薬効分類 | 血液保存液含有血液バッグ |
一般名 | 血液及び赤血球成分保存液含有血液バッグ |
薬価 | 0円 |
メーカー | テルモ |
最終更新 | 2023年08月改訂(第1版) |
生物由来原料基準 第2血液製剤総則1輸血用血液製剤総則(2)ア全血採血により採血バッグ(A液)に採血し、遠心分離後、赤血球成分と本品の子バッグ内の液(MAP液)を混和する。なお、採血量は200mL及び400mLとする。
血液保存及び赤血球成分の保存。
本品はポリ塩化ビニル(可塑剤:DEHP[di−(−2−ethylhexyl)phthalate;フタル酸ジ−(2−エチルヘキシル)])を使用しているので、保存血液中に可塑剤が溶出するおそれがある。
(適用上の注意)
14.1. 全般的な注意
14.1.1. 使用時には、感染に対する配慮をすること。
14.1.2. 本品の外表面及び包装内は無菌ではないため、操作には注意し、すべての操作を無菌的に行うこと。
14.1.3. チューブに液漏れ、空気の混入、破断が生じる可能性があるため、チューブを鉗子やはさみ、刃物等で傷をつけないこと。
14.1.4. チューブ破損や接合部が外れる可能性があるため、接合している箇所を過度に引っ張るような負荷や、チューブを押し込むような負荷、チューブを折り曲げるような負荷を加えないこと。
14.1.5. 油性ペンのインク成分がバッグ内の血液に移行する可能性があるため、バッグ本体に書き込まないこと。
14.2. 血液製剤調製時の注意
14.2.1. 採血には重力による落差式採血法のほか、採血装置を利用した方法がある。
14.2.2. チューブ内に残った血液の凝固を避ける為には、ローラペンチでチューブをしっかり挟み、針側からバッグに向けてチューブをしごき、チューブ内の血液を採血バッグに移し、薬液と丁寧に混ぜてからローラペンチを緩めると、混和された血液がチューブ内に充満する。この操作を2〜3回繰り返すこと。
14.2.3. チューブシーラー(バッテリー式ハンドシーラーを除く)を用いてチューブを溶着・切断する場合、人体に針を刺し、チューブが接続されたままで使用しないこと(感電の可能性がある)。
14.2.4. パイロットチューブは、チューブに付けられている番号と番号の間をