海外ジャーナルクラブ
1年前
Kimらは、 HER2陽性の進行胃癌または胃食道接合部 (G/GEJ) 癌患者を対象に、 2次治療としてのトラスツズマブ+ラムシルマブ+パクリタキセル併用療法の有効性と安全性を無作為化比較試験で検討。 その結果、 トラスツズマブ+ラムシルマブ+パクリタキセル併用療法は、 管理可能な安全性プロファイルを有しながら高い有効性を示した。 本研究はJ Clin Oncol誌において発表された。
promising strategyとして今後のRCT結果が期待されます。
トラスツズマブを含む化学療法は、 HER2陽性のG/GEJ癌に対する推奨される第1選択レジメンである。
トラスツズマブを含む化学療法による一次治療後に進行したHER2陽性進行G/GEJ癌患者
用量制限毒性は第Ⅰb相では記録されず、 全用量併用がRP2Dとして選択された。
追跡期間中央値27.5カ月 (95%信頼区間、 17.4~37.6) の患者50例において、 PFS中央値は7.1ヵ月 (95%CI 4.8-9.4カ月)、 OS中央値は13.6カ月 (95%CI 9.4-17.7カ月) だった。
1次治療後のHER2発現消失は34.8% (23例中8例) に認められ、 HER2発現と転帰との間に明確な関連は認められなかった。
安全性プロファイルは過去の報告と一致していた。
トラスツズマブとラムシルマブおよびパクリタキセルの併用療法は、 前治療歴のあるHER2陽性のG/GEJ癌患者において、 管理可能な安全性プロファイルを有しながら高い有効性を示した。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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