海外ジャーナルクラブ
9ヶ月前

Banerjeeらは、 再発低悪性度漿液性卵巣癌 (LGSOC) 患者を対象に、 RAF/MEK阻害薬avutometinib+FAK阻害薬defactinib併用療法の有効性および安全性を第Ⅱ相非盲検無作為化比較試験RAMP201の主要解析で検討した。 その結果、 同併用療法は臨床的に意義のある有効性と管理可能な安全性プロファイルを示した。 本研究はJ Clin Oncol誌において発表された。
この併用療法はKRAS変異を有する再発低悪性度漿液性卵巣癌患者に対して、 「米国食品医薬品局(FDA)より迅速承認された」 との記載がRelevanceにありました。
LGSOC患者を対象に、 avutometinib単独またはdefactinib併用の有効性および安全性を評価する目的で第Ⅱ相非盲検無作為化試験RAMP201の主要解析を実施した。
プラチナベースの化学療法を1ライン以上受けた後に再発したLGSOC患者がKRAS変異の有無により層別化され、 以下の2群に無作為に割り付けられた。
中間解析の結果、 併用療法が次段階 (PartA・B→C) に進む治療レジメンとして選択された。
主要評価項目は盲検下独立中央判定による客観的奏効率 (ORR) であった。
患者は中央値3ライン (範囲 1-9ライン) の前治療を受けており、 内分泌療法 (86%)、 抗VEGF抗体ベバシズマブ (51%)、 MEK阻害薬 (22%) を含んでいた。
主要評価項目であるconfirmed ORRは31% (95%CI 23-41%)、 奏効期間 (DOR) 中央値は31.1ヵ月 (95%CI 14.8-31.1ヵ月) であった。
KRAS変異の有無別のサブグループ解析におけるORRは、 KRAS変異型で44%、 KRAS野生型で17%だった。
無増悪生存期間 (PFS) 中央値は、 全体で12.9ヵ月 (95%CI 10.9-20.2ヵ月)、 KRAS変異型で22.0ヵ月 (同11.1-36.6ヵ月)、 KRAS野生型で12.8ヵ月 (同7.4-18.4ヵ月) であった。
多く認められた主なGrade3以上の治療関連有害事象 (TRAE) は、 クレアチンホスホキナーゼ上昇 (24%)、 下痢 (8%)、 貧血 (5%) であった。 10%の患者が有害事象 (AE) により治療中止に至った。
著者らは 「本研究の結果から、 avutometinib+defactinib併用療法が再発LGSOCに対する標準治療となる可能性が示唆された。 現在、 再発LGSOC患者を対象とした上記併用療法と担当医師選択療法の有効性および安全性を比較評価する第Ⅲ相無作為化比較試験RAMP301が登録中である」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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