薬効分類 | 片頭痛薬 > カルシウム (Ca) 拮抗薬 |
一般名 | ロメリジン塩酸塩錠 |
薬価 | 15.4円 |
メーカー | ファイザー |
最終更新 | 2023年06月改訂(第1版) 添付文書のPDFはこちら |
通常、成人にはロメリジン塩酸塩として1回5mgを1日2回、朝食後及び夕食後あるいは就寝前に経口投与する。なお、症状に応じて適宜増減するが、1日投与量として20mgを超えないこと。
片頭痛。
(効能又は効果に関連する注意)
5.1. 本剤は片頭痛発作(月に2回以上)により日常生活に支障をきたしている患者に投与すること。
5.2. 本剤は発現した頭痛発作を緩解する薬剤ではないので、本剤投与中に頭痛発作が発現した場合には必要に応じて頭痛発作治療薬(エルゴタミン酒石酸・無水カフェイン等)を頓用させること。投与前にこのことを患者に十分に説明しておくこと。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1. 重大な副作用
11.1.1. 抑うつ(頻度不明)。
11.1.2. 錐体外路症状(頻度不明)〔9.1.2、9.8.2参照〕。
11.2. その他の副作用
1). 精神神経系:(0.1〜1%未満)眠気、頭痛、頭重、めまい、頭がボーッとする、ふらつき。
2). 消化器:(0.1〜1%未満)悪心、腹痛、下痢、軟便、便秘、食欲不振、心窩部痛、腹部不快感、胃腸障害、口内炎、口唇粘膜浮腫、口腔粘膜浮腫、(頻度不明)嘔吐。
3). 肝臓:(1〜5%未満)AST上昇、ALT上昇、γ−GTP上昇、LDH上昇、(0.1〜1%未満)Al−P上昇。
4). 過敏症:(0.1〜1%未満)発疹。
5). 循環器:(0.1〜1%未満)血圧低下、(頻度不明)動悸。
6). 泌尿器:(0.1〜1%未満)排尿障害、頻尿。
7). その他:(0.1〜1%未満)ほてり感、胸痛、倦怠感、気分不良、背部つっぱり感、発汗、浮腫、悪寒、発熱、乳頭腫大。
2.1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
2.2. 頭蓋内出血又はその疑いのある患者[脳血流増加作用により、症状を悪化させるおそれがある]。
2.3. 脳梗塞急性期の患者[急性期には、病巣部は代謝障害状態にあり、非病巣部の血流増加作用に伴い病巣部の血流低下を起こすおそれがある]。
2.4. 妊婦又は妊娠している可能性のある女性〔9.5妊婦の項参照〕。
8.1. 本剤投与中は症状の経過を十分に観察し、頭痛発作発現の消失・軽減により患者の日常生活への支障がなくなったら一旦本剤の投与を中止し、投与継続の必要性について検討すること。なお、症状の改善が認められない場合には、漫然と投与を継続しないこと。
8.2. 眠気等を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないよう注意すること。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1. QT延長の疑われる患者(心室性不整脈(torsade de pointes)、QT延長症候群、低カリウム血症、低カルシウム血症等)〔15.2.1参照〕。
9.1.2. パーキンソニズムの患者:類似化合物(塩酸フルナリジン等)で錐体外路症状の発現が報告されており、本剤においても症状が悪化するおそれがある〔11.1.2参照〕。
9.1.3. うつ状態又はその既往のある患者:症状が悪化又は再発することがある。
(肝機能障害患者)
9.3.1. 重篤な肝機能障害のある患者:本剤は主として肝臓で代謝され、また、胆汁へ排泄されるため、高い血中濃度が持続するおそれがある。
10.2. 併用注意:
降圧剤[併用により相互の作用を増強するおそれがある(本剤によってもまた、血圧低下があらわれることがある)]。
9.8.1. 用量に留意し、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること(本剤の臨床試験成績において、高齢者(65歳以上)と非高齢者の副作用発現率はそれぞれ5.6%(21例/372例)、6.8%(41例/600例)であり、差は認められていない、しかし、本剤は主として肝臓で代謝されること及び高齢者では肝臓の生理機能が低下していることが多いため、高い血中濃度が持続するおそれがある)。
9.8.2. 観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと(類似化合物(塩酸フルナリジン等)では、高齢者で錐体外路症状や抑うつが発現しやすいとの報告がある)〔11.1.2参照〕。
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと(動物実験(ラット)で催奇形作用(骨格異常・外形異常)が報告されている)〔2.4参照〕。
(授乳婦)
授乳しないことが望ましい(動物実験(ラット)で母乳中へ移行することが報告されている)。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
(適用上の注意)
14.1. 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
15.2. 非臨床試験に基づく情報
15.2.1. イヌで3カ月間経口投与試験を行った結果、15mg/kg/日以上投与で心電図上QT延長及びQTc間隔延長が報告されている〔9.1.1参照〕。
15.2.2. イヌで3カ月間、12カ月間経口投与試験を行った結果、それぞれ15mg/kg/日以上、30mg/kg/日投与で歯肉腫脹、乳腺腫大が、また45mg/kg/日以上、7mg/kg/日以上投与で歯肉上皮増殖が報告されている。
(保管上の注意)
室温保存。
薬効分類 | 片頭痛薬 > カルシウム (Ca) 拮抗薬 |
