【J Clin Oncol】再発/難治LBCLへのepcoritamab、第I/II相で持続的な奏効を確認
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海外ジャーナルクラブ

2年前

【J Clin Oncol】再発/難治LBCLへのepcoritamab、第I/II相で持続的な奏効を確認

【J Clin Oncol】再発/難治LBCLへのepcoritamab、第I/II相で持続的な奏効を確認
Thieblemontらは、 再発または難治性のCD20⁺大細胞型B細胞リンパ腫患者 (LBCL) を対象に、 CD3xCD20二重特異性T細胞誘導二重特異性抗体epcoritamabの有効性を用量拡大第I/II相試験で検討。 その結果、 epcoritamabは、 高度難治性LBCL患者において、 深く持続的奏効と管理可能な安全性を示した。 本研究はJ Clin Oncol誌において発表された。

📘原著論文

Epcoritamab, a Novel, Subcutaneous CD3xCD20 Bispecific T-Cell-Engaging Antibody, in Relapsed or Refractory Large B-Cell Lymphoma: Dose Expansion in a Phase I/II Trial.J Clin Oncol. 2022 Dec 22;JCO2201725.PMID: 36548927

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

Nature reviewsに本研究に対するコメントが掲載されていますが、 今後の長期フォローアップデータに期待が寄せられています。

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R-IPI

DLBCLの修正国際予後指標 (revised IPI)

CNS-IPI

DLBCLのCNS再発リスクスコア

背景

Epcoritamab は、 CD3xCD20 T 細胞を活性化する二重特異性抗体で、 皮下投与により T 細胞を活性化し、 悪性 CD20⁺B 細胞の殺傷を誘導する。 Epcoritamabの単剤投与により、 B細胞性非ホジキンリンパ腫のサブタイプにおいて、 用量漸増で強力な抗腫瘍活性が確認された。

研究デザイン

対象

再発または難治性で2回以上の治療歴を持つCD20⁺LBCLの成人患者

介入

28日周期でepcoritamab皮下投与:第1サイクル第1~3週は週1回のステップアップ用量、 第3サイクルまでは週1回のフル用量、 第4~9サイクルは2週ごと、 10サイクル以降4週ごと

主要評価項目

独立審査委員会による全奏効率

研究結果

全奏効率、 完全奏効率

追跡調査期間中央値10.7カ月で、 全奏効率は63.1% (95%CI 55.0-70.6%)、 完全奏効率は38.9% (同31.2-46.9%) であった。

奏効期間中央値

奏効期間中央値は12.0カ月であり、 完全奏効群では未到達であった。

サブグループ解析

全奏効率および完全奏効率は、 事前に規定された主要なサブグループ間で同様であった。

治療起因性の有害事象の発現

サイトカイン放出症候群:49.7%

  • グレード1/2:47.1%
  • グレード3:2.5%

発熱:23.6%

疲労:22.9%

免疫エフェクター細胞関連神経毒性症候群

免疫エフェクター細胞関連神経毒性症候群は、 患者の6.4%に発生し、 1例が死亡した。

結論

Epcoritamabの皮下投与により、 CAR-T細胞への曝露経験がある患者を含む高度難治性LBCL患者において、 高い奏効と持続的な奏効、 管理可能な安全性が得られた。

こちらの記事の監修医師
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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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