今週のQ&A 

Q. 関節リウマチ､ MTX8mg/週を超えて投与する場合の投与方法は、どうしていますか？

HOKUTOユーザーの医師68名に聞きました。

(実施期間：2023年5月31日から6月7日)

アンケート結果：1日2回､ 12時間ごと (朝夕) が最多で､ 次点は2日にかけて3回､ 12時間ごと (朝夕朝) となりました｡

専門医の解説

解説医師：多田 昌弘先生 (大阪市立総合医療センター 整形外科 医長/リウマチセンター 副センター長)

分割投与の方がバイオアベイラビリティが高く､ 消化器症状を抑制

高用量を単回投与した場合は､ 嘔気などの消化器症状の発現が問題になることがあり､ RA患者におけるMTX使用法についてのカナダリウマチ学会の推奨ではMTX経口分割投与あるいは皮下投与が消化器症状の軽減策として示されている｡ したがって､ MTX8mg/ 週を超えて経口投与する際は､ 1~2日にかけて12時間ごとに分割投与する方が､ 単回投与よりもバイオアベイラビリティが高く､ 消化器症状を抑制できる可能性がある｡ 高用量使用時の特定使用成績調査では､ 2日にかけて3回分割投与が全例の約2/3を占め､ 1日2回投与が約25％であった｡ 2日にかけての4回分割投与は5~10％で､ 1週間あたりの投与量を1回で服用する症例は4％未満であった¹⁾｡

MTX1日1回

MTX1日2回

MTX2日にかけて3回

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出典

1. リウマトレックス® 適正使用情報 Vol.21- 重篤な副作用および死亡症例の発現状況-，- 特定使用成績調査の最終報告-. ファイザー株式会社，2015
2. 関節リウマチのおけるメトトレキサート（MTX）使用と診療の手引き2023 年版 第3 章. pp.37-38, 羊土社, 東京, 2023