レナリドミド不応の多発性骨髄腫へのBCMA標的CAR-TでPFS延長:CARTITUDE-4
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HOKUTO編集部

9ヶ月前

レナリドミド不応の多発性骨髄腫へのBCMA標的CAR-TでPFS延長:CARTITUDE-4

レナリドミド不応の多発性骨髄腫へのBCMA標的CAR-TでPFS延長:CARTITUDE-4

1~3ラインの前治療歴があり、 レナリドミド不応の多発性骨髄腫(MM)を対象に、 初回再発後のBCMA標的CAR-T療法シルタカブタゲン オートルユーセル(cilta-cel)の有効性および安全性について、 担当医が選択する標準治療〔ダラツムマブ+ポマリドミド+デキサメタゾン併用療法(DPd)またはポマリドミド+ボルテゾミブ+デキサメタゾン併用療法 (PVd)〕を対照に検証した第III相非盲検ランダム化比較試験CARTITUDE-4の結果から、 主要評価項目の無増悪生存期間 (PFS) の有意な延長が認められた。

2023年6月2~6日に開催された米国臨床腫瘍学会 (ASCO 2023) において、 米・Medical College of WisconsinのBinod Dhakal氏が発表した。 同試験の詳細は、 NEJM(2023年6月5日オンライン版)に同時掲載された。

CARTITUDE-4試験の概要

対象

1~3ラインの前治療歴 (プロテアソーム阻害薬[PI]や免疫調整薬[IMiD]を含む) があり、 レナリドミド不応のMM患者。 18歳以上。

方法

対象を以下の2群に1:1でランダムに割り付け

  • cilta-cel群:208例
ブリッジング療法 (担当医が選択するPVdまたはDPdを1サイクル以上) を施行し、 リンパ球除去化学療法を開始後5-7日目にcilta-cel (0.75×106個/kg) を単回注入
  • DPd/PVd群:211例
担当医が選択するPVd (28例) またはDPd (183例) を病勢進行を認めるまで継続投与

評価項目

  • 主要評価項目:無増悪生存期間 (PFS、 intent-to-treat解析)
  • 副次評価項目:完全奏効 (CR )率、 全奏効率 (ORR)、 最小残存病変 (MRD) 陰性、 全生存期間 (OS)、 安全性、 患者報告アウトカム (PROs)

CARTITUDE-4試験の結果

追跡期間中央値15.9カ月

患者背景

  • 両群で同様。 年齢中央値は61~62歳
  • ハイリスク細胞遺伝学的異常:cilta-cel 59% vs 標準治療群63%
  • 3クラスの薬剤に抵抗性:14.4% vs 15.6%
  • PI (ボルテゾミブ) 不応:26.4% vs 22.7%
  • 抗CD38抗体 (ダラツムマブ) 不応:23.1% vs 21.3%
  • 前治療歴1回:33% vs 32%

PFS

PFS中央値 (95%CI)

  • cilta-cel群:未到達 (22.8-NE)
  • DPd/PVd群:11.8カ月 (9.7-13.8)

HR 0.26、 95%CI 0.18-0.38、 P<0.0001

1年PFS率 (95%CI)

  • cilta-cel群:75.9% (69.4-81.1)
  • DPd/PVd群:48.6% (41.5-55.3)
レナリドミド不応の多発性骨髄腫へのBCMA標的CAR-TでPFS延長:CARTITUDE-4

ORR

  • cilta-cel群:84.6%
  • DPd/PVd群:67.3%

オッズ比 (OR) 3.0、 P<0.0001

CR率

  • cilta-cel群:73.1%
  • DPd/PVd群:21.8%

MRD陰性

  • cilta-cel群:60.6%
  • DPd/PVd群:15.6%

OR 8.7、 P<0.0001

OS

OSはimmatureであった。

  • cilta-cel群:39例
  • DPd/PVd群:46例

HR 0.78(95%CI 0.5-1.2)、 P=0.26

有害事象(AE)

AE (全グレード、 グレード3/4)

  • cilta-cel群:100%、 96.6%
  • DPd/PVd群:100%、 94.2%

血液学的治療関連AE (すべてのグレード、 グレード3または4)

  • cilta-cel群:94.7%、 94.2%
  • DPd/PVd群:88.9%、 86.1%

治療関連AEによる死亡

  • cilta-cel群:10例(うち7例はCOVID-19によるもの)
  • DPd/PVd群:5例(うち1例はCOVID-19によるもの)

Dhakal氏らの結論

レナリドミド不応で初回再発したMM患者に対し、 cilta-celは新しい標準治療となりうる。

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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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