海外ジャーナルクラブ
7ヶ月前
和田氏らは日本の女性を対象に、 喫煙と乳癌リスクの関連について、 9件の前向きコホート研究のプール解析で検討した。 その結果として、 喫煙が閉経前の乳癌リスクを増加させる可能性が示された。 本研究はInt J Epidemiol誌において発表された。
喫煙と乳癌発生のリスクを検討し人生の早い時期の喫煙は特に有害である可能性を示唆しています。 禁煙についてはやはりそれを実社会でどのようにしたら実行できるのか、 あらゆる手段が注目されています。
喫煙と乳癌リスクの間には生物学的妥当性は示されているものの、 疫学研究では結果に一貫性が認められていない。
1984~94年に開始され、 8~22年間追跡された日本の前向きコホート研究9件に参加した女性 : 16万6,611人
喫煙および副流煙に関する情報は、 ベースライン時の自記式質問票により入手した。 いくつかの潜在的交絡因子を調整後、 Cox回帰分析を用いて、 各研究における能動喫煙および受動喫煙の状況に応じた乳癌の相対リスクを算出し、 ランダム効果メタ解析を用いてハザード比 (HR) の要約を行った。
閉経前6万441人中897人、 閉経後10万6,170人中1,168人が追跡期間中に乳癌を発症していた。
著者らは 「早期からの喫煙は特に有害である可能性がある。 副流煙の影響についてはさらなる調査が必要である」 と指摘している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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