【NEJM】ROS1陽性NSCLCにレポトレクチニブが有効
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海外ジャーナルクラブ

1ヶ月前

【NEJM】ROS1陽性NSCLCにレポトレクチニブが有効

【NEJM】ROS1陽性NSCLCにレポトレクチニブが有効
Drilonらは、 ROS1融合遺伝子陽性の非小細胞肺癌 (NSCLC) 患者を対象に、 ROS1チロシンキナーゼ阻害薬 (ROS1阻害薬) レポトレクチニブの有効性と安全性を第Ⅰ/Ⅱ相試験TRIDENT-1で検討した。 その結果、 レポトレクチニブは、 ROS1阻害薬による治療歴の有無にかかわらず、 持続的な臨床活性を示した。 本研究はNEJM誌において発表された。

📘原著論文

Repotrectinib in ROS1 Fusion-Positive Non-Small-Cell Lung Cancer. N Engl J Med. 2024 Jan 11;390(2):118-131. PMID: 38197815

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

本研究結果から、 中枢神経活性型の次世代ROS1 TKIに注目が集まります。

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背景

初期世代のROS1阻害薬は、 抗腫瘍活性を持つが耐性腫瘍が発現し、 頭蓋内での活性は十分ではない。 レポトレクチニブは次世代のROS1

阻害薬であり、 ROS1 G2032Rのような耐性変異陽性癌を含むROS1融合陽性癌に対する活性が前臨床試験において確認されている。

研究デザイン

対象

ROS1融合遺伝子陽性NSCLCを含む進行固形癌患者

介入

レポトレクチニブの投与

第Ⅰ相試験の結果に基づき、 第Ⅱ相試験の推奨用量は160mg 1日1回を14日間投与後、 160mg 1日2回と設定された。

主要評価項目

客観的奏効

第Ⅰ相と第Ⅱ相の患者を有効性解析の対象とした。

副次評価項目

奏効期間 (DOR)、 無増悪生存期間 (PFS)、 安全性

研究結果

有効性評価

ROS1阻害薬による治療歴のないROS1融合遺伝子陽性NSCLC患者

  • 客観的奏効 : 79% (95%CI 68-88%)
  • DOR中央値 : 34.1ヵ月 (95%CI 25.6-NE)
  • PFS中央値 : 35.7ヵ月 (95%CI 27.4-NE)

ROS1阻害薬による治療歴があり、 化学療法歴のないROS1融合遺伝子陽性NSCLC患者

  • 客観的奏効 : 38% (95%CI 25-52%)
  • DOR中央値 : 14.8ヵ月 (95%CI 7.6-NE)
  • PFS中央値 : 9.0ヵ月 (95%CI 6.8-19.6)

ROS1 G2032R変異陽性患者

  • 客観的奏効 : 59% (95%CI 33-82%)

安全性評価

発現頻度の高かった治療関連有害事象

  • 浮動性めまい : 58%
  • 味覚異常 : 50%
  • 知覚異常 : 30%

有害事象に伴うレポトレクチニブの中止

3%の患者においてレポトレクチニブによる治療が中止された。

結論

レポトレクチニブは、 ROS1阻害薬の治療歴の有無にかかわらず、 ROS1融合遺伝子陽性のNSCLC患者において持続的な臨床活性を示した。 有害事象は低グレードのものが主で、 管理しながらの長期投与に耐え得るものであった。

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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