薬効分類 | 塩類下剤 |
一般名 | ナトリウム・カリウム配合散 |
薬価 | 542.9円 |
メーカー | 日医工 |
最終更新 | 2020年09月改訂(第4版) |
本品1袋を水に溶解して約2Lとし、溶解液とする。1回溶解液2〜4Lを1時間あたり約1Lの速度で経口投与する。但し、排泄液が透明になった時点で投与を終了し、4Lを超えての投与は行わない。
1.大腸内視鏡検査前処置
1).内視鏡検査当日に投与する場合:当日の朝食は絶食(水分摂取のみ可)とし、検査開始予定時間の約4時間前から投与を開始する。
2).内視鏡検査前日に投与する場合:前日の夕食後は絶食(水分摂取のみ可)とし、夕食後約1時間以上経過した後、投与を開始する(但し、前日の朝食、昼食は残渣の少ないもの、夕食は固形物の入っていない液状食とする)。
2.バリウム注腸X線造影検査前処置:検査当日の朝は絶食(水分摂取のみ可)とし、検査開始予定時間の約6時間前から投与を開始する。溶解液の投与開始時にモサプリドクエン酸塩として20mgを溶解液(約180mL)で経口投与する。また、溶解液投与終了後、モサプリドクエン酸塩として20mgを少量の水で経口投与する。
3.大腸手術前処置:手術前日の昼食後は絶食(水分摂取のみ可)とし、昼食後約3時間以上経過した後、投与を開始する。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
排便、腹痛等の状況を確認しながら慎重に投与する。約1Lを投与しても排便がない場合には、腹痛、嘔気、嘔吐のないことを必ず確認したうえで投与を継続し、排便が認められるまで十分観察する。2Lを投与しても排便がない場合は投与を中断し、腹痛、嘔吐等がないことを確認するとともに、腹部の診察や画像検査(単純X線、超音波、CT等)を行い、投与継続の可否について、慎重に検討する。また、高齢者では特に時間をかけて投与する。本剤をバリウム注腸X線造影検査に用いる際には、2回目のモサプリドクエン酸塩水和物を投与した後はバリウム注腸X線造影検査までは飲食物の摂取を行わない。
大腸内視鏡検査前処置、バリウム注腸X線造影検査前処置及び大腸手術時前処置における腸管内容物の排除。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
1.重大な副作用(頻度不明)
1).ショック、アナフィラキシー:ショック、アナフィラキシーを起こすことがあるので、観察を十分に行い、顔面蒼白、血圧低下、嘔吐、嘔気持続、気分不良、眩暈、冷感、蕁麻疹、呼吸困難、顔面浮腫等が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。なお、自宅で服用させる場合は、「重要な基本的注意」の項を参照し、指導する。
2).腸管穿孔、腸閉塞、鼡径ヘルニア嵌頓:腸管穿孔、腸閉塞、鼡径ヘルニア嵌頓を起こすことがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、腹部の診察や画像検査(単純X線、超音波、CT等)を行い、適切な処置を行う。なお、自宅で服用させる場合は、「重要な基本的注意」の項を参照し、指導する。
3).低ナトリウム血症:嘔吐によって低ナトリウム血症を来し、意識障害、痙攣等が現れることがあるので、この様な症状が現れた場合には、電解質補正等の適切な処置を行う。なお、自宅で服用させる場合は、「重要な基本的注意」の項を参照し、指導する。
4).虚血性大腸炎:虚血性大腸炎を起こすことがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、適切な処置を行う。なお、自宅で服用させる場合は、「重要な基本的注意」の項を参照し、指導する。
5).マロリー・ワイス症候群:嘔吐、嘔気に伴うマロリー・ワイス症候群を起こすことがあるので、観察を十分に行い、吐血、血便等が認められた場合には、適切な処置を行う。なお、自宅で服用させる場合は、「重要な基本的注意」の項を参照し、指導する。
2.その他の副作用(頻度不明)
1).過敏症:蕁麻疹、発疹。
2).中枢・末梢神経系:ふらつき感、冷感、意識障害。
3).精神神経系:不眠。
4).消化器:腹部膨満感、嘔気、腹痛、嘔吐、腹鳴、肛門部痛。
5).循環器:胸痛。
6).内分泌:尿ケトン体陽性、尿酸値上昇、低血糖発作、血糖値上昇。
