海外ジャーナルクラブ
1年前
Mark Tらは、 レナリドミドによる初回治療後のポマリドマイド療法の有効性を、 米国におけるリアルワールドデータで検証した。 結果、 奏効率(≧VGPR)は、 ポマリドマイド群(n=126)で78.6%、 非ポマリドマイド群(n=174)で51.7%であった (p<0.0001)。 また、 PFS中央値は、 ポマリドマイド群では未到達、 非ポマリドマイド群では16.7カ月であった (log-rank p<0.01)。 本研究は、 Future Oncol誌において発表された。
多発性骨髄腫における従来の治療戦略は、 再発または進行時に薬剤のクラススイッチを行うことでした。 しかし、 米国臨床医における「リアルワールドデータ」では、 レナリドマイドによる一次治療後に同クラスのポマリドマイドを用いたレジメンを併用することで、 奏効率の上昇とPFS中央値の延長がみられました。 RCTによる報告がない中、 実臨床に影響を与える論文です。
SLiM-CRAB (多発性骨髄腫の診断基準)
ISS (多発性骨髄腫の国際病期分類)
R-ISS (多発性骨髄腫の改訂国際病期分類)
最終更新:2023年1月5日
監修医師:HOKUTO編集部監修医師
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。