薬剤情報
後発品
薬効分類セロトニン受容体 (5−HT1A) 作動性抗不安薬
一般名タンドスピロンクエン酸塩20mg錠
薬価21
メーカー東和薬品
最終更新2009年12月改訂(第4版)

用法・用量

タンドスピロンクエン酸塩として1日30mgを3回に分け経口投与する。なお、年齢・症状により適宜増減するが、1日60mgまでとする。

効能・効果

1.神経症における抑うつ、神経症における恐怖。

2.心身症(自律神経失調症、本態性高血圧症、消化性潰瘍)における身体症候ならびに抑うつ、不安、焦燥、睡眠障害。

副作用

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

重大な副作用

1.重大な副作用(頻度不明)

1).肝機能障害、黄疸:AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、Al−P上昇、γ−GTP上昇等を伴う肝機能障害や黄疸が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には本剤の投与を中止するなど、適切な処置を行う。

2).セロトニン症候群:興奮、ミオクロヌス、発汗、振戦、発熱等を主症状とするセロトニン症候群が現れることがあるので、これらの症状が出現した場合には、投与を中止し、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行う。

3).悪性症候群:抗精神病薬との併用、抗うつ薬との併用等、あるいは本剤の急激な減量・中止により、悪性症候群が現れることがあり、発熱、意識障害、強度筋強剛、不随意運動、発汗、頻脈等が現れた場合には、体冷却、水分補給等の適切な処置を行う(本症発症時には、白血球増加や血清CK上昇(血清CPK上昇)がみられることが多く、また、ミオグロビン尿を伴う腎機能低下がみられることがある)。

その他の副作用

2.その他の副作用:次のような副作用が認められた場合には、必要に応じ、減量、投与中止等の適切な処置を行う。

1).精神神経系:(頻度不明)眠気、眩暈、ふらつき、頭痛、頭重、不眠、振戦、パーキンソン様症状、悪夢。

2).肝臓:(頻度不明)AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、γ−GTP上昇、Al−P上昇。

3).循環器系:(頻度不明)動悸、頻脈、胸内苦悶。

4).消化器系:(頻度不明)悪心、食欲不振、口渇、腹部不快感、便秘、嘔吐、胃痛、胃もたれ、腹部膨満感、下痢。

5).過敏症:(頻度不明)発疹、蕁麻疹、そう痒感[このような症状が現れた場合には投与を中止する]。

6).その他:(頻度不明)倦怠感、脱力感、気分不快、四肢のしびれ、目のかすみ、悪寒、ほてり(顔面紅潮、灼熱感等)、多汗(発汗、寝汗等)、BUN上昇、尿中NAG上昇、好酸球増加、CK上昇(CPK上昇)、浮腫。

慎重投与

1.脳器質的障害のある患者[本剤の作用が強く現れる恐れがある]。

2.中等度呼吸不全又は重篤な呼吸不全のある患者[症状が悪化する恐れがある]。

3.心障害のある患者[症状が悪化する恐れがある]。

4.肝障害、腎障害のある患者[高い血中濃度が持続する恐れがある]。

5.高齢者。

6.脱水を伴う身体的疲弊・栄養不良状態を伴う身体的疲弊等のある患者[悪性症候群が起こりやすい]。

基本的注意等

(重要な基本的注意)

1.神経症においては、罹病期間が長い(3年以上)例や重症例あるいは他剤(ベンゾジアゼピン系誘導体)での治療効果が不十分な例等の治療抵抗性の患者に対しては効果が現れにくいので、1日60mgを投与しても効果が認められないときは、漫然と投与することなく、中止する。

2.本剤の使用に当たっては、高度の不安症状を伴う患者の場合効果が現れにくいので、慎重に症状を観察する等注意する。

3.眠気・眩暈等が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意する。

4.ベンゾジアゼピン系誘導体とは交差依存性がないため、ベンゾジアゼピン系誘導体から直ちに本剤に切り替えると、ベンゾジアゼピン系誘導体の退薬症候が引き起こされ症状が悪化することがあるので、前薬を中止する場合は徐々に減量する等注意する。

