海外ジャーナルクラブ
10日前

Gaudryらは、 腎代替療法の適応がある重症急性腎障害 (AKI) の成人患者を対象に、 多施設共同非盲検非劣性無作為化比較試験ICRAKIを実施し、 初期治療としての間欠的血液透析と持続的腎代替療法を比較した。 主要評価項目である90日時点の主要腎有害事象は両群で高率に認められ、 持続的腎代替療法に対する間欠的血液透析の非劣性は示されなかった。 試験結果はN Engl J Med誌に発表された。
28日死亡率の上昇によって試験は早期中止され、 特に腎機能予後の評価に必要な統計学的検出力が不足した点は本研究の限界です。
重症の急性腎障害 (AKI) に対する腎代替療法の最適な方式はいまだ定まっていない。 本試験では、 腎代替療法の適応がある重症成人AKI患者を対象に、 初期治療としての間欠的血液透析 (IHD) と持続的腎代替療法 (CRRT) を比較した。
本多施設共同の非盲検非劣性試験では、 腎代替療法の適応がある重症成人AKI患者554例を対象に、 以下の2群に無作為に割り付けた。
このうち535例 (IHD群260例、 CRRT群275例) がintention-to-treat集団に含まれた。
主要評価項目は90日時点の主要腎有害事象*であった。
逐次的な中間解析の結果、 IHD群において死亡率が高い徴候が持続して確認されたため、 試験は早期中止された。
90日時点の主要腎有害事象は両群で高率に認められ、 IHD群の非劣性は示されなかった。
90日時点の主要腎有害事象
調整後絶対リスク差 6.28%㌽ (95%CI -1.22~13.79%㌽)
90日時点の死亡はIHD群で多かった。
90日時点の死亡
カプラン・マイヤー法による死亡率の推定値はIHD群63.3%、 CRRT群53.6%であった (HR 1.30, 95%CI 1.04–1.63)。
AKIまたは腎代替療法に関連し得る合併症のうち最も多かったのは低血圧であった。
低血圧
著者らは 「腎代替療法の適応がある重症AKI患者において、 初期治療としてのIHDは、 90日時点の主要腎有害事象についてCRRTに対する非劣性が示されず、 死亡率の上昇と関連した」と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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