【J Clin Oncol】HER2陽性胃・GEJの2次治療、トラスツズマブ+ラムシルマブ+PTXが有効
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1年前

【J Clin Oncol】HER2陽性胃・GEJの2次治療、トラスツズマブ+ラムシルマブ+PTXが有効

【J Clin Oncol】HER2陽性胃・GEJの2次治療、トラスツズマブ+ラムシルマブ+PTXが有効
Kimらは、 HER2陽性の進行胃癌または胃食道接合部 (G/GEJ) 癌患者を対象に、 2次治療としてのトラスツズマブ+ラムシルマブ+パクリタキセル併用療法の有効性と安全性を無作為化比較試験で検討。 その結果、 トラスツズマブ+ラムシルマブ+パクリタキセル併用療法は、 管理可能な安全性プロファイルを有しながら高い有効性を示した。 本研究はJ Clin Oncol誌において発表された。

📘原著論文

Trastuzumab Combined With Ramucirumab and Paclitaxel in Patients With Previously Treated Human Epidermal Growth Factor Receptor 2-Positive Advanced Gastric or Gastroesophageal Junction Cancer. J Clin Oncol. 2023 Jun 26;JCO2202122. PMID: 37364218

👨‍⚕️監修医師のコメント

promising strategyとして今後のRCT結果が期待されます。

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背景

トラスツズマブを含む化学療法は、 HER2陽性のG/GEJ癌に対する推奨される第1選択レジメンである。

研究デザイン

対象

トラスツズマブを含む化学療法による一次治療後に進行したHER2陽性進行G/GEJ癌患者

介入

  • 第Ib相:トラスツズマブ (1、 8、 15、 22日目に1回:2mg/kg、 その後4mg/kgローディング投与)、 ラムシルマブ (1、 15日目に1回:8mg/kg)、 パクリタキセル (1、 8、 15日目に1回:投与量レベル1、 80mg/m²、 または投与量レベル-1、 70mg/m²) が28日間サイクルで投与された。
  • 第Ⅱ相:推奨用量 (RP2D) で実施された。

主要評価項目

  • 第Ib相における推奨用量 (RP2D) の判定
  • RP2Dを投与された患者における無増悪生存期間 (PFS)

研究結果

RP2D

用量制限毒性は第Ⅰb相では記録されず、 全用量併用がRP2Dとして選択された。

PFS及び全生存期間 (OS)

追跡期間中央値27.5カ月 (95%信頼区間、 17.4~37.6) の患者50例において、 PFS中央値は7.1ヵ月 (95%CI 4.8-9.4カ月)、 OS中央値は13.6カ月 (95%CI 9.4-17.7カ月) だった。

客観的奏効率・病勢コントロール率

  • 客観的奏効率:54% (50例中27例、 完全奏効1例を含む)
  • 病勢コントロール率:96% (50例中48例)

HER2発現消失

1次治療後のHER2発現消失は34.8% (23例中8例) に認められ、 HER2発現と転帰との間に明確な関連は認められなかった。

安全性プロファイル

安全性プロファイルは過去の報告と一致していた。

結論

トラスツズマブとラムシルマブおよびパクリタキセルの併用療法は、 前治療歴のあるHER2陽性のG/GEJ癌患者において、 管理可能な安全性プロファイルを有しながら高い有効性を示した。

こちらの記事の監修医師
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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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