7).肝臓:AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、LDH上昇、ビリルビン値上昇、蛋白上昇、蛋白低下、アルカリホスファターゼ上昇。
8).腎臓:尿蛋白陽性、尿潜血陽性。
9).血液:白血球減少、白血球増多、血清カリウム上昇、血清カリウム低下。
10).その他:倦怠感、頭痛、口渇、頻尿、胸やけ、寒気、発熱、頭重感、ほてり、発赤、顔面紅潮。
1.本剤の投与により、腸管内圧上昇による腸管穿孔を起こすことがあるので、排便、腹痛等の状況を確認しながら、慎重に投与するとともに、腹痛等の消化器症状が現れた場合は投与を中断し、腹部の診察や画像検査(単純X線、超音波、CT等)を行い、投与継続の可否について慎重に検討する。特に、腸閉塞を疑う患者には問診、触診、直腸診、画像検査等により腸閉塞でないことを確認した後に投与するとともに、腸管狭窄、高度な便秘、腸管憩室のある患者では注意する。
2.本剤の投与により、ショック、アナフィラキシー等が現れる恐れがあるので、自宅での服用に際し、特に副作用発現時の対応について、患者に説明する。
1.胃腸管閉塞症及び腸閉塞の疑いのある患者[腸管穿孔を起こす恐れがある]。
2.腸管穿孔[腹膜炎その他重篤な合併症を起こす恐れがある]。
3.中毒性巨大結腸症[穿孔を引き起こし腹膜炎、腸管出血を起こす恐れがある]。
1.狭心症、陳旧性心筋梗塞の患者[本剤投与により体が冷えるため、まれに胸痛を起こす恐れがある]。
2.腎機能障害を有する患者[まれに嘔吐が現れることがある]。
3.腸管狭窄、高度便秘の患者[腸閉塞及び腸管穿孔を起こす恐れがある]。
4.腸管憩室のある患者[腸管穿孔を起こしたとの報告がある]。
5.高齢者[腸管穿孔、腸閉塞を起こした場合は、より重篤な転帰をたどることがある]。
6.腹部手術歴のある患者[腸閉塞を起こしたとの報告がある]。
7.誤嚥を起こす恐れのある患者。
(重要な基本的注意)
1.まれに腸管穿孔、腸閉塞、虚血性大腸炎及びマロリー・ワイス症候群を起こすことがある。腸管穿孔及び虚血性大腸炎は腸管内圧上昇により発症し、マロリー・ワイス症候群は胃内圧上昇あるいは嘔吐、嘔気により発症するので、投与に際しては次の点に留意する。特に高齢者の場合は十分観察しながら投与する。
1).患者の日常の排便の状況を確認し、本剤投与前日あるいは投与前にも通常程度の排便があったことを確認した後投与する。
2).短時間での投与は避ける(1L/時間をめどに投与する)とともに、腸管の狭窄あるいは便秘等で腸管内に内容物が貯溜している場合には注意して投与する。
3).本剤の投与により排便があった後も腹痛、嘔吐が継続する場合には、腹部の診察や画像検査(単純X線、超音波、CT等)を行い、腸管穿孔等がないか確認する。
2.排便に伴う腸管内圧の変動により、眩暈、ふらつき、一過性血圧低下等が発現することがあるので、十分に観察しながら投与する。
3.本品の溶解液に他成分や香料を添加した場合、浸透圧や電解質濃度が変化したり、腸内細菌により可燃性ガスが発生する可能性があるので添加しない。
4.自宅で服用させる場合は、次の点に留意する。
1).患者の日常の排便の状況を確認させるとともに、前日あるいは服用前に通常程度の排便があったことを確認させ、排便がない場合は相談するよう指導する。
2).副作用が現れた場合、対応が困難な場合があるので、一人での服用は避けるよう指導する。
3).飲み始めのコップ2〜3杯目までは、特にゆっくり服用させ、アナフィラキシーの徴候に注意するよう指導する。
4).消化器症状(腹痛、嘔気、嘔吐等)やショック、アナフィラキシー等本剤の副作用について説明し、症状が現れた場合は服用を中止し直ちに受診し、また服用後も同様の症状が現れる恐れがあるので現れた場合は直ちに受診する旨を伝える。
5.誤嚥により、嚥下性肺炎、呼吸困難等を起こすことがあるので、誤嚥を起こす恐れのある患者(高齢者、嚥下困難な患者等)に投与する際には注意する。
6.糖尿病用薬投与中の患者への投与:糖尿病用薬により血糖をコントロールしている患者については、検査前日の本剤投与は避け、検査当日に十分観察しながら本剤を投与し、また、糖尿病用薬の投与は検査当日の食事摂取後より行う[食事制限により低血糖を起こす恐れがある]。
7.薬剤の吸収に及ぼす影響:本剤による腸管洗浄が経口投与された薬剤の吸収を妨げる可能性があるので、投与時間等に注意する。また、薬剤の吸収阻害が臨床上重大な問題となる薬剤を投与中の患者については、院内で十分観察しながら投与する。
