薬効分類 | リン吸収抑制薬 |
一般名 | スクロオキシ水酸化鉄顆粒 |
薬価 | 146.6円 |
メーカー | キッセイ薬品 |
最終更新 | 2023年04月改訂(第2版) |
通常、成人には、鉄として1回250mgを開始用量とし、1日3回食直前に経口投与する。以後、症状、血清リン濃度の程度により適宜増減するが、最高用量は1日3000mgとする。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 本剤投与開始時又は用量変更時には、1〜2週間後に血清リン濃度の確認を行うことが望ましい。
7.2. 増量を行う場合は、増量幅を鉄として1日あたりの用量で750mgまでとし、1週間以上の間隔をあけて行うこと。
透析中の慢性腎臓病患者における高リン血症の改善。
(効能又は効果に関連する注意)
本剤は、血中リンの排泄を促進する薬剤ではないので、食事療法等によるリン摂取制限を考慮すること。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.2. その他の副作用
1). 胃腸障害:(2%以上)下痢(22.7%)、便秘、(2%未満)嘔吐、悪心、腹痛、腹部不快感、腹部膨満、胃腸炎、排便回数増加。
2). 臨床検査:(2%未満)血清フェリチン増加、AST上昇、ALT上昇、CK上昇、血中鉄増加、ヘモグロビン増加。
3). その他:(2%未満)発疹、そう痒症。
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
8.1. 本剤は、定期的に血清リン濃度、血清カルシウム濃度及び血清PTH濃度を測定しながら投与すること(血清リン、血清カルシウム及び血清PTH濃度の管理目標値及び測定頻度は、学会のガイドライン等、最新の情報を参考にすること)。低カルシウム血症の発現あるいは低カルシウム血症悪化がみられた場合には、活性型ビタミンD製剤やカルシウム製剤の投与を考慮し、カルシウム受容体作動薬が使用されている場合には、カルシウム受容体作動薬の減量等も考慮すること。また、二次性副甲状腺機能亢進症の発現あるいは二次性副甲状腺機能亢進症悪化がみられた場合には、活性型ビタミンD製剤、カルシウム製剤、カルシウム受容体作動薬の投与あるいは他の適切な治療法を考慮すること。
8.2. 本剤は消化管内で作用する薬剤であるが、本剤の成分である鉄が一部吸収されるため、血清フェリチン等を定期的に測定し、鉄過剰に注意すること。また、ヘモグロビン等を定期的に測定し、特に赤血球造血刺激因子製剤と併用する場合には、過剰造血に注意すること〔9.1.2、9.1.3、16.2参照〕。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1. 消化性潰瘍、炎症性腸疾患等の胃腸疾患のある患者:病態を悪化させるおそれがある。
9.1.2. 鉄過剰症又は鉄過剰状態である患者:病態を悪化させるおそれがある〔8.2、16.2参照〕。
9.1.3. 他の鉄含有製剤投与中の患者:鉄過剰症を引き起こすおそれがある〔8.2、16.2参照〕。
9.1.4. 発作性夜間血色素尿症の患者:溶血を誘発し病態を悪化させるおそれがある。
(肝機能障害患者)
9.3.1. C型慢性肝炎等の肝炎患者:病態を悪化させるおそれがある。
10.2. 併用注意:
1). テトラサイクリン系抗生物質<経口>(ドキシサイクリン塩酸塩水和物<経口>等)、甲状腺ホルモン製剤<経口>(レボチロキシンナトリウム水和物<経口>等)[これらの薬剤の作用を減弱させるおそれがあるので、併用する場合には、これらの薬剤の作用を観察すること(これらの薬剤と結合し、吸収を減少させるおそれがある)]。
2). セフジニル<経口>、抗パーキンソン剤<経口>(ベンセラジド塩酸塩・レボドパ<経口>等)、エルトロンボパグ オラミン<経口>[これらの薬剤の作用を減弱させるおそれがあるので、併用する場合には、これらの薬剤の作用を観察すること(これらの薬剤では、鉄剤との結合により、吸収が減少するおそれがあるとの報告がある)]。
患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること(一般に生理機能が低下している)。
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
(授乳婦)
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
(適用上の注意)
14.1. 薬剤交付時の注意
本剤の投与により便が黒色を呈することがある。
(取扱い上の注意)
顆粒表面に使用添加剤による白い斑点がみられることがある。
15.2. 非臨床試験に基づく情報
15.2.1. マウスがん原性試験において、500mg/kg/日群の雄で結腸腺癌が、1000mg/kg/日群の雄で結腸腺腫が、それぞれ各1例(各群60例)に認められた。
15.2.2. ラットがん原性試験において、対照群でも認められた甲状腺C細胞腺腫の発生頻度が500mg/kg/日群の雄で増加した。
(保管上の注意)
室温保存。
薬効分類 | リン吸収抑制薬 |
