薬剤情報
後発品
薬効分類硝酸系血管拡張薬
一般名硝酸イソソルビド貼付剤
薬価35.2
メーカー東光薬品
最終更新2018年06月改訂(第10版)

用法・用量

1回1枚(硝酸イソソルビドとして40mg)を胸部、上腹部又は背部のいずれかに貼付する。貼付後24時間又は48時間ごとに貼りかえる。なお、症状により適宜増減する。

効能・効果

狭心症、心筋梗塞<急性期を除く>、その他の虚血性心疾患。

効能・効果(補足)

<効能・効果に関連する使用上の注意>

本剤は狭心症の発作緩解を目的とした治療には不適であるので、この目的のためには速効性の硝酸・亜硝酸エステル系薬剤を使用する。

その他の副作用

1.循環器:(発現頻度不明)血圧低下、眩暈・ふらつき、熱感、潮紅、動悸。

2.精神神経系:(発現頻度不明)頭痛、脱力感、不快感。

3.過敏症:(発現頻度不明)皮膚刺激感、発疹[投与を中止する]。

4.皮膚:(発現頻度不明)一次刺激性接触皮膚炎(皮膚刺激症状、発赤、皮膚そう痒等)[貼付部位を変更したり、副腎皮質ステロイド軟膏を塗布するなどの適切な処置を行う]、*アレルギー性接触皮膚炎[*:投与を中止する]、接触皮膚炎の後の皮膚色素沈着(軽度)。

5.消化器:(発現頻度不明)悪心、胃部不快感、食欲不振、嘔吐。

禁忌

1.重篤な低血圧又は心原性ショックのある患者[血管拡張作用により更に血圧を低下させ、症状を悪化させる恐れがある]。

2.閉塞隅角緑内障の患者[眼圧を上昇させる恐れがある]。

3.頭部外傷又は脳出血のある患者[頭蓋内圧を上昇させる恐れがある]。

4.高度貧血のある患者[血圧低下により貧血症状(眩暈、立ちくらみ等)を悪化させる恐れがある]。

5.硝酸・亜硝酸エステル系薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者。

6.ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤投与中(シルデナフィルクエン酸塩、バルデナフィル塩酸塩水和物、タダラフィル)又はグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤投与中(リオシグアト)の患者[併用により降圧作用が増強され、過度に血圧を低下させることがある]。

慎重投与

1.低血圧の患者[血管拡張作用により更に血圧を低下させる恐れがある]。

2.原発性肺高血圧症の患者[心拍出量が低下しショックを起こす恐れがある]。

3.肥大型閉塞性心筋症の患者[心室内圧較差の増強をもたらし、症状を悪化させる恐れがある]。

4.肝障害のある患者[高い血中濃度が持続する恐れがあるので、減量するなどして使用する]。

5.高齢者。

基本的注意等

(重要な基本的注意)

1.本剤の投与に際しては、症状及び経過を十分に観察し、狭心症発作が増悪するなど効果が認められない場合には他の療法に切り替える。

2.硝酸・亜硝酸エステル系薬剤を使用中の患者で、急に投与を中止したとき症状が悪化した症例が報告されているので、休薬を要する場合には他剤との併用下で徐々に投与量を減じる。また、患者に医師の指示なしに使用を中止しないよう注意する。

3.本剤の貼付により過度の血圧低下が起こった場合には、本剤を剥離し、下肢の挙上あるいは昇圧剤の投与等、適切な処置を行う。

4.起立性低血圧を起こすことがあるので注意する。

5.本剤の投与開始時には、他の硝酸・亜硝酸エステル系薬剤と同様に血管拡張作用による頭痛等の副作用を起こすことがあるので、このような場合には鎮痛剤を投与するか、減量又は投与中止するなど適切な処置を行う。また、これらの副作用のために注意力、集中力、反射運動能力等の低下が起こることがあるので、このような場合には、自動車の運転等の危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意する。

