海外ジャーナルクラブ
3年前
Gabrielaらは、 化学療法予定のがん患者を対象に、 心肺機能改善を目的とした運動介入の最適なタイミングを前向き無作為化臨床試験で検討。 その結果、 化学療法中の運動介入は化学療法後の機能回復を早めるだけでなく、 倦怠感やVO₂peak、 筋力、 健康関連QOL(HRQOL)の低下を防ぐことができた。 本研究は、 J Am Coll Cardiol CardioOnc誌において発表された。
「がん化学療法×運動療法」 という今風の大変面白い研究です。 約3割がdropoutしているのが残念です。
がん患者に対する運動の有用性は広く認められているが、 がん治療の副作用に対する運動の最適なタイミングに関するエビデンスはほとんどない。
運動介入は化学療法中にも安全に実施することができ、 化学療法後の機能回復を早めるだけでなく、 疲労やVO₂peak、 筋力、 HRQOLの低下を予防することができる。 また、 化学療法中に運動が実施できない場合、 その後のプログラムにより、 介入終了1年後の測定で、 患者が同程度の機能を回復することが可能である。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。