カリウム (K) 製剤
薬効分類 | カリウム (K) 製剤 |
一般名 | 塩化カリウム注射液 |
薬価 | 141円 |
メーカー | 丸石製薬 |
最終更新 | 2020年04月改訂(第5版) |
塩化カリウムとして、1回0.75〜3g(カリウムとして10〜40mEq)を日本薬局方注射用蒸留水、5%ブドウ糖注射液、生理食塩液又は他の適当な希釈剤で希釈する(均一な希釈状態の確認のためにリボフラビンリン酸エステルナトリウムを配合して黄色液としている)。その液(希釈後)の濃度は0.3w/v%(カリウムとして40mEq/L)以下として、1分間8mLを超えない速度で静脈内注射する。1日の投与量は7.5g(カリウムとして100mEq)を超えない量とする。なお、年齢、症状により適宜増減する。
小児に対しては、カリウム欠乏の原因及び程度ないしは臨床上の反応によって調節されるが、年齢、体重により1回量塩化カリウムとして60〜380mg(カリウムとして0.8〜5mEq)を日本薬局方注射用蒸留水、5%ブドウ糖注射液、生理食塩液又は他の適当な希釈剤で希釈する。その液(希釈後)の濃度は0.3w/v%(カリウムとして40mEq/L)以下として、1分間8mLを超えない速度で静脈内注射する。
電解質補液の補正には、体内の水分、電解質の不足に応じて電解質補液に添加して点滴静脈内注射する。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
カリウム剤を急速静注すると、不整脈、場合によっては心停止を起こすので、点滴静脈内注射のみに使用する。
1.次記疾患又は状態におけるカリウム補給:降圧利尿剤連用時、副腎皮質ホルモン連用時、強心配糖体連用時、インスリン連用時、ある種の抗生物質連用時など、低カリウム血症型周期性四肢麻痺、重症嘔吐、下痢、カリウム摂取不足及び手術後。
2.低クロル性アルカローシス。
3.電解質補液の電解質補正。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
1.重大な副作用
心臓伝導障害(頻度不明):一時に大量を投与すると現れることがある。
2.その他の副作用(頻度不明)
投与部位:血管痛。
1.重篤な腎機能障害(前日の尿量が500mL以下あるいは投与直前の排尿が1時間当たり20mL以下)のある患者[高カリウム血症悪化する]。
2.副腎機能障害(アジソン病)のある患者[高カリウム血症悪化する]。
3.高カリウム血症の患者[不整脈や心停止を引き起こす恐れがある]。
4.高カリウム血性周期性四肢麻痺の患者[発作と高カリウム血症が誘発される]。
5.エプレレノン投与中<高血圧症>の患者。
6.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
1.腎機能低下あるいは腎機能障害のある患者[高カリウム血症が現れやすい]。
2.急性脱水症、広範囲組織損傷(広範囲熱傷、広範囲外傷等)のある患者[高カリウム血症が現れやすい]。
3.エプレレノン投与中<慢性心不全>の患者。
4.高カリウム血症が現れやすい疾患(低レニン性低アルドステロン症等)を有する患者[高カリウム血症が現れることがある]。
5.心疾患のある患者[過剰に投与した場合、症状を悪化させることがある]。
(重要な基本的注意)
本剤の投与に際しては、筋緊張低下、心機能異常が出現することがあり、著明な高カリウム血症では心停止を来すので、患者の血清電解質及び心電図の変化に注意する。特に、長期投与する場合には、血中カリウム値又は尿中カリウム値、腎機能、心電図等を定期的に検査することが望ましい。また、高カリウム血症が現れた場合には、投与を中止する。点滴静脈内注射にのみ使用し、注射液の濃度及び投与速度には注意する。
1.併用禁忌:エプレレノン<高血圧症><セララ>[高カリウム血症が現れることがある(エプレレノンは血中のカリウムを上昇させる可能性があり、併用により高カリウム血症が現れやすくなると考えられる<危険因子>腎障害患者)]。
2.併用注意:
