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8日前

Bellidoらは、 成人の肥満合併2型糖尿病 (DM) 患者1,152例を対象に、 GIP/GLP-1/グルカゴン受容体三重作動薬retatrutide (週1回皮下投与) の有効性と安全性を、 第Ⅲ相二重盲検プラセボ対照無作為化比較試験TRIUMPH-2で検討した。 その結果、 80週時点の平均体重変化率は、 retatrutide 4mg群で-11.9%、 9mg群で-16.8%、 12mg群で-18.8%となり、 いずれもプラセボ群 (-5.1%) と比べて有意に減少した。 一方、 消化器系の有害事象はretatrutide群で多く、 特に下痢と悪心が高頻度に認められた。 試験結果はLancet誌に発表された。
体組成 (脂肪量・除脂肪量)、 アミノ酸代謝、 代謝機能障害関連脂肪性肝疾患 (MASLD) の指標は評価されていません。 これらの評価により、 グルカゴン受容体作動作用の有効性・安全性への影響をさらに明らかにできる可能性があります。
【NEJM】DMなし肥満へのretatrutide、12mgで体重25%減少
retatrutideはGIP、 GLP-1、 グルカゴンの3つの受容体作動薬であり、 肥満や2型DMのほか、 変形性膝関節症や閉塞性睡眠時無呼吸などの併存症に対する治療薬として開発が進められている。
本試験では、 成人の肥満合併2型DM患者における有効性と安全性が検討された。
TRIUMPH-2は、 8ヵ国92施設で実施された第Ⅲ相の二重盲検並行群間プラセボ対照無作為化比較試験である。 BMI 27kg/m²以上で2型DM (HbA1c 6.5~10.5%) を有する18歳以上の成人*を対象とした。
患者は以下の4群に1:1:1:1で無作為化され、 週1回の皮下注射 (自己注射) を受けた。
主要評価項目は80週時点のベースラインからの体重変化率であり、 9mg群および12mg群をそれぞれプラセボ群と比較した。 4mg群とプラセボ群の比較は主要な副次評価項目とした。
有効性は無作為化された全例**で解析した。 安全性解析は試験薬を1回以上投与された全例を対象とした。
2023年7月~2024年11月に2,047例がスクリーニングされ、 うち1,152例 (平均年齢55.1歳、 女性48%、 白人58%) が無作為化された。 ベースラインの平均BMIは38.2kg/m²、 平均HbA1cは7.71%、 肥満罹病期間中央値は21年、 DM罹病期間中央値は5.6年であった。 1,055例 (92%) が何らかの経口血糖降下薬を使用していた。 試験薬の投与を完了したのは965例 (84%) であった。
80週時点の平均体重変化率は、 4mg群-11.9%、 9mg群-16.8%、 12mg群-18.8%、 プラセボ群-5.1%であった。 プラセボ群との推定群間差は、4mg群-6.9% (95%CI -8.7~-5.1%)、 9mg群-11.8% (同 -13.7~-9.8%)、 12mg群-13.8% (同 -15.8~-11.8%) であり、 いずれの用量もプラセボ群に比べ体重を有意に減少させた (いずれもp<0.0001)。
最も頻度の高い有害事象 (AE) は消化器系であり、 プラセボ群に比べretatrutide群で多かった。 下痢は4mg群27%、 9mg群34%、 12mg群34% vs プラセボ群13%、 悪心は14%、 21%、 28% vs 8%であった。
低血圧は4mg群4例 (1%)、 9mg群14例 (5%)、 12mg群18例 (6%) vs プラセボ群1例 (<1%)、 異常感覚は13例 (4%)、 16例 (6%)、 21例 (7%) vs 2例 (1%) であり、 いずれもretatrutide群で多かった。
AEまたは死亡による投与の永続的中止は、 9mg群 (33例、 12%) および12mg群 (22例、 8%) で、 4mg群 (11例、 4%) およびプラセボ群 (14例、 5%) より多かった。 死亡は4mg群2例、 9mg群3例、 12mg群1例、 プラセボ群1例で発生したが、 いずれも治験担当医により試験介入との関連はないと判断された。
著者らは「retatrutideは肥満合併2型DM患者で大幅な体重減少をもたらし、 血糖コントロールの改善とも関連した。 安全性はGLP-1受容体作動薬と概ね同様であり、 本集団の肥満治療に有効な選択肢となる可能性がある」と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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