一般名 | ロメリジン塩酸塩錠 |
薬価 | 15.4円 |
メーカー | ファイザー |
最終更新 | 2023年06月改訂(第1版) 添付文書のPDFはこちら |
通常、成人にはロメリジン塩酸塩として1回5mgを1日2回、朝食後及び夕食後あるいは就寝前に経口投与する。なお、症状に応じて適宜増減するが、1日投与量として20mgを超えないこと。
片頭痛。
(効能又は効果に関連する注意)
5.1. 本剤は片頭痛発作(月に2回以上)により日常生活に支障をきたしている患者に投与すること。
5.2. 本剤は発現した頭痛発作を緩解する薬剤ではないので、本剤投与中に頭痛発作が発現した場合には必要に応じて頭痛発作治療薬(エルゴタミン酒石酸・無水カフェイン等)を頓用させること。投与前にこのことを患者に十分に説明しておくこと。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1. 重大な副作用
11.1.1. 抑うつ(頻度不明)。
11.1.2. 錐体外路症状(頻度不明)〔9.1.2、9.8.2参照〕。
11.2. その他の副作用
1). 精神神経系:(0.1〜1%未満)眠気、頭痛、頭重、めまい、頭がボーッとする、ふらつき。
2). 消化器:(0.1〜1%未満)悪心、腹痛、下痢、軟便、便秘、食欲不振、心窩部痛、腹部不快感、胃腸障害、口内炎、口唇粘膜浮腫、口腔粘膜浮腫、(頻度不明)嘔吐。
3). 肝臓:(1〜5%未満)AST上昇、ALT上昇、γ−GTP上昇、LDH上昇、(0.1〜1%未満)Al−P上昇。
4). 過敏症:(0.1〜1%未満)発疹。
5). 循環器:(0.1〜1%未満)血圧低下、(頻度不明)動悸。
6). 泌尿器:(0.1〜1%未満)排尿障害、頻尿。
7). その他:(0.1〜1%未満)ほてり感、胸痛、倦怠感、気分不良、背部つっぱり感、発汗、浮腫、悪寒、発熱、乳頭腫大。
2.1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
2.2. 頭蓋内出血又はその疑いのある患者[脳血流増加作用により、症状を悪化させるおそれがある]。
2.3. 脳梗塞急性期の患者[急性期には、病巣部は代謝障害状態にあり、非病巣部の血流増加作用に伴い病巣部の血流低下を起こすおそれがある]。
2.4. 妊婦又は妊娠している可能性のある女性〔9.5妊婦の項参照〕。
8.1. 本剤投与中は症状の経過を十分に観察し、頭痛発作発現の消失・軽減により患者の日常生活への支障がなくなったら一旦本剤の投与を中止し、投与継続の必要性について検討すること。なお、症状の改善が認められない場合には、漫然と投与を継続しないこと。
8.2. 眠気等を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないよう注意すること。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1. QT延長の疑われる患者(心室性不整脈(torsade de pointes)、QT延長症候群、低カリウム血症、低カルシウム血症等)〔15.2.1参照〕。
9.1.2. パーキンソニズムの患者:類似化合物(塩酸フルナリジン等)で錐体外路症状の発現が報告されており、本剤においても症状が悪化するおそれがある〔11.1.2参照〕。
9.1.3. うつ状態又はその既往のある患者:症状が悪化又は再発することがある。
(肝機能障害患者)
9.3.1. 重篤な肝機能障害のある患者:本剤は主として肝臓で代謝され、また、胆汁へ排泄されるため、高い血中濃度が持続するおそれがある。
10.2. 併用注意:
降圧剤[併用により相互の作用を増強するおそれがある(本剤によってもまた、血圧低下があらわれることがある)]。
9.8.1. 用量に留意し、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること(本剤の臨床試験成績において、高齢者(65歳以上)と非高齢者の副作用発現率はそれぞれ5.6%(21例/372例)、6.8%(41例/600例)であり、差は認められていない、しかし、本剤は主として肝臓で代謝されること及び高齢者では肝臓の生理機能が低下していることが多いため、高い血中濃度が持続するおそれがある)。
9.8.2. 観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと(類似化合物(塩酸フルナリジン等)では、高齢者で錐体外路症状や抑うつが発現しやすいとの報告がある)〔11.1.2参照〕。
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと(動物実験(ラット)で催奇形作用(骨格異常・外形異常)が報告されている)〔2.4参照〕。
(授乳婦)
授乳しないことが望ましい(動物実験(ラット)で母乳中へ移行することが報告されている)。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
(適用上の注意)
14.1. 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
15.2. 非臨床試験に基づく情報
15.2.1. イヌで3カ月間経口投与試験を行った結果、15mg/kg/日以上投与で心電図上QT延長及びQTc間隔延長が報告されている〔9.1.1参照〕。
15.2.2. イヌで3カ月間、12カ月間経口投与試験を行った結果、それぞれ15mg/kg/日以上、30mg/kg/日投与で歯肉腫脹、乳腺腫大が、また45mg/kg/日以上、7mg/kg/日以上投与で歯肉上皮増殖が報告されている。
(保管上の注意)
室温保存。
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