薬剤情報
後発品
薬効分類利胆薬
一般名ウルソデオキシコール酸錠
薬価8.7
メーカー東和薬品
最終更新2020年07月改訂(第10版)

用法・用量

1.ウルソデオキシコール酸として、1回50mgを1日3回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

2.外殻石灰化を認めないコレステロール系胆石の溶解には、ウルソデオキシコール酸として、1日600mgを3回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

3.原発性胆汁性肝硬変における肝機能の改善には、ウルソデオキシコール酸として、1日600mgを3回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。増量する場合の1日最大投与量は900mgとする。

4.C型慢性肝疾患における肝機能の改善には、ウルソデオキシコール酸として、1日600mgを3回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。増量する場合の1日最大投与量は900mgとする。

効能・効果

1.

1).次記疾患における利胆:胆道<胆管・胆嚢>系疾患及び胆汁うっ滞を伴う肝疾患。

2).慢性肝疾患における肝機能の改善。

3).次記疾患における消化不良:小腸切除後遺症、炎症性小腸疾患。

2.外殻石灰化を認めないコレステロール系胆石の溶解。

3.原発性胆汁性肝硬変における肝機能の改善。

4.C型慢性肝疾患における肝機能の改善。

効能・効果(補足)

<効能・効果に関連する使用上の注意>

1.原発性胆汁性肝硬変における肝機能の改善:硬変期で高度黄疸のある原発性胆汁性肝硬変患者に投与する場合は、症状が悪化する恐れがあるので慎重に投与し、血清ビリルビン値上昇等がみられた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。

2.C型慢性肝疾患における肝機能の改善:

1).C型慢性肝疾患においては、まずウイルス排除療法を考慮することが望ましく、本薬にはウイルス排除作用はなく、現時点ではC型慢性肝疾患の長期予後に対する肝機能改善の影響は明らかではないため、ウイルス排除のためのインターフェロン治療無効例若しくはインターフェロン治療が適用できない患者に対して本薬の投与を考慮する。

2).C型慢性肝疾患の非代償性肝硬変患者に対する有効性及び安全性は確立していないので、高度黄疸のあるC型慢性肝疾患患者に投与する場合は、症状が悪化する恐れがあるので慎重に投与し、血清ビリルビン値上昇等がみられた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。

副作用

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

重大な副作用

1.重大な副作用(頻度不明)

間質性肺炎:発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常を伴う間質性肺炎が現れることがあるので、このような症状が現れた場合には、投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行う。

その他の副作用

2.その他の副作用(頻度不明)

1).消化器:下痢、悪心、食欲不振、便秘、胸やけ、胃不快感、腹痛、腹部膨満、嘔吐。

2).過敏症:そう痒、*発疹、*蕁麻疹、*紅斑(*多形滲出性紅斑等)等[*:このような症状が現れた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う]。

3).肝臓:AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、Al−P上昇、ビリルビン上昇、γ−GTP上昇。

4).その他:全身倦怠感、眩暈、白血球減少。

禁忌

1.完全胆道閉塞のある患者[利胆作用があるため、症状が増悪する恐れがある]。

2.劇症肝炎の患者[症状が増悪する恐れがある]。

慎重投与

1.重篤な膵疾患のある患者[原疾患が悪化する恐れがある]。

2.消化性潰瘍のある患者[粘膜刺激作用があるため、症状が増悪する恐れがある]。

3.胆管に胆石のある患者[利胆作用があるため、胆汁うっ滞を惹起する恐れがある]。

相互作用

併用注意:

1.スルホニル尿素系経口糖尿病用薬(トルブタミド等)[血糖降下作用を増強する恐れがある(本剤は血清アルブミンとトルブタミドとの結合を阻害するとの報告がある)]。

2.コレスチラミン<経口>等[本剤の作用を減弱する恐れがあるので、可能な限り間隔をあけて投与する(本剤と結合し、本剤の吸収を遅滞あるいは減少させる恐れがある)]。

3.制酸剤<アルミニウム含有><経口>(水酸化アルミニウムゲル<経口>等)[本剤の作用を減弱する恐れがある(アルミニウムを含有する制酸剤は、本剤を吸着し、本剤の吸収を阻害する恐れがある)]。

4.脂質低下剤(クロフィブラート等)[本剤をコレステロール胆石溶解の目的で使用する場合は、本剤の作用を減弱する恐れがある(クロフィブラートは胆汁中へのコレステロール分泌を促進するため、コレステロール胆石形成が促進される恐れがある)]。

高齢者への注意

(高齢者への投与)

一般に高齢者では生理機能が低下しているので、用量に注意して投与する。

妊婦・産婦・授乳婦への投与

(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい[動物実験(ラット)で妊娠前及び妊娠初期の大量(2000mg/kg/日)投与により胎仔毒性(胎仔吸収)が報告されている]。

取扱い上の注意

(適用上の注意)

薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。

安定性試験結果の概要:加速試験(40℃、相対湿度75%、6カ月)の結果、本剤は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。

