海外ジャーナルクラブ
2年前
Boschらは、 敗血症性ショックの患者を対象に、 ヒドロコルチゾン+フルドロコルチゾン併用療法とヒドロコルチゾン単独の有効性を後ろ向きコホート研究で検討。 その結果、 ヒドロコルチゾン+フルドロコルチゾン併用がヒドロコルチゾン単独より優れていることが明らかとなった。 本研究はJAMA Intern Med誌において発表された。
以前行われたRCTと同様に今回の後ろ向きコホート研究においてもヒドロコルチゾン+フルドロコルチゾン併用がヒドロコルチゾン単独より敗血症性ショックの死亡率を3%程度減少するようです。 フルドロコルチゾンは安全、 安価で投与しやすい薬剤のため、 今後ガイドライン作成の場などで大きな検討課題を提唱したといえると思います。
敗血症性ショック患者は、 コルチコステロイドの投与が有効であると考えられる。 しかし、 最も研究されている2つのコルチコステロイドレジメン (ヒドロコルチゾン+フルドロコルチゾン併用 vs ヒドロコルチゾン単独) の比較有効性は不明である。
敗血症性ショックで入院し、 ノルエピネフリンを投与されている成人患者で、 ヒドロコルチゾン治療を開始した患者。
病院での死亡またはホスピスへの退院の発生率の複合。
ヒドロコルチゾン治療を開始した敗血症性ショックの成人患者を対象とした本比較効果コホート研究において、 フルドロコルチゾンの追加はヒドロコルチゾン単独より優れていた。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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