海外ジャーナルクラブ
3ヶ月前

Massaらは、 骨転移を有する女性乳癌患者を対象に、 ゾレドロン酸とデノスマブの実臨床での骨痛軽減および初回骨関連事象予防効果を比較する後ろ向き観察コホート研究を実施した。 その結果、 デノスマブ群では鎮痛ラダーが1段階上昇する可能性が89%低く、 1日あたりのオピオイド使用量も0.77mgと、 ゾレドロン酸群の6.2mgに比べて少なかった。 しかし、 骨関連事象の予防効果はゾレドロン酸と同等であった。 試験結果はBreast誌に発表された。
本研究は単施設の観察研究であり、 24回以上の連続投与を要件としたため、 一般化可能性がlimitationとなります。
骨吸収抑制薬の鎮痛効果に関するエビデンスは乏しい。 そこで本研究では、 ゾレドロン酸とデノスマブの、 実臨床における骨痛軽減および初回骨関連事象予防に関する有効性を比較した。
本研究は、 2008年1月~23年1月に乳癌関連の骨転移を有する女性患者を対象とした後ろ向き観察コホート研究である。 対象は、 ゾレドロン酸またはデノスマブを24回連続投与された患者とした。 主要評価項目は鎮痛効果であり、 平均疼痛強度、 鎮痛薬使用状況 (WHO鎮痛ラダー)、 1日あたりのオピオイド使用量 (経口モルヒネ換算量) を3、 6、 12、 18、 24ヵ月時点で評価した。 副次評価項目は、 初回骨関連事象および放射線治療/外科的処置の発生率とした。
対象患者364例 (ゾレドロン酸群194例、 デノスマブ群170例) において、 デノスマブ群は有意な鎮痛効果を示した。
デノスマブ群の鎮痛効果
12ヵ月・24ヵ月時点での骨関連事象および放射線治療/外科的処置の累積発生率は、 両薬剤群で同等であった。
著者らは、 「デノスマブは、 転移性乳癌における骨痛軽減についてゾレドロン酸よりも一貫して優れた効果を示したが、 骨関連事象予防および放射線治療・外科的処置の必要性に関しては同等であった」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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