8.本剤をバリウム注腸X線造影検査の前処置に用いる際には、モサプリドクエン酸塩水和物の添付文書に記載されている重大な副作用等の使用上の注意を必ず確認する。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、投与速度を遅くし、十分観察しながら投与する。特に高齢者において腸管穿孔、腸閉塞を起こした場合は、より重篤な転帰をたどることがあるため、投与中は観察を十分行い、異常が認められた場合には投与を中止し、腹部の診察や画像検査(単純X線、超音波、CT等)を行い、適切な処置を行う。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。
(小児等への投与)
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない[使用経験が少ない]。
(適用上の注意)
1.調製方法:本品は1袋全量を水に溶解し、約2Lの溶解液とした後投与する(1袋中の各成分が均一に混合されていないため、必ず1袋をまとめて溶解する)。
2.調製時:本品の溶解液に他成分や香料の添加をしない。
3.保存時:溶解後速やかに使用することが望ましいが、やむを得ずすぐに使用できない場合には、冷蔵庫内に保存し、48時間以内に使用する。
4.投与速度:溶解液(約180mL)をコップに移し、1時間にコップ6杯(約1L)をめどとする。
5.投与時:多くの場合約1Lを投与したころから排便が始まり、以後数回の排便が生じるが、投与は排泄液がほぼ透明になるまで続ける(但し、4Lを上限とする)。投与終了後も数回排便が生じることがある。
6.バリウム注腸X線造影検査の実施時:検査に使用するバリウム造影剤の濃度は110W/V%以上にすることが望ましい(濃度が110W/V%より低い場合は腸管へのバリウム造影剤の付着が不十分となる可能性がある)。
安定性試験:本品につき加速試験(40℃、相対湿度75%、6カ月)を行った結果、オーペグ配合内用剤は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。
気密容器(開封後吸湿注意)。
薬効分類 | 塩類下剤 |
一般名 | ナトリウム・カリウム配合散 |
薬価 | 542.9円 |
メーカー | 日医工 |
最終更新 | 2020年09月改訂(第4版) |
本品1袋を水に溶解して約2Lとし、溶解液とする。1回溶解液2〜4Lを1時間あたり約1Lの速度で経口投与する。但し、排泄液が透明になった時点で投与を終了し、4Lを超えての投与は行わない。
1.大腸内視鏡検査前処置
1).内視鏡検査当日に投与する場合:当日の朝食は絶食(水分摂取のみ可)とし、検査開始予定時間の約4時間前から投与を開始する。
2).内視鏡検査前日に投与する場合:前日の夕食後は絶食(水分摂取のみ可)とし、夕食後約1時間以上経過した後、投与を開始する(但し、前日の朝食、昼食は残渣の少ないもの、夕食は固形物の入っていない液状食とする)。
2.バリウム注腸X線造影検査前処置:検査当日の朝は絶食(水分摂取のみ可)とし、検査開始予定時間の約6時間前から投与を開始する。溶解液の投与開始時にモサプリドクエン酸塩として20mgを溶解液(約180mL)で経口投与する。また、溶解液投与終了後、モサプリドクエン酸塩として20mgを少量の水で経口投与する。
3.大腸手術前処置:手術前日の昼食後は絶食(水分摂取のみ可)とし、昼食後約3時間以上経過した後、投与を開始する。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
排便、腹痛等の状況を確認しながら慎重に投与する。約1Lを投与しても排便がない場合には、腹痛、嘔気、嘔吐のないことを必ず確認したうえで投与を継続し、排便が認められるまで十分観察する。2Lを投与しても排便がない場合は投与を中断し、腹痛、嘔吐等がないことを確認するとともに、腹部の診察や画像検査(単純X線、超音波、CT等)を行い、投与継続の可否について、慎重に検討する。また、高齢者では特に時間をかけて投与する。本剤をバリウム注腸X線造影検査に用いる際には、2回目のモサプリドクエン酸塩水和物を投与した後はバリウム注腸X線造影検査までは飲食物の摂取を行わない。
大腸内視鏡検査前処置、バリウム注腸X線造影検査前処置及び大腸手術時前処置における腸管内容物の排除。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