一般名 | スクロオキシ水酸化鉄顆粒 |
薬価 | 146.6円 |
メーカー | キッセイ薬品 |
最終更新 | 2023年04月改訂(第2版) |
通常、成人には、鉄として1回250mgを開始用量とし、1日3回食直前に経口投与する。以後、症状、血清リン濃度の程度により適宜増減するが、最高用量は1日3000mgとする。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 本剤投与開始時又は用量変更時には、1〜2週間後に血清リン濃度の確認を行うことが望ましい。
7.2. 増量を行う場合は、増量幅を鉄として1日あたりの用量で750mgまでとし、1週間以上の間隔をあけて行うこと。
透析中の慢性腎臓病患者における高リン血症の改善。
(効能又は効果に関連する注意)
本剤は、血中リンの排泄を促進する薬剤ではないので、食事療法等によるリン摂取制限を考慮すること。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.2. その他の副作用
1). 胃腸障害:(2%以上)下痢(22.7%)、便秘、(2%未満)嘔吐、悪心、腹痛、腹部不快感、腹部膨満、胃腸炎、排便回数増加。
2). 臨床検査:(2%未満)血清フェリチン増加、AST上昇、ALT上昇、CK上昇、血中鉄増加、ヘモグロビン増加。
3). その他:(2%未満)発疹、そう痒症。
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
8.1. 本剤は、定期的に血清リン濃度、血清カルシウム濃度及び血清PTH濃度を測定しながら投与すること(血清リン、血清カルシウム及び血清PTH濃度の管理目標値及び測定頻度は、学会のガイドライン等、最新の情報を参考にすること)。低カルシウム血症の発現あるいは低カルシウム血症悪化がみられた場合には、活性型ビタミンD製剤やカルシウム製剤の投与を考慮し、カルシウム受容体作動薬が使用されている場合には、カルシウム受容体作動薬の減量等も考慮すること。また、二次性副甲状腺機能亢進症の発現あるいは二次性副甲状腺機能亢進症悪化がみられた場合には、活性型ビタミンD製剤、カルシウム製剤、カルシウム受容体作動薬の投与あるいは他の適切な治療法を考慮すること。
8.2. 本剤は消化管内で作用する薬剤であるが、本剤の成分である鉄が一部吸収されるため、血清フェリチン等を定期的に測定し、鉄過剰に注意すること。また、ヘモグロビン等を定期的に測定し、特に赤血球造血刺激因子製剤と併用する場合には、過剰造血に注意すること〔9.1.2、9.1.3、16.2参照〕。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1. 消化性潰瘍、炎症性腸疾患等の胃腸疾患のある患者:病態を悪化させるおそれがある。
9.1.2. 鉄過剰症又は鉄過剰状態である患者:病態を悪化させるおそれがある〔8.2、16.2参照〕。
9.1.3. 他の鉄含有製剤投与中の患者:鉄過剰症を引き起こすおそれがある〔8.2、16.2参照〕。
9.1.4. 発作性夜間血色素尿症の患者:溶血を誘発し病態を悪化させるおそれがある。
(肝機能障害患者)
9.3.1. C型慢性肝炎等の肝炎患者:病態を悪化させるおそれがある。
10.2. 併用注意:
1). テトラサイクリン系抗生物質<経口>(ドキシサイクリン塩酸塩水和物<経口>等)、甲状腺ホルモン製剤<経口>(レボチロキシンナトリウム水和物<経口>等)[これらの薬剤の作用を減弱させるおそれがあるので、併用する場合には、これらの薬剤の作用を観察すること(これらの薬剤と結合し、吸収を減少させるおそれがある)]。
2). セフジニル<経口>、抗パーキンソン剤<経口>(ベンセラジド塩酸塩・レボドパ<経口>等)、エルトロンボパグ オラミン<経口>[これらの薬剤の作用を減弱させるおそれがあるので、併用する場合には、これらの薬剤の作用を観察すること(これらの薬剤では、鉄剤との結合により、吸収が減少するおそれがあるとの報告がある)]。
患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること(一般に生理機能が低下している)。
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
(授乳婦)
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
(適用上の注意)
14.1. 薬剤交付時の注意
本剤の投与により便が黒色を呈することがある。
(取扱い上の注意)
顆粒表面に使用添加剤による白い斑点がみられることがある。
15.2. 非臨床試験に基づく情報
15.2.1. マウスがん原性試験において、500mg/kg/日群の雄で結腸腺癌が、1000mg/kg/日群の雄で結腸腺腫が、それぞれ各1例(各群60例)に認められた。
15.2.2. ラットがん原性試験において、対照群でも認められた甲状腺C細胞腺腫の発生頻度が500mg/kg/日群の雄で増加した。
(保管上の注意)
室温保存。
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