相互作用

併用注意:

1.ブチロフェノン系薬剤(ハロペリドール、ブロムペリドール、スピペロン等)[錐体外路症状を増強することがある(本剤の弱い抗ドパミン作用が、ブチロフェノン系薬剤の作用を増強する)]。

2.カルシウム拮抗剤(ニカルジピン、アムロジピン、ニフェジピン等)[降圧作用を増強することがある(本剤のセロトニン受容体を介した中枢性の血圧降下作用が降圧作用を増強する)]。

3.セロトニン再取り込み阻害作用を有する薬剤(フルボキサミン、パロキセチン、ミルナシプラン、トラゾドン等)[セロトニン症候群が現れることがある(併用により、セロトニン作用が増強する恐れがある)]。

高齢者への注意

(高齢者への投与)

外国における高用量(90mg/日)を用いた体内薬物動態試験で高齢者では若年者に比べ高い血中濃度を示したので、高齢者では低用量(例えば1日15mg)から投与を開始するなど注意する。

妊婦・産婦・授乳婦への投与

(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)

1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[動物実験(ラット)において、母獣に死亡が認められる投与量(200mg/kg)で胎仔波状肋骨増加が報告されている]。

2.授乳中の婦人への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は、授乳を避けさせる[動物実験(ラット)において、乳汁中へ移行することが認められている]。

新生児・乳児・幼児・小児への投与

(小児等への投与)

低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。

取扱い上の注意

(適用上の注意)

薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。

安定性試験:本品につき加速試験(40℃、相対湿度75%、6カ月)を行った結果、本品は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。

タンドスピロンクエン酸塩錠20mg「トーワ」
タンドスピロンクエン酸塩錠20mg「トーワ」

タンドスピロンクエン酸塩錠20mg「トーワ」

セロトニン受容体 (5−HT1A) 作動性抗不安薬
2009年12月改訂(第4版)
薬剤情報
後発品
薬効分類セロトニン受容体 (5−HT1A) 作動性抗不安薬
一般名タンドスピロンクエン酸塩20mg錠
薬価21
メーカー東和薬品
最終更新2009年12月改訂(第4版)

用法・用量

タンドスピロンクエン酸塩として1日30mgを3回に分け経口投与する。なお、年齢・症状により適宜増減するが、1日60mgまでとする。

効能・効果

1.神経症における抑うつ、神経症における恐怖。

2.心身症(自律神経失調症、本態性高血圧症、消化性潰瘍)における身体症候ならびに抑うつ、不安、焦燥、睡眠障害。

副作用

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

重大な副作用

1.重大な副作用(頻度不明)

1).肝機能障害、黄疸:AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、Al−P上昇、γ−GTP上昇等を伴う肝機能障害や黄疸が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には本剤の投与を中止するなど、適切な処置を行う。

2).セロトニン症候群:興奮、ミオクロヌス、発汗、振戦、発熱等を主症状とするセロトニン症候群が現れることがあるので、これらの症状が出現した場合には、投与を中止し、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行う。

3).悪性症候群:抗精神病薬との併用、抗うつ薬との併用等、あるいは本剤の急激な減量・中止により、悪性症候群が現れることがあり、発熱、意識障害、強度筋強剛、不随意運動、発汗、頻脈等が現れた場合には、体冷却、水分補給等の適切な処置を行う(本症発症時には、白血球増加や血清CK上昇(血清CPK上昇)がみられることが多く、また、ミオグロビン尿を伴う腎機能低下がみられることがある)。

