
CAR-T療法と感染症に関する実践的な知識を、 1分で手早くチェックしましょう!今回は 「感染症にかかりやすい患者」 についてです。
リスク因子は2種類
リスク因子を把握し、 患者ごとに判断
感染しやすい患者を知るには、 感染のリスク因子を把握することが重要である。
リスク因子は、 患者関連とCAR-T療法関連の2つに大きく分類される。 患者ごとに総合的に判断することが重要である。
❶患者関連のリスク因子
- CAR-T療法前の治療歴
- 移植歴
- 基礎疾患 (B-ALL*、 多発性骨髄腫)
*B細胞性急性リンパ芽球性白血病
- CAR-Hematotoxスコア>2、 リンパ球減少
- 100日以内の感染歴
- 治療開始前の全身状態 (PS)
- 基礎的な低ガンマグロブリン血症
- 高齢
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❷CAR-T療法関連のリスク因子
- 高用量CAR-T投与、 リンパ球除去
- サイトカイン放出症候群の有無・重症度
- 血球減少
- ステロイド使用歴
- 治療後の低ガンマグロブリン血症
- 血球貪食症候群

*予防的抗菌薬の使い方や初期治療の考え方については、 次回以降に解説予定。
<出典>
著者 : 松尾 貴公
2011年 長崎大学医学部卒業、 聖路加国際病院初期研修・内科専門研修・内科チーフレジデント・感染症科フェロー・医員を経て2021年 テキサス大学ヒューストン校/MDアンダーソンがんセンターにて臨床留学。 2022年 同チーフフェロー、 2023年 同アドバンストフェロー、 2024年よりメイヨークリニック感染症科の整形外科感染症フェローとして骨関節感染症に特化したトレーニングを行い更なる研鑽を積んでいる。 また、 日本チーフレジデント協会 (JACRA) 世話人を経て、 現在日本感染症教育研究会 (IDATEN) KANSEN JOURNAL編集委員・米国感染症学会 (IDSA) 感染症教育推進委員。 2024年2月よりFebrile Podcast ID Digital Institute (IDDI)のメンバーも務めており、 デジタルデバイスを活用した新しい感染症教育に積極的に取り組んでいる。
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