1).エプレレノン<慢性心不全>[血清カリウム値が上昇する可能性があるので、血清カリウム値を定期的に観察するなど十分に注意する(カリウム貯留作用が増強する恐れがある)]。
2).抗アルドステロン剤(スピロノラクトン等)、カリウム保持性利尿剤(トリアムテレン等)、直接的レニン阻害剤(アリスキレン)、アンジオテンシン変換酵素阻害剤(ベナゼプリル塩酸塩、カプトプリル、エナラプリル等)、アンジオテンシン2受容体拮抗剤(バルサルタン、ロサルタンカリウム、カンデサルタンシレキセチル、テルミサルタン等)、β−遮断剤、非ステロイド性消炎鎮痛剤(インドメタシン等)、シクロスポリン、ヘパリン、ジゴキシン、ドロスピレノン・エチニルエストラジオール[高カリウム血症が現れやすいので、もし、併用が必要な場合は、血中カリウム値をモニターすることが望ましい(これらの薬剤は血中のカリウムを上昇させる可能性があり、併用により高カリウム血症が現れやすくなると考えられるので、腎機能障害のある患者には特に注意する)]。
3).筋弛緩剤(ベクロニウム等)[筋弛緩剤の作用が減弱することがある(カリウムイオンは骨格筋の収縮に関与している)]。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。
2.授乳中の婦人には投与しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合には授乳を避けさせる[授乳中の投与に関する安全性は確立していない]。
急速又は過量投与により、高カリウム血症が現れることがある。
過量投与時、一般に高カリウム血症は初期には無症状のことが多いので、血清カリウム値及び特有な心電図変化(T波の尖鋭化、QRS幅の延長、ST部の短縮、P波の平坦化ないしはP波の消失)に十分注意し、高カリウム血症が認められた場合には血清カリウム値、臨床症状に応じて次記のうち適切と思われる処置を行う。なお、過量投与時、筋肉症状及び中枢神経系症状として、錯感覚、痙攣、反射消失が現れ、また、横紋筋弛緩性麻痺は、呼吸麻痺に至る恐れがある。
1.過量投与時高カリウム血症が認められた場合は、カリウムを含む食物や薬剤の制限又は排除、カリウム保持性利尿剤の投与が行われている場合にはその投与中止。
2.過量投与時高カリウム血症が認められた場合は、グルコン酸カルシウム剤の静注。
3.過量投与時高カリウム血症が認められた場合は、ブドウ糖−インスリン療法。
4.過量投与時高カリウム血症が認められた場合は、高張ナトリウム液の静注。
5.過量投与時高カリウム血症が認められた場合は、炭酸水素ナトリウムの静注。
6.過量投与時高カリウム血症が認められた場合は、陽イオン交換樹脂(ポリスチレンスルホン酸ナトリウム等)の投与。
7.過量投与時高カリウム血症が認められた場合は、透析療法。
(適用上の注意)
1.投与経路:点滴静脈内注射にのみ使用する。
2.調製方法:カリウムとして40mEq/L以下の濃度に必ず希釈し、よく振盪混和した後、投与する。
3.投与時:大量投与時、又は総合アミノ酸製剤と併用する場合には電解質バランスに注意する。
4.投与速度:補正用として用いる場合の投与速度はカリウムとして20mEq/hrを超えない。
5.アンプルカット時の注意:本品はワンポイントカットアンプルであるが、アンプルのカット部分をエタノール綿等で清拭してからカットすることが望ましい。
6.保存時:着色剤として含有しているリボフラビンリン酸エステルナトリウムは光に対して不安定で、分解すると変色あるいは沈殿を起こすので、外観に変化が見られた場合には使用しない。
本剤を薄めずにそのまま投与すると、心臓伝導障害を起こすので、用法・用量に従って必ず適当な希釈剤で薄めて、均一な希釈状態で使用する。
代謝性アシドーシスの場合、低カリウム血症の治療は塩基性塩によって行われることが望ましい。
遮光(本剤は曝光により、リボフラビンリン酸エステルナトリウムが分解して沈殿の発生が認められる)。
(使用上の注意)
必ずカリウムとして40mEq/L以下の濃度(1アンプル(20mL)を1L以上)に薄めて使用する。
薬効分類 | カリウム (K) 製剤 |