6.本剤の貼付により皮膚症状を起こすことがあるので、このような場合には、貼付部位を変更しステロイド軟膏等を投与するか、投与中止するなど適切な処置を行う。

7.本剤とホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤(シルデナフィルクエン酸塩、バルデナフィル塩酸塩水和物、タダラフィル)との併用又はグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤(リオシグアト)との併用により降圧作用が増強し、過度に血圧を低下させることがあるので、本剤投与前にホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤又はグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤を服用していないことを十分確認する。また、本剤投与中及び投与後においてホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤又はグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤を服用しないよう十分注意する。

相互作用

1.併用禁忌:

1).ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤(シルデナフィルクエン酸塩<バイアグラ、レバチオ>、バルデナフィル塩酸塩水和物<レビトラ>、タダラフィル<シアリス、アドシルカ、ザルティア>)[併用により、降圧作用を増強することがある(本剤はcGMPの産生を促進し、一方、ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤はcGMPの分解を抑制することから、両剤の併用によりcGMPの増大を介する本剤の降圧作用が増強する)]。

2).グアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤(リオシグアト<アデムパス>)[併用により、降圧作用を増強することがある(本剤とグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤は、ともにcGMPの産生を促進することから、両剤の併用によりcGMPの増大を介する本剤の降圧作用が増強する)]。

2.併用注意:次記の薬剤等との相互作用により、過度の血圧低下が起こった場合には、本剤を剥離し、下肢の挙上あるいは昇圧剤の投与等、適切な処置を行う。

1).アルコール摂取[血圧低下等が増強される恐れがあるので、過度の血圧低下が起こった場合には、本剤を剥離し、下肢の挙上あるいは昇圧剤の投与等、適切な処置を行う(血管拡張作用が増強される)]。

2).利尿剤[血圧低下等が増強される恐れがあるので、過度の血圧低下が起こった場合には、本剤を剥離し、下肢の挙上あるいは昇圧剤の投与等、適切な処置を行う(血圧低下作用を増強させる)]。

3).血管拡張剤、硝酸・亜硝酸エステル系薬剤[頭痛・血圧低下等の副作用が増強される恐れがあるので、過度の血圧低下が起こった場合には、本剤を剥離し、下肢の挙上あるいは昇圧剤の投与等、適切な処置を行う(血管拡張作用が増強される)]。

高齢者への注意

(高齢者への投与)

本剤は、主として肝臓で代謝されるが、高齢者では一般に肝機能が低下していることが多いため、高い血中濃度が持続する恐れがあるので、注意する。

妊婦・産婦・授乳婦への投与

(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)

1.妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。

2.授乳中の女性への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は授乳を避けさせる[動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている]。

新生児・乳児・幼児・小児への投与

(小児等への投与)

低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。

取扱い上の注意

(適用上の注意)

貼付部位:

1.皮膚の損傷又は湿疹・皮膚炎等がみられる部位には貼付しない。

2.貼付部位に、発汗、湿潤、汚染等がみられるときは清潔なタオル等でよくふき取ってから本剤を貼付する。特に夏期は、一般的に密封療法では皮膚症状が誘発されることが知られているので、十分に注意して投与する。

3.皮膚刺激を避けるため、毎回貼付部位を変える。

4.自動体外式除細動器(AED)の妨げにならないように貼付部位を考慮するなど、患者、その家族等に指導することが望ましい。

1.安定性試験:最終包装製品を用いた加速試験[40℃、相対湿度75%、6カ月間]の結果、性状及び含量等は規格の範囲内であり、硝酸イソソルビドテープ40mg「東光」は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。

2.使用期限内であってもアルミ袋開封後は早めに使用する。

その他の注意

1.本剤使用中に本剤又は他の硝酸・亜硝酸エステル系薬剤に対し、耐薬性を生じ、作用が減弱することがある(なお、類似化合物(ニトログリセリン)の経皮吸収型製剤での労作狭心症に対するコントロールされた外国の臨床試験成績によると、休薬時間を置くことにより、耐薬性が軽減できたとの報告がある)。

