海外ジャーナルクラブ
4日前

埼玉医科大学産婦人科腫瘍分野の小笠原氏らの研究グループは、 プラチナ製剤治療歴を有し免疫療法未治療の再発子宮頸癌患者を対象に、 ペムブロリズマブ+オラパリブ併用の有効性・安全性を第Ⅱ相単群試験にて検証した。 その結果、 客観的奏効率は3.8%、 病勢制御率は50.0%、 PFS中央値は3.4ヵ月であった。 安全性は管理可能なものであったが、 有効性については限定的であった。 試験結果はGynecol Oncol誌に発表された。
サンプルサイズが小規模であったため、 症例構成に偏り (腺癌や前治療例の多さ) が生じ、 予後不良集団を反映している可能性があります。
プラチナ製剤ベース化学療法および免疫療法後の再発子宮頸癌では治療選択肢が限られているが、 免疫療法未治療の患者では抗PD-1抗体の有効性が示されている。 さらに、 PARP阻害薬は腫瘍免疫微小環境を調節し、 抗PD-1抗体の有効性を高める可能性がある。
本研究では、 子宮頸癌へのペムブロリズマブ+オラパリブ併用の有効性・安全性を評価した。
本研究は、 多施設共同・医師主導・単群・第Ⅱ相試験であり、 対象は、 プラチナ製剤ベース化学療法による治療歴を有する、 免疫療法未治療の再発子宮頸癌患者とした。
患者には、 ペムブロリズマブ200mgを3週ごとに、 オラパリブ600mgを1日量として投与した。
主要評価項目は客観的奏効率 (ORR) とし、 副次評価項目は無増悪生存期間 (PFS)、 全生存期間 (OS)、 安全性とした。
登録された28例のうち、 14例は扁平上皮癌、 20例は2レジメン以上の前治療歴を有していた。 22例にベバシズマブ治療歴があった。
奏効評価可能であった26例における結果は、 以下の通りであった。
安全性については、 4例が有害事象によりオラパリブを中止した。 有害事象は全例に認められ、 グレード3以上の有害事象は60.7%に発現した。 重篤な有害事象では血液毒性が最も多かった。
著者らは、 「本研究では、 プラチナ製剤治療歴を有する再発子宮頸癌患者において、 ペムブロリズマブ+オラパリブ併用療法は管理可能な安全性を示したものの、 有効性については限定的であった。 ORRは低かったが、 前治療歴の多い患者集団において、 病勢制御率およびOS中央値は数値的に有望であった」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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