「命の最前線で学び続ける理由」 済生会横浜市東部病院・島津医師 (後編)
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17日前

「命の最前線で学び続ける理由」 済生会横浜市東部病院・島津医師 (後編)

 「命の最前線で学び続ける理由」  済生会横浜市東部病院・島津医師 (後編)
誰しも立ち止まり、 迷い、 そして踏み出した人生の瞬間がある。 医師の原点や転換点にフォーカスするインタビュー企画 「Doctor’s Career」。 今回は、 済生会横浜市東部病院循環器内科の島津慶一朗先生に話を聞いた。  (全2回の第2回) 

>> 第1回はコチラ

出会い

目標としたい医師との出会い

済生会横浜市東部病院での研修が始まり、 実践の機会を数多く得た。 多くの上級医と出会う中で、 とくに影響を受けたのが同じ循環器内科の深川知哉先生だ。

「学生時代から指導してもらっていました。 カテーテル治療の技量はもちろんですが、 研修医や専攻医の立場をよく理解してくれる先生です。 こうなりたいな、 と思える存在でした」

 「命の最前線で学び続ける理由」  済生会横浜市東部病院・島津医師 (後編)
右が深川先生

「地蔵になるな」 という教え

深川先生から、 よく言われていた言葉がある。

「『地蔵になるな』。 助手をするときに、 指示待ちで立っているな、 という意味です」

術者の次の動きを先読みし、 器具を準備する。 その積み重ねが、 将来自分が術者になったときに生きてくる。

「大学6年の選択実習の頃から、 とにかくカテーテル室に入り浸っていました」

初期研修

実践を積む楽しさ

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同期 (左) と先輩 (中央) と写真に収まる島津先生

東部病院は、 やる気があれば任せてもらえる環境だ。 初期研修医時代から心臓カテーテル検査、 気管内挿管、 手術中の経食道エコー、 心不全管理など、 幅広い実践を経験した。

「まずは助手で入り、 現場で流れを見ながら学ぶ。 器具の名前や薬の順番を覚えて、 分からないところは必ず聞く。 その繰り返しでした」

研修医2年目で救急内科、 心臓血管外科、 放射線科でも研修を行い、 CT読影や集中治療に関しても学んだ。

「できることが増えて、 任せてもらえるようになるのは、 純粋に楽しいです」

失敗からの学び

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写真はイメージです

一方で、 失敗も少なくなかった。

「経験不足で、 専門外の診断を誤ったこともあります。 救急科の先生に指摘されて発覚しました」

知っている病気でも初めて見る症状であることも多い。 その都度、 フィードバックを受け止め、 メモを取り、 次に生かす。

「学びの連続です。 同じ失敗は繰り返さないようにしています」

現在地

命の最前線

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深川先生 (左) とカテーテル検査

現在は専攻医1年目として、 救命病棟でICU管理を担っている。

「心臓マッサージ中の患者さんに人工心肺用カテーテルを入れ、 人工心肺につないで命をつなぐ。 そのままカテーテル室で心臓カテーテル検査をして、 救命病棟での管理に至るまで一番手でやっています。 命の危機にあった患者さんが、 歩いて退院していく姿を見ると、 1番やりがいを感じます」

救えなかった命と向き合って

助けられなかった症例も、 強く心に残っている。

末梢動脈疾患で入院した高齢女性。 治療後の管理中に急性心不全を起こし、 家族と話し合いを重ねた末、 人工心肺は使用せず、 集中治療室に入ったその日に亡くなった。

「出棺を見送ったあと、 ご主人が誰も乗っていない車椅子を押して帰っていく姿が、 今も忘れられません。 心臓や血管を扱う科である以上、 助けられないこともあります。 でも、 だからこそ早期発見・早期治療をしたいと強く思うようになりました」

未来へ

一人前のカテーテル術者を目指して

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写真はイメージです

今後の目標は多岐にわたる。 まずは、 心臓カテーテル検査を200件こなすこと。 東部病院でカテーテル治療を担当できる目安となる件数で、 現在は160件を超えたところだ。

今後は、 外部病院も経験し、 ICU管理、 画像診断も深めていき、 臨床研究の学会発表も続けていく予定。 心臓カテーテル治療が進んでいるヨーロッパへの留学にも関心が高い。

「幅広く経験することは大切だと実感しています。 その中で興味のある分野を見つけてビジョンが見えると、 自然と頑張れるようになります」

学生時代、 目標が見えなかった自分を振り返り、 後輩に伝えたい言葉でもある。

現場で学び続ける日々は、 これからも続いていく。

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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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