一般名 | 塩化カリウム注射液 |
薬価 | 141円 |
メーカー | 丸石製薬 |
最終更新 | 2020年04月改訂(第5版) |
塩化カリウムとして、1回0.75〜3g(カリウムとして10〜40mEq)を日本薬局方注射用蒸留水、5%ブドウ糖注射液、生理食塩液又は他の適当な希釈剤で希釈する(均一な希釈状態の確認のためにリボフラビンリン酸エステルナトリウムを配合して黄色液としている)。その液(希釈後)の濃度は0.3w/v%(カリウムとして40mEq/L)以下として、1分間8mLを超えない速度で静脈内注射する。1日の投与量は7.5g(カリウムとして100mEq)を超えない量とする。なお、年齢、症状により適宜増減する。
小児に対しては、カリウム欠乏の原因及び程度ないしは臨床上の反応によって調節されるが、年齢、体重により1回量塩化カリウムとして60〜380mg(カリウムとして0.8〜5mEq)を日本薬局方注射用蒸留水、5%ブドウ糖注射液、生理食塩液又は他の適当な希釈剤で希釈する。その液(希釈後)の濃度は0.3w/v%(カリウムとして40mEq/L)以下として、1分間8mLを超えない速度で静脈内注射する。
電解質補液の補正には、体内の水分、電解質の不足に応じて電解質補液に添加して点滴静脈内注射する。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
カリウム剤を急速静注すると、不整脈、場合によっては心停止を起こすので、点滴静脈内注射のみに使用する。
1.次記疾患又は状態におけるカリウム補給:降圧利尿剤連用時、副腎皮質ホルモン連用時、強心配糖体連用時、インスリン連用時、ある種の抗生物質連用時など、低カリウム血症型周期性四肢麻痺、重症嘔吐、下痢、カリウム摂取不足及び手術後。
2.低クロル性アルカローシス。
3.電解質補液の電解質補正。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
1.重大な副作用
心臓伝導障害(頻度不明):一時に大量を投与すると現れることがある。
2.その他の副作用(頻度不明)
投与部位:血管痛。
1.重篤な腎機能障害(前日の尿量が500mL以下あるいは投与直前の排尿が1時間当たり20mL以下)のある患者[高カリウム血症悪化する]。
2.副腎機能障害(アジソン病)のある患者[高カリウム血症悪化する]。
3.高カリウム血症の患者[不整脈や心停止を引き起こす恐れがある]。
4.高カリウム血性周期性四肢麻痺の患者[発作と高カリウム血症が誘発される]。
5.エプレレノン投与中<高血圧症>の患者。
6.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
1.腎機能低下あるいは腎機能障害のある患者[高カリウム血症が現れやすい]。
2.急性脱水症、広範囲組織損傷(広範囲熱傷、広範囲外傷等)のある患者[高カリウム血症が現れやすい]。
3.エプレレノン投与中<慢性心不全>の患者。
4.高カリウム血症が現れやすい疾患(低レニン性低アルドステロン症等)を有する患者[高カリウム血症が現れることがある]。
5.心疾患のある患者[過剰に投与した場合、症状を悪化させることがある]。
(重要な基本的注意)
本剤の投与に際しては、筋緊張低下、心機能異常が出現することがあり、著明な高カリウム血症では心停止を来すので、患者の血清電解質及び心電図の変化に注意する。特に、長期投与する場合には、血中カリウム値又は尿中カリウム値、腎機能、心電図等を定期的に検査することが望ましい。また、高カリウム血症が現れた場合には、投与を中止する。点滴静脈内注射にのみ使用し、注射液の濃度及び投与速度には注意する。
1.併用禁忌:エプレレノン<高血圧症><セララ>[高カリウム血症が現れることがある(エプレレノンは血中のカリウムを上昇させる可能性があり、併用により高カリウム血症が現れやすくなると考えられる<危険因子>腎障害患者)]。
2.併用注意:
1).エプレレノン<慢性心不全>[血清カリウム値が上昇する可能性があるので、血清カリウム値を定期的に観察するなど十分に注意する(カリウム貯留作用が増強する恐れがある)]。