2.硝酸イソソルビド製剤の投与によって、メトヘモグロビン血症が現れたとの報告がある。

硝酸イソソルビドテープ40mg「東光」
硝酸イソソルビドテープ40mg「東光」

硝酸イソソルビドテープ40mg「東光」

硝酸系血管拡張薬
2018年06月改訂(第10版)
薬剤情報
後発品
薬効分類硝酸系血管拡張薬
一般名硝酸イソソルビド貼付剤
薬価35.2
メーカー東光薬品
最終更新2018年06月改訂(第10版)

用法・用量

1回1枚(硝酸イソソルビドとして40mg)を胸部、上腹部又は背部のいずれかに貼付する。貼付後24時間又は48時間ごとに貼りかえる。なお、症状により適宜増減する。

効能・効果

狭心症、心筋梗塞<急性期を除く>、その他の虚血性心疾患。

効能・効果(補足)

<効能・効果に関連する使用上の注意>

本剤は狭心症の発作緩解を目的とした治療には不適であるので、この目的のためには速効性の硝酸・亜硝酸エステル系薬剤を使用する。

その他の副作用

1.循環器:(発現頻度不明)血圧低下、眩暈・ふらつき、熱感、潮紅、動悸。

2.精神神経系:(発現頻度不明)頭痛、脱力感、不快感。

3.過敏症:(発現頻度不明)皮膚刺激感、発疹[投与を中止する]。

4.皮膚:(発現頻度不明)一次刺激性接触皮膚炎(皮膚刺激症状、発赤、皮膚そう痒等)[貼付部位を変更したり、副腎皮質ステロイド軟膏を塗布するなどの適切な処置を行う]、*アレルギー性接触皮膚炎[*:投与を中止する]、接触皮膚炎の後の皮膚色素沈着(軽度)。

5.消化器:(発現頻度不明)悪心、胃部不快感、食欲不振、嘔吐。

禁忌

1.重篤な低血圧又は心原性ショックのある患者[血管拡張作用により更に血圧を低下させ、症状を悪化させる恐れがある]。

2.閉塞隅角緑内障の患者[眼圧を上昇させる恐れがある]。

3.頭部外傷又は脳出血のある患者[頭蓋内圧を上昇させる恐れがある]。

4.高度貧血のある患者[血圧低下により貧血症状(眩暈、立ちくらみ等)を悪化させる恐れがある]。

5.硝酸・亜硝酸エステル系薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者。

6.ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤投与中(シルデナフィルクエン酸塩、バルデナフィル塩酸塩水和物、タダラフィル)又はグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤投与中(リオシグアト)の患者[併用により降圧作用が増強され、過度に血圧を低下させることがある]。

慎重投与

1.低血圧の患者[血管拡張作用により更に血圧を低下させる恐れがある]。

2.原発性肺高血圧症の患者[心拍出量が低下しショックを起こす恐れがある]。

3.肥大型閉塞性心筋症の患者[心室内圧較差の増強をもたらし、症状を悪化させる恐れがある]。

4.肝障害のある患者[高い血中濃度が持続する恐れがあるので、減量するなどして使用する]。

5.高齢者。

基本的注意等

(重要な基本的注意)

1.本剤の投与に際しては、症状及び経過を十分に観察し、狭心症発作が増悪するなど効果が認められない場合には他の療法に切り替える。

2.硝酸・亜硝酸エステル系薬剤を使用中の患者で、急に投与を中止したとき症状が悪化した症例が報告されているので、休薬を要する場合には他剤との併用下で徐々に投与量を減じる。また、患者に医師の指示なしに使用を中止しないよう注意する。

3.本剤の貼付により過度の血圧低下が起こった場合には、本剤を剥離し、下肢の挙上あるいは昇圧剤の投与等、適切な処置を行う。

4.起立性低血圧を起こすことがあるので注意する。

5.本剤の投与開始時には、他の硝酸・亜硝酸エステル系薬剤と同様に血管拡張作用による頭痛等の副作用を起こすことがあるので、このような場合には鎮痛剤を投与するか、減量又は投与中止するなど適切な処置を行う。また、これらの副作用のために注意力、集中力、反射運動能力等の低下が起こることがあるので、このような場合には、自動車の運転等の危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意する。

6.本剤の貼付により皮膚症状を起こすことがあるので、このような場合には、貼付部位を変更しステロイド軟膏等を投与するか、投与中止するなど適切な処置を行う。

7.本剤とホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤(シルデナフィルクエン酸塩、バルデナフィル塩酸塩水和物、タダラフィル)との併用又はグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤(リオシグアト)との併用により降圧作用が増強し、過度に血圧を低下させることがあるので、本剤投与前にホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤又はグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤を服用していないことを十分確認する。また、本剤投与中及び投与後においてホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤又はグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤を服用しないよう十分注意する。

相互作用

1.併用禁忌:

1).ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤(シルデナフィルクエン酸塩<バイアグラ、レバチオ>、バルデナフィル塩酸塩水和物<レビトラ>、タダラフィル<シアリス、アドシルカ、ザルティア>)[併用により、降圧作用を増強することがある(本剤はcGMPの産生を促進し、一方、ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤はcGMPの分解を抑制することから、両剤の併用によりcGMPの増大を介する本剤の降圧作用が増強する)]。

2).グアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤(リオシグアト<アデムパス>)[併用により、降圧作用を増強することがある(本剤とグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤は、ともにcGMPの産生を促進することから、両剤の併用によりcGMPの増大を介する本剤の降圧作用が増強する)]。

2.併用注意:次記の薬剤等との相互作用により、過度の血圧低下が起こった場合には、本剤を剥離し、下肢の挙上あるいは昇圧剤の投与等、適切な処置を行う。

1).アルコール摂取[血圧低下等が増強される恐れがあるので、過度の血圧低下が起こった場合には、本剤を剥離し、下肢の挙上あるいは昇圧剤の投与等、適切な処置を行う(血管拡張作用が増強される)]。

2).利尿剤[血圧低下等が増強される恐れがあるので、過度の血圧低下が起こった場合には、本剤を剥離し、下肢の挙上あるいは昇圧剤の投与等、適切な処置を行う(血圧低下作用を増強させる)]。

3).血管拡張剤、硝酸・亜硝酸エステル系薬剤[頭痛・血圧低下等の副作用が増強される恐れがあるので、過度の血圧低下が起こった場合には、本剤を剥離し、下肢の挙上あるいは昇圧剤の投与等、適切な処置を行う(血管拡張作用が増強される)]。

高齢者への注意

(高齢者への投与)

本剤は、主として肝臓で代謝されるが、高齢者では一般に肝機能が低下していることが多いため、高い血中濃度が持続する恐れがあるので、注意する。

妊婦・産婦・授乳婦への投与

(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)

1.妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。

2.授乳中の女性への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は授乳を避けさせる[動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている]。

新生児・乳児・幼児・小児への投与

(小児等への投与)

低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。

取扱い上の注意

(適用上の注意)

貼付部位:

1.皮膚の損傷又は湿疹・皮膚炎等がみられる部位には貼付しない。

2.貼付部位に、発汗、湿潤、汚染等がみられるときは清潔なタオル等でよくふき取ってから本剤を貼付する。特に夏期は、一般的に密封療法では皮膚症状が誘発されることが知られているので、十分に注意して投与する。

3.皮膚刺激を避けるため、毎回貼付部位を変える。

4.自動体外式除細動器(AED)の妨げにならないように貼付部位を考慮するなど、患者、その家族等に指導することが望ましい。

1.安定性試験:最終包装製品を用いた加速試験[40℃、相対湿度75%、6カ月間]の結果、性状及び含量等は規格の範囲内であり、硝酸イソソルビドテープ40mg「東光」は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。

2.使用期限内であってもアルミ袋開封後は早めに使用する。

その他の注意

1.本剤使用中に本剤又は他の硝酸・亜硝酸エステル系薬剤に対し、耐薬性を生じ、作用が減弱することがある(なお、類似化合物(ニトログリセリン)の経皮吸収型製剤での労作狭心症に対するコントロールされた外国の臨床試験成績によると、休薬時間を置くことにより、耐薬性が軽減できたとの報告がある)。

2.硝酸イソソルビド製剤の投与によって、メトヘモグロビン血症が現れたとの報告がある。

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