1.重大な副作用(頻度不明)
1).ショック、アナフィラキシー:ショック、アナフィラキシーを起こすことがあるので、観察を十分に行い、顔面蒼白、血圧低下、嘔吐、嘔気持続、気分不良、眩暈、冷感、蕁麻疹、呼吸困難、顔面浮腫等が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。なお、自宅で服用させる場合は、「重要な基本的注意」の項を参照し、指導する。
2).腸管穿孔、腸閉塞、鼡径ヘルニア嵌頓:腸管穿孔、腸閉塞、鼡径ヘルニア嵌頓を起こすことがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、腹部の診察や画像検査(単純X線、超音波、CT等)を行い、適切な処置を行う。なお、自宅で服用させる場合は、「重要な基本的注意」の項を参照し、指導する。
3).低ナトリウム血症:嘔吐によって低ナトリウム血症を来し、意識障害、痙攣等が現れることがあるので、この様な症状が現れた場合には、電解質補正等の適切な処置を行う。なお、自宅で服用させる場合は、「重要な基本的注意」の項を参照し、指導する。
4).虚血性大腸炎:虚血性大腸炎を起こすことがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、適切な処置を行う。なお、自宅で服用させる場合は、「重要な基本的注意」の項を参照し、指導する。
5).マロリー・ワイス症候群:嘔吐、嘔気に伴うマロリー・ワイス症候群を起こすことがあるので、観察を十分に行い、吐血、血便等が認められた場合には、適切な処置を行う。なお、自宅で服用させる場合は、「重要な基本的注意」の項を参照し、指導する。
2.その他の副作用(頻度不明)
1).過敏症:蕁麻疹、発疹。
2).中枢・末梢神経系:ふらつき感、冷感、意識障害。
3).精神神経系:不眠。
4).消化器:腹部膨満感、嘔気、腹痛、嘔吐、腹鳴、肛門部痛。
5).循環器:胸痛。
6).内分泌:尿ケトン体陽性、尿酸値上昇、低血糖発作、血糖値上昇。
7).肝臓:AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、LDH上昇、ビリルビン値上昇、蛋白上昇、蛋白低下、アルカリホスファターゼ上昇。
8).腎臓:尿蛋白陽性、尿潜血陽性。
9).血液:白血球減少、白血球増多、血清カリウム上昇、血清カリウム低下。
10).その他:倦怠感、頭痛、口渇、頻尿、胸やけ、寒気、発熱、頭重感、ほてり、発赤、顔面紅潮。
1.本剤の投与により、腸管内圧上昇による腸管穿孔を起こすことがあるので、排便、腹痛等の状況を確認しながら、慎重に投与するとともに、腹痛等の消化器症状が現れた場合は投与を中断し、腹部の診察や画像検査(単純X線、超音波、CT等)を行い、投与継続の可否について慎重に検討する。特に、腸閉塞を疑う患者には問診、触診、直腸診、画像検査等により腸閉塞でないことを確認した後に投与するとともに、腸管狭窄、高度な便秘、腸管憩室のある患者では注意する。
2.本剤の投与により、ショック、アナフィラキシー等が現れる恐れがあるので、自宅での服用に際し、特に副作用発現時の対応について、患者に説明する。
1.胃腸管閉塞症及び腸閉塞の疑いのある患者[腸管穿孔を起こす恐れがある]。
2.腸管穿孔[腹膜炎その他重篤な合併症を起こす恐れがある]。
3.中毒性巨大結腸症[穿孔を引き起こし腹膜炎、腸管出血を起こす恐れがある]。
1.狭心症、陳旧性心筋梗塞の患者[本剤投与により体が冷えるため、まれに胸痛を起こす恐れがある]。
2.腎機能障害を有する患者[まれに嘔吐が現れることがある]。
3.腸管狭窄、高度便秘の患者[腸閉塞及び腸管穿孔を起こす恐れがある]。
4.腸管憩室のある患者[腸管穿孔を起こしたとの報告がある]。
5.高齢者[腸管穿孔、腸閉塞を起こした場合は、より重篤な転帰をたどることがある]。
6.腹部手術歴のある患者[腸閉塞を起こしたとの報告がある]。
7.誤嚥を起こす恐れのある患者。
(重要な基本的注意)
1.まれに腸管穿孔、腸閉塞、虚血性大腸炎及びマロリー・ワイス症候群を起こすことがある。腸管穿孔及び虚血性大腸炎は腸管内圧上昇により発症し、マロリー・ワイス症候群は胃内圧上昇あるいは嘔吐、嘔気により発症するので、投与に際しては次の点に留意する。特に高齢者の場合は十分観察しながら投与する。
1).患者の日常の排便の状況を確認し、本剤投与前日あるいは投与前にも通常程度の排便があったことを確認した後投与する。