ウルソデオキシコール酸錠100mg「トーワ」
ウルソデオキシコール酸錠100mg「トーワ」

ウルソデオキシコール酸錠100mg「トーワ」

利胆薬
2020年07月改訂(第10版)
薬剤情報
後発品
薬効分類利胆薬
一般名ウルソデオキシコール酸錠
薬価8.7
メーカー東和薬品
最終更新2020年07月改訂(第10版)

用法・用量

1.ウルソデオキシコール酸として、1回50mgを1日3回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

2.外殻石灰化を認めないコレステロール系胆石の溶解には、ウルソデオキシコール酸として、1日600mgを3回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

3.原発性胆汁性肝硬変における肝機能の改善には、ウルソデオキシコール酸として、1日600mgを3回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。増量する場合の1日最大投与量は900mgとする。

4.C型慢性肝疾患における肝機能の改善には、ウルソデオキシコール酸として、1日600mgを3回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。増量する場合の1日最大投与量は900mgとする。

効能・効果

1.

1).次記疾患における利胆:胆道<胆管・胆嚢>系疾患及び胆汁うっ滞を伴う肝疾患。

2).慢性肝疾患における肝機能の改善。

3).次記疾患における消化不良:小腸切除後遺症、炎症性小腸疾患。

2.外殻石灰化を認めないコレステロール系胆石の溶解。

3.原発性胆汁性肝硬変における肝機能の改善。

4.C型慢性肝疾患における肝機能の改善。

効能・効果(補足)

<効能・効果に関連する使用上の注意>

1.原発性胆汁性肝硬変における肝機能の改善:硬変期で高度黄疸のある原発性胆汁性肝硬変患者に投与する場合は、症状が悪化する恐れがあるので慎重に投与し、血清ビリルビン値上昇等がみられた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。

2.C型慢性肝疾患における肝機能の改善:

1).C型慢性肝疾患においては、まずウイルス排除療法を考慮することが望ましく、本薬にはウイルス排除作用はなく、現時点ではC型慢性肝疾患の長期予後に対する肝機能改善の影響は明らかではないため、ウイルス排除のためのインターフェロン治療無効例若しくはインターフェロン治療が適用できない患者に対して本薬の投与を考慮する。

2).C型慢性肝疾患の非代償性肝硬変患者に対する有効性及び安全性は確立していないので、高度黄疸のあるC型慢性肝疾患患者に投与する場合は、症状が悪化する恐れがあるので慎重に投与し、血清ビリルビン値上昇等がみられた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。

副作用

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

重大な副作用

1.重大な副作用(頻度不明)

間質性肺炎:発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常を伴う間質性肺炎が現れることがあるので、このような症状が現れた場合には、投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行う。

その他の副作用

2.その他の副作用(頻度不明)

1).消化器:下痢、悪心、食欲不振、便秘、胸やけ、胃不快感、腹痛、腹部膨満、嘔吐。

2).過敏症:そう痒、*発疹、*蕁麻疹、*紅斑(*多形滲出性紅斑等)等[*:このような症状が現れた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う]。

3).肝臓:AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、Al−P上昇、ビリルビン上昇、γ−GTP上昇。

4).その他:全身倦怠感、眩暈、白血球減少。

禁忌

1.完全胆道閉塞のある患者[利胆作用があるため、症状が増悪する恐れがある]。

2.劇症肝炎の患者[症状が増悪する恐れがある]。

慎重投与

1.重篤な膵疾患のある患者[原疾患が悪化する恐れがある]。

2.消化性潰瘍のある患者[粘膜刺激作用があるため、症状が増悪する恐れがある]。

3.胆管に胆石のある患者[利胆作用があるため、胆汁うっ滞を惹起する恐れがある]。

相互作用

併用注意:

1.スルホニル尿素系経口糖尿病用薬(トルブタミド等)[血糖降下作用を増強する恐れがある(本剤は血清アルブミンとトルブタミドとの結合を阻害するとの報告がある)]。

2.コレスチラミン<経口>等[本剤の作用を減弱する恐れがあるので、可能な限り間隔をあけて投与する(本剤と結合し、本剤の吸収を遅滞あるいは減少させる恐れがある)]。

3.制酸剤<アルミニウム含有><経口>(水酸化アルミニウムゲル<経口>等)[本剤の作用を減弱する恐れがある(アルミニウムを含有する制酸剤は、本剤を吸着し、本剤の吸収を阻害する恐れがある)]。

4.脂質低下剤(クロフィブラート等)[本剤をコレステロール胆石溶解の目的で使用する場合は、本剤の作用を減弱する恐れがある(クロフィブラートは胆汁中へのコレステロール分泌を促進するため、コレステロール胆石形成が促進される恐れがある)]。

高齢者への注意

(高齢者への投与)

一般に高齢者では生理機能が低下しているので、用量に注意して投与する。

妊婦・産婦・授乳婦への投与

(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい[動物実験(ラット)で妊娠前及び妊娠初期の大量(2000mg/kg/日)投与により胎仔毒性(胎仔吸収)が報告されている]。

取扱い上の注意

(適用上の注意)

薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。

安定性試験結果の概要:加速試験(40℃、相対湿度75%、6カ月)の結果、本剤は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。

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