海外ジャーナルクラブ
12日前

Liらは、 発症から4.5~24時間の中等症~重症の脳底動脈閉塞患者を対象に、 血管内治療前の血栓溶解薬tenecteplase静注の上乗せ効果を中国40施設の多施設共同無作為化比較試験ATTENTION LATEで検討。 その結果、 90日時の機能的自立の達成率はtenecteplase静注を追加しても血管内治療単独と同程度であり、 tenecteplaseの上乗せ効果は認められなかった。 試験結果はJAMA誌に発表された。
中国人コホートでは大血管アテローム硬化の割合が高く、 他の人種・民族への一般化には限界があります。
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発症から4.5~24時間経過後に来院した脳底動脈閉塞患者において、 血管内治療の前にtenecteplaseを静注することで転帰が改善するかどうかは明らかになっていない。 本試験は、 中等症~重症の脳底動脈閉塞患者を対象に、 血管内治療前のtenecteplase静注の有効性と安全性を血管内治療単独と比較した。
中国の脳卒中センター40施設で実施された多施設共同・非盲検・エンドポイント盲検化の無作為化比較試験である。 対象は、 発症の4.5時間後から24時間後までに血管内治療の実施が可能な施設に直接搬送された中等症~重症 (NIHSSスコア10以上) の脳底動脈閉塞患者であった。 登録期間は2023年3月16日~2025年2月4日であった。
患者332例が中央Webシステムを用いて以下に1:1で無作為化され、 同意を撤回した2例を除いた330例が介入の対象となった。 このうち329例が90日間の追跡を完了した。
主要評価項目は90日時の機能的自立 (modified Rankin Scale [mRS] 0-2*) とし、 安全性評価項目は症候性頭蓋内出血と90日死亡率とした。 最終追跡は2025年5月4日に完了した。
無作為化された332例のうち同意を撤回した2例を除いた330例の平均年齢は66歳 (標準偏差 [SD] 11) で、 73%が男性だった。 このうち329例が90日間の追跡を完了した。
主要評価項目である90日時の機能的自立の達成率は、 tenecteplase+血管内治療群で30% (50/165例)、 血管内治療単独群で30% (50/164例) であり、 tenecteplase上乗せによる改善は示されなかった (調整率比0.92, 95%CI 0.67-1.25; リスク差-0.18%㌽, 95%CI -10.13~9.76%㌽)。
安全性については症候性頭蓋内出血がtenecteplase+血管内治療群で8例 (5%)、 血管内治療単独群で6例 (4%) に発生した。 90日死亡率はそれぞれ40%、 43%であった。
著者らは、 「血管内治療が実施可能な施設に直接搬送された発症4.5~24時間の中等症~重症の脳底動脈閉塞患者では、 血管内治療前にtenecteplase静注を追加しても、 血管内治療単独と比べて機能転帰は改善しなかった」と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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