HOKUTO編集部
1年前
1~3ラインの前治療歴があり、 レナリドミド不応の多発性骨髄腫(MM)を対象に、 初回再発後のBCMA標的CAR-T療法シルタカブタゲン オートルユーセル(cilta-cel)の有効性および安全性について、 担当医が選択する標準治療〔ダラツムマブ+ポマリドミド+デキサメタゾン併用療法(DPd)またはポマリドミド+ボルテゾミブ+デキサメタゾン併用療法 (PVd)〕を対照に検証した第III相非盲検ランダム化比較試験CARTITUDE-4の結果から、 主要評価項目の無増悪生存期間 (PFS) の有意な延長が認められた。
2023年6月2~6日に開催された米国臨床腫瘍学会 (ASCO 2023) において、 米・Medical College of WisconsinのBinod Dhakal氏が発表した。 同試験の詳細は、 NEJM(2023年6月5日オンライン版)に同時掲載された。
1~3ラインの前治療歴 (プロテアソーム阻害薬[PI]や免疫調整薬[IMiD]を含む) があり、 レナリドミド不応のMM患者。 18歳以上。
対象を以下の2群に1:1でランダムに割り付け
追跡期間中央値15.9カ月
PFS中央値 (95%CI)
HR 0.26、 95%CI 0.18-0.38、 P<0.0001
1年PFS率 (95%CI)
オッズ比 (OR) 3.0、 P<0.0001
CR率
MRD陰性
OR 8.7、 P<0.0001
OSはimmatureであった。
HR 0.78(95%CI 0.5-1.2)、 P=0.26
AE (全グレード、 グレード3/4)
血液学的治療関連AE (すべてのグレード、 グレード3または4)
治療関連AEによる死亡
レナリドミド不応で初回再発したMM患者に対し、 cilta-celは新しい標準治療となりうる。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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