その他の副作用

2.その他の副作用:次のような副作用が認められた場合には、必要に応じ、減量、投与中止等の適切な処置を行う。

1).精神神経系:(頻度不明)眠気、眩暈、ふらつき、頭痛、頭重、不眠、振戦、パーキンソン様症状、悪夢。

2).肝臓:(頻度不明)AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、γ−GTP上昇、Al−P上昇。

3).循環器系:(頻度不明)動悸、頻脈、胸内苦悶。

4).消化器系:(頻度不明)悪心、食欲不振、口渇、腹部不快感、便秘、嘔吐、胃痛、胃もたれ、腹部膨満感、下痢。

5).過敏症:(頻度不明)発疹、蕁麻疹、そう痒感[このような症状が現れた場合には投与を中止する]。

6).その他:(頻度不明)倦怠感、脱力感、気分不快、四肢のしびれ、目のかすみ、悪寒、ほてり(顔面紅潮、灼熱感等)、多汗(発汗、寝汗等)、BUN上昇、尿中NAG上昇、好酸球増加、CK上昇(CPK上昇)、浮腫。

慎重投与

1.脳器質的障害のある患者[本剤の作用が強く現れる恐れがある]。

2.中等度呼吸不全又は重篤な呼吸不全のある患者[症状が悪化する恐れがある]。

3.心障害のある患者[症状が悪化する恐れがある]。

4.肝障害、腎障害のある患者[高い血中濃度が持続する恐れがある]。

5.高齢者。

6.脱水を伴う身体的疲弊・栄養不良状態を伴う身体的疲弊等のある患者[悪性症候群が起こりやすい]。

基本的注意等

(重要な基本的注意)

1.神経症においては、罹病期間が長い(3年以上)例や重症例あるいは他剤(ベンゾジアゼピン系誘導体)での治療効果が不十分な例等の治療抵抗性の患者に対しては効果が現れにくいので、1日60mgを投与しても効果が認められないときは、漫然と投与することなく、中止する。

2.本剤の使用に当たっては、高度の不安症状を伴う患者の場合効果が現れにくいので、慎重に症状を観察する等注意する。

3.眠気・眩暈等が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意する。

4.ベンゾジアゼピン系誘導体とは交差依存性がないため、ベンゾジアゼピン系誘導体から直ちに本剤に切り替えると、ベンゾジアゼピン系誘導体の退薬症候が引き起こされ症状が悪化することがあるので、前薬を中止する場合は徐々に減量する等注意する。

相互作用

併用注意:

1.ブチロフェノン系薬剤(ハロペリドール、ブロムペリドール、スピペロン等)[錐体外路症状を増強することがある(本剤の弱い抗ドパミン作用が、ブチロフェノン系薬剤の作用を増強する)]。

2.カルシウム拮抗剤(ニカルジピン、アムロジピン、ニフェジピン等)[降圧作用を増強することがある(本剤のセロトニン受容体を介した中枢性の血圧降下作用が降圧作用を増強する)]。

3.セロトニン再取り込み阻害作用を有する薬剤(フルボキサミン、パロキセチン、ミルナシプラン、トラゾドン等)[セロトニン症候群が現れることがある(併用により、セロトニン作用が増強する恐れがある)]。

高齢者への注意

(高齢者への投与)

外国における高用量(90mg/日)を用いた体内薬物動態試験で高齢者では若年者に比べ高い血中濃度を示したので、高齢者では低用量(例えば1日15mg)から投与を開始するなど注意する。

妊婦・産婦・授乳婦への投与

(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)

1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[動物実験(ラット)において、母獣に死亡が認められる投与量(200mg/kg)で胎仔波状肋骨増加が報告されている]。

2.授乳中の婦人への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は、授乳を避けさせる[動物実験(ラット)において、乳汁中へ移行することが認められている]。

新生児・乳児・幼児・小児への投与

(小児等への投与)

低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。

取扱い上の注意

(適用上の注意)

薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。

安定性試験:本品につき加速試験(40℃、相対湿度75%、6カ月)を行った結果、本品は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。

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