海外ジャーナルクラブ
2年前
Futierらは、 待機的大腸手術が予定されている成人を対象に、 抗菌薬経口投与による術後の手術部位感染 (SSI) の減少効果を検討する多施設共同無作為化二重盲検プラセボ対照試験を実施。 その結果、 待機的大腸手術を受ける成人において、 術前にオルニダゾール1gを単回投与することにより、 手術部位感染症が有意に減少した。 本研究はBMJ誌において発表された。
経口の抗菌薬内服追加でSSI減少が得られるという注目の研究ですが、 嫌気性菌のcompleteカバーという意味で、 そもそも静注薬のcefoxitinには大きな疑問が残ります。
待機的大腸手術が予定されている成人患者:926名。
手術前の抗菌薬静脈内投与に加え、 手術12時間前にオルニダゾール1g単回投与 (463名) またはプラセボ (463名) のいずれかを経口投与する群に無作為に割り付けた。
術後30日以内に手術部位感染症を発症した患者の割合。
術後30日以内の個々の手術部位感染症の種類と術後主要合併症 (Clavien-Dindo分類でグレード3以上) を評価。
待機的大腸手術を受ける成人において、 プラセボと比較して、 術前にオルニダゾール1 gを単回投与することにより、 手術部位感染症が有意に減少した。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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