は薬物の消失速度の指標で、 長いほど体内から消失しにくい.

ベンゾジアゼピン系

レム睡眠に影響しにくく自然に近い睡眠をもたらす. 鎮静・催眠作用のほか、 筋弛緩作用、 抗痙攣作用、 抗不安作用がある.

非ベンゾジアゼピン系

筋弛緩作用が少ないため高齢者に使用しやすい. ゾピクロンは口中に苦味を感じる.

オレキシン受容体拮抗薬

覚醒に関与するオレキシン系を阻害し生理的な睡眠をもたらす. レンボレキサントは入眠障害にも効果がある.

メラトニン受容体作動薬

体内時計に働きかけ睡眠を促す. 筋弛緩作用、 記憶障害、 依存性はなく安全性が高いが効果が弱い. 高齢者、 睡眠位相ずれの治療に有効.

最終更新:2022年9月6日
監修医師:HOKUTO編集部医師

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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