海外ジャーナルクラブ
2年前
Santosらは、 再発性、 合併性、 または持続性の有痛性憩室炎患者を対象に、 待機的腹腔鏡下S状結腸切除術と保存的治療後の2年間の転帰を多施設並行非盲検個別ランダム化比較試験LASERで検討。 その結果、 待機的腹腔鏡下S状結腸切除術は、 2年以内の憩室炎の再発予防に有効であり、 保存的治療よりもQOLを改善した。 本研究はJAMA Surg誌において発表された。
手術群に憩室炎の再発が11%認められますが、 これはIntention to treat解析のために手術を拒否した患者2例が含まれているためです。
再発または合併性、 持続する有痛性の憩室炎患者に対して、 待機的腹腔鏡下S状結腸切除術と保存的治療の両方が選択肢となるため、 それぞれの結果を理解することは意思決定の参考となる。
再発性、 合併性、 または持続性の有痛性憩室炎患者。
患者は以下の2群にランダムに割り付けられた。
Gastrointestinal Quality of Life Index (GIQLI) スコア、 合併症、 2年以内の再発。
1年後の平均GIQLIスコアは、 手術群が保存療法群より9.51ポイント高かった。
2年後の平均GIQLIスコアは両群間で同様だった。
per-protocol解析では、 平均GIQLIスコアは、 保存的治療群と比較して手術群で12カ月時点で11.27ポイント (119.42 vs. 108.15、 95%CI 2.24-20.29、 P=0.02)、 24カ月時点で10.43ポイント (117.24 vs. 106.82、 95%CI 1.52-19.33、 P=0.02) 高くなった。
待機的腹腔鏡下S状結腸切除術は、 2年以内の憩室炎の再発予防に有効であり、 保存的治療よりもQOLを改善した。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。