2).抗アルドステロン剤(スピロノラクトン等)、カリウム保持性利尿剤(トリアムテレン等)、直接的レニン阻害剤(アリスキレン)、アンジオテンシン変換酵素阻害剤(ベナゼプリル塩酸塩、カプトプリル、エナラプリル等)、アンジオテンシン2受容体拮抗剤(バルサルタン、ロサルタンカリウム、カンデサルタンシレキセチル、テルミサルタン等)、β−遮断剤、非ステロイド性消炎鎮痛剤(インドメタシン等)、シクロスポリン、ヘパリン、ジゴキシン、ドロスピレノン・エチニルエストラジオール[高カリウム血症が現れやすいので、もし、併用が必要な場合は、血中カリウム値をモニターすることが望ましい(これらの薬剤は血中のカリウムを上昇させる可能性があり、併用により高カリウム血症が現れやすくなると考えられるので、腎機能障害のある患者には特に注意する)]。
3).筋弛緩剤(ベクロニウム等)[筋弛緩剤の作用が減弱することがある(カリウムイオンは骨格筋の収縮に関与している)]。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。
2.授乳中の婦人には投与しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合には授乳を避けさせる[授乳中の投与に関する安全性は確立していない]。
急速又は過量投与により、高カリウム血症が現れることがある。
過量投与時、一般に高カリウム血症は初期には無症状のことが多いので、血清カリウム値及び特有な心電図変化(T波の尖鋭化、QRS幅の延長、ST部の短縮、P波の平坦化ないしはP波の消失)に十分注意し、高カリウム血症が認められた場合には血清カリウム値、臨床症状に応じて次記のうち適切と思われる処置を行う。なお、過量投与時、筋肉症状及び中枢神経系症状として、錯感覚、痙攣、反射消失が現れ、また、横紋筋弛緩性麻痺は、呼吸麻痺に至る恐れがある。
1.過量投与時高カリウム血症が認められた場合は、カリウムを含む食物や薬剤の制限又は排除、カリウム保持性利尿剤の投与が行われている場合にはその投与中止。
2.過量投与時高カリウム血症が認められた場合は、グルコン酸カルシウム剤の静注。
3.過量投与時高カリウム血症が認められた場合は、ブドウ糖−インスリン療法。
4.過量投与時高カリウム血症が認められた場合は、高張ナトリウム液の静注。
5.過量投与時高カリウム血症が認められた場合は、炭酸水素ナトリウムの静注。
6.過量投与時高カリウム血症が認められた場合は、陽イオン交換樹脂(ポリスチレンスルホン酸ナトリウム等)の投与。
7.過量投与時高カリウム血症が認められた場合は、透析療法。
(適用上の注意)
1.投与経路:点滴静脈内注射にのみ使用する。
2.調製方法:カリウムとして40mEq/L以下の濃度に必ず希釈し、よく振盪混和した後、投与する。
3.投与時:大量投与時、又は総合アミノ酸製剤と併用する場合には電解質バランスに注意する。
4.投与速度:補正用として用いる場合の投与速度はカリウムとして20mEq/hrを超えない。
5.アンプルカット時の注意:本品はワンポイントカットアンプルであるが、アンプルのカット部分をエタノール綿等で清拭してからカットすることが望ましい。
6.保存時:着色剤として含有しているリボフラビンリン酸エステルナトリウムは光に対して不安定で、分解すると変色あるいは沈殿を起こすので、外観に変化が見られた場合には使用しない。
本剤を薄めずにそのまま投与すると、心臓伝導障害を起こすので、用法・用量に従って必ず適当な希釈剤で薄めて、均一な希釈状態で使用する。
代謝性アシドーシスの場合、低カリウム血症の治療は塩基性塩によって行われることが望ましい。
遮光(本剤は曝光により、リボフラビンリン酸エステルナトリウムが分解して沈殿の発生が認められる)。
(使用上の注意)
必ずカリウムとして40mEq/L以下の濃度(1アンプル(20mL)を1L以上)に薄めて使用する。
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