【PIECE試験】術前CF療法後食道癌に対する術後S-1療法
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11ヶ月前

【PIECE試験】術前CF療法後食道癌に対する術後S-1療法

【PIECE試験】術前CF療法後食道癌に対する術後S-1療法
術前化学療法後の切除可能な局所進行食道扁平上皮癌患者の術後療法において、 S-1の効果を検証した単群コホートの第Ⅱ相試験PIECEの結果より、 S-1投与の安全性と有効性が示された。

原著論文

解析結果

Phase II trial of perioperative chemotherapy of esophageal cancer: PIECE trial. Journal of Clinical Oncology 40, no. 16_suppl (June 01, 2022) 4038-4038.

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PIECE試験の概要

対象

  • 術前化学療法として5-FU+シスプラチン(CF)療法を施行した、 臨床病期IB-III (T4病変なし) の局所進行食道扁平上皮癌患者
  • 20~75歳、 ECOG PS 0~1

方法

38例に対し、 下記治療を行った。

S-1 80mg/m² day1-28まで連日経口投与し、 2週間休薬。 6週間サイクルで4サイクル実施。

評価項目

主要評価項目:3年無再発生存期間 (RFS) 

副次評価項目:全生存期間 (OS) 、 治療成功期間 (TTF) 、 治療完遂割合、 時点毎の治療継続割合、 有害事象発生割合、 治療関連死亡割合

PIECE試験の結果

患者背景

38例中32例が4サイクルの治療を完了した。

追跡期間中央値

4.5年

3年RFS率

72.3%

(90%CI 59.9-81.5%)

3年OS率

85.0%

(90%CI 73.9-91.6%)

有害事象 (AE)

  • 発現率10%以上のGrade3以上の有害事象は、 好中球減少症 (13.2%) 、 食欲不振 (13.2%) 、 下痢 (10.5%) であった。
  • 治療に関連した死亡例は認めなかった。

著者らの結論

術前化学療法後の切除可能な局所進行食道扁平上皮癌患者の術後療法において、 S-1の投与は、 管理可能な安全性プロファイルと有望な有効性を示した。

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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