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1日前

岩手医科大学皮膚科学分野の井上氏らの研究グループは、 外用抗真菌薬 (ルリコナゾール爪外用液5%またはエフィナコナゾール爪外用液10%) で治療された爪白癬患者を対象に、 治療反応予測因子を後ろ向きに検討した。 その結果、 母趾爪病変は改善率低下および完全治癒オッズ低下と有意に関連し、 強固な治療反応不良予測因子であると考えられた。 また、 ベースラインの爪厚の増大は改善率とは関連しなかったが、 完全治癒の達成を有意に妨げた。 試験結果はJ Dermatol誌に発表された。
本研究は、 単施設後ろ向き小規模観察研究であり、 その結果は研究仮説の提唱に留まります。 著者も強調しているように、 結果の臨床応用については注意が必要です。
外用抗真菌薬は爪白癬に広く用いられているが、 患者内相関を考慮したうえで、 治療反応に関する病変レベルの予測因子を定量化した報告は少ない。
本研究では、 ルリコナゾール爪外用液5%またはエフィナコナゾール爪外用液10%で治療された爪白癬患者を後ろ向きに検討した。
治療反応は、 患者IDでクラスタリングし、 交換可能な作業相関構造およびロバスト (サンドイッチ) 標準誤差を用いた病変レベルの一般化推定方程式 (GEE) により評価した。 改善率 (連続変数) は線形GEEで解析し、 完全治癒の有無はロジスティックGEEで解析した。
対象は66例80病変であった。
母趾爪病変は治療反応不良と関連し改善率を低下させ、 完全治癒のオッズも顕著に低値であった。 また、 ベースライン時の爪の厚さは改善率との関連は認められなかったが、 完全治癒のオッズは低下させた。
母趾爪病変と改善率の関連
ベースライン時の爪の厚さと改善率の関連
ルリコナゾール5%爪外用液は、 エフィナコナゾール10%爪外用液と比較して、 改善率の低下 (β=-0.310、 SE=0.154、 p=0.044) および完全治癒のオッズ低下 (OR 0.07、 95%CI 0.01-0.60、 p=0.015) と関連していたが、 治療割付は無作為化されていないため慎重な解釈が必要である。
著者らは、 「母趾爪病変は外用療法における強固な治療反応不良予測因子であると考えられた。 また、 爪厚の増大は完全治癒を妨げる可能性がある。 ただし、 本研究は後ろ向きかつ非無作為化デザインであるため、 慎重に解釈されるべきである」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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