海外ジャーナルクラブ
14日前

Zepedaらは、 進行非小細胞肺癌 (NSCLC) に対する免疫チェックポイント阻害薬 (ICI) の有効性における性差の有無を検証するため、 ICIと化学療法を比較した無作為化比較試験を対象に系統的レビュー・メタ解析を行った。 その結果、 全生存期間 (OS) 延長効果には男女差は認められなかったものの、 無増悪生存期間 (PFS) については男性でより大きな効果が認められた (男性 vs 女性 : HR 0.62 vs HR 0.76、 p=0.005)。 試験結果はThorax誌に発表された。
本研究の主な限界について、 性別ごとのHRが提示されていなかった22研究や、 性別解析は行われていてもメタ解析に必要なデータが不十分であった6研究が除外されています。
免疫応答における性差はよく知られている。 しかし、 進行非小細胞肺癌 (NSCLC) に対する免疫チェックポイント阻害薬 (ICI) の有効性における性差の有無は明らかでなく、 本系統的レビューおよびメタ解析で検討することとした。
ステージⅢ~ⅣのNSCLC患者における、 ICIまたは化学療法を受けた男女の全生存期間 (OS) と無増悪生存期間 (PFS) を評価するため、 無作為化比較試験 (RCT) の系統的レビュー・メタ解析を行った。
抗PD‑1/PD‑L1抗体と化学療法を比較し、 男女別のOSおよびPFSを報告した試験を対象とし、 二次解析では最新追跡データも組み入れた。
55件の無作為化比較試験 (2万8,550例) が組み入れられた。 このうち男性は71.6%、 女性は28.4%であった。
ICIによる効果について、 OS延長効果に男女差は認められなかった一方で、 PFSについては男性でより大きな有効性が示された。
OS
p=0.17
PFS
p=0.005
最新追跡データを用いた二次解析では、 女性におけるICIの有効性がOS (p=0.043) およびPFS (p=0.003) のいずれでも低いことが示された。
著者らは、 「進行NSCLCでは、 ICIは男女ともにOSを同程度改善する一方、 女性ではPFSが短く、 特にPD‑L1陽性例や単剤療法で顕著であった。 性差の要因解明と、 今後の試験での男女バランスと公平な評価が求められる」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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