海外ジャーナルクラブ
7日前

Langleyらは、 局所進行前立腺癌患者において、 エストラジオール経皮パッチ (tE2) のLH-RH作動薬に対する非劣性を無作為化比較試験 (PATCH/STAMPEDE-1) で検証した。 その結果、 3年無転移生存率はtE2群で87.1%であり、 LH-RH作動薬群の85.9%に対し、 非劣性が示された (HR 0.96、 片側95%CI上限1.11)。 また1年間にわたり、 去勢レベルテストステロン達成率は両群とも85%で維持された。 安全性については、 女性化乳房がtE2群で85%と高頻度に認められた。 試験結果はNEJM誌に発表された。
試験期間中に前立腺放射線療法が標準治療として導入され、 さらにアンドロゲン遮断療法や全身治療の期間も変化しており、 結果に影響した可能性があります。
エストラジオール経皮パッチ (tE2) は、 前立腺癌患者へのアンドロゲン遮断療法としてLH-RH作動薬の代替となる治療法である。 tE2ではテストステロンが抑制され、 LH-RH作動薬に伴うエストロゲン枯渇による副作用や、 経口エストロゲンに伴う血栓塞栓性の副作用が軽減される。
本研究は第Ⅲ相・非劣性・無作為化比較試験 (PATCH/STAMPEDE-1) であり、 局所進行前立腺癌 (M0、 N0/N+) 患者を対象に、 tE2パッチ (24時間毎に100μg) 投与群またはLH-RH作動薬投与群に割り付けた。
主要評価項目は3年無転移生存率とした。 非劣性マージンは4%ポイントとした (HR 1.31相当)。
副次評価項目には、 去勢レベルのテストステロン値 (1L当たり1.7nmol未満)、 全生存、 安全性を含めた。
英国75施設で1,360例を登録し、 85%がT3期、 65%がN0期であった。
3年無転移生存率について、 tE2群のLH-RH作動薬群に対する非劣性が示された。
3年無転移生存率
転移/死亡HR 0.96 (片側95%CI上限1.11)
無作為化後最初の1年間にわたり、 去勢レベルのテストステロン値が両群ともに85%で維持された。
5年全生存率は、 tE2群で81.1%、 LH-RH作動薬群で79.2%であった (死亡HR 0.90 [95%CI 0.75-1.07])。
治療期間中、 ほてりの発現頻度は低かったが、 女性化乳房の頻度が高かった。
有害事象 (tE2群 vs LH-RH作動薬群)
(Grade 2以上 : 8% vs 37%)
(Grade 2以上 : 37% vs 9%)
著者らは、 「局所進行前立腺癌患者において、 tE2は3年無転移生存率に関してLH-RH作動薬に非劣性であったが、 女性化乳房の発現頻度が高かった」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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