2).短時間での投与は避ける(1L/時間をめどに投与する)とともに、腸管の狭窄あるいは便秘等で腸管内に内容物が貯溜している場合には注意して投与する。
3).本剤の投与により排便があった後も腹痛、嘔吐が継続する場合には、腹部の診察や画像検査(単純X線、超音波、CT等)を行い、腸管穿孔等がないか確認する。
2.排便に伴う腸管内圧の変動により、眩暈、ふらつき、一過性血圧低下等が発現することがあるので、十分に観察しながら投与する。
3.本品の溶解液に他成分や香料を添加した場合、浸透圧や電解質濃度が変化したり、腸内細菌により可燃性ガスが発生する可能性があるので添加しない。
4.自宅で服用させる場合は、次の点に留意する。
1).患者の日常の排便の状況を確認させるとともに、前日あるいは服用前に通常程度の排便があったことを確認させ、排便がない場合は相談するよう指導する。
2).副作用が現れた場合、対応が困難な場合があるので、一人での服用は避けるよう指導する。
3).飲み始めのコップ2〜3杯目までは、特にゆっくり服用させ、アナフィラキシーの徴候に注意するよう指導する。
4).消化器症状(腹痛、嘔気、嘔吐等)やショック、アナフィラキシー等本剤の副作用について説明し、症状が現れた場合は服用を中止し直ちに受診し、また服用後も同様の症状が現れる恐れがあるので現れた場合は直ちに受診する旨を伝える。
5.誤嚥により、嚥下性肺炎、呼吸困難等を起こすことがあるので、誤嚥を起こす恐れのある患者(高齢者、嚥下困難な患者等)に投与する際には注意する。
6.糖尿病用薬投与中の患者への投与:糖尿病用薬により血糖をコントロールしている患者については、検査前日の本剤投与は避け、検査当日に十分観察しながら本剤を投与し、また、糖尿病用薬の投与は検査当日の食事摂取後より行う[食事制限により低血糖を起こす恐れがある]。
7.薬剤の吸収に及ぼす影響:本剤による腸管洗浄が経口投与された薬剤の吸収を妨げる可能性があるので、投与時間等に注意する。また、薬剤の吸収阻害が臨床上重大な問題となる薬剤を投与中の患者については、院内で十分観察しながら投与する。
8.本剤をバリウム注腸X線造影検査の前処置に用いる際には、モサプリドクエン酸塩水和物の添付文書に記載されている重大な副作用等の使用上の注意を必ず確認する。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、投与速度を遅くし、十分観察しながら投与する。特に高齢者において腸管穿孔、腸閉塞を起こした場合は、より重篤な転帰をたどることがあるため、投与中は観察を十分行い、異常が認められた場合には投与を中止し、腹部の診察や画像検査(単純X線、超音波、CT等)を行い、適切な処置を行う。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。
(小児等への投与)
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない[使用経験が少ない]。
(適用上の注意)
1.調製方法:本品は1袋全量を水に溶解し、約2Lの溶解液とした後投与する(1袋中の各成分が均一に混合されていないため、必ず1袋をまとめて溶解する)。
2.調製時:本品の溶解液に他成分や香料の添加をしない。
3.保存時:溶解後速やかに使用することが望ましいが、やむを得ずすぐに使用できない場合には、冷蔵庫内に保存し、48時間以内に使用する。
4.投与速度:溶解液(約180mL)をコップに移し、1時間にコップ6杯(約1L)をめどとする。
5.投与時:多くの場合約1Lを投与したころから排便が始まり、以後数回の排便が生じるが、投与は排泄液がほぼ透明になるまで続ける(但し、4Lを上限とする)。投与終了後も数回排便が生じることがある。
6.バリウム注腸X線造影検査の実施時:検査に使用するバリウム造影剤の濃度は110W/V%以上にすることが望ましい(濃度が110W/V%より低い場合は腸管へのバリウム造影剤の付着が不十分となる可能性がある)。
安定性試験:本品につき加速試験(40℃、相対湿度75%、6カ月)を行った結果、オーペグ配合内用剤は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。
気密容器(開封後吸湿注意)。
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