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6日前

Jankeらは、 救急外来における肺塞栓症の診断プロセスについて、 臨床医ごとの検査実施傾向とCT肺動脈造影 (CTPA) による診断収率、 肺塞栓症の診断機会を逃した可能性との関連について、 米ミシガン州29施設の約418万件の救急外来受診例のデータを用いた後ろ向きコホート研究で検討した。 その結果、 肺塞栓症の検査実施頻度が高い臨床医ほどCTPAによる診断収率は低かった一方、 検査実施頻度が低い臨床医ほど肺塞栓症の診断機会を逃した可能性が高かった。 研究結果はJAMA Netw Open誌に発表された。
インパクトが強いですが,limitationには 「この研究結果は因果関係ではなく、 臨床的なパターンを示すものである」 とはっきり注意点が記載されています。
救急外来では、 肺塞栓症の診断を目的としたCTPAの過剰な実施が質改善の対象とされている。 本研究では、 肺塞栓症診療において重要な判断が求められる場面ごとの救急医の診断行動のばらつきを明らかにするとともに、 肺塞栓症確定診断の主要な手段であるCTPAの診断収率および診断機会を逃した可能性との関連について検討した。
2023年1月1日~2025年11月30日の米ミシガン州29施設の救急外来受診例と担当医を対象とした後ろ向きコホート研究である。 救急外来受診例は担当医の診断行動によって層別化し、 ①肺塞栓症の検査を行うかどうかの判断、 ②初回検査法の選択、③Dダイマー陰性結果の解釈―の3つの判断ポイント*を評価した。
主要評価項目はCTPAの診断収率*とし、 肺塞栓症の診断機会が見逃された可能性についても評価した。
解析対象は救急外来受診418万159件 (患者年齢中央値52歳 [四分位範囲 (IQR) 34-69歳]、 女性233万4,043件 [55.8%]) および救急医747人 (男性463人 [62.0%]、 卒業年中央値2013年 [IQR 2006-2017年]) であった。
解析の結果、 診断収率は肺塞栓症検査を実施するか否かの判断と最初の検査法の選択における診断行動に関連していた。 肺塞栓症の検査の実施率が最も低い五分位の医師では統合CTPA診断収率が9.6% (95%CI 9.0-10.1%) であった一方、 最も高い五分位では6.4% (95%CI 5.5-7.3%) と低かった (差 -3.2%㌽, 95%CI -4.2~-2.1%㌽)。
一方、 急性肺塞栓症1万3,530例のうち肺塞栓症の診断機会を逃した可能性がある症例は189例 (1.4%) であり、 こうした診断機会を逃す可能性は検査実施頻度が低いことに関連していた。
著者らは、 「最初の判断ポイントである肺塞栓症検査を実施するか否かのばらつきが診断収率に関連しており、 診断の質の向上にはこの最上流の判断の標準化に焦点を当てた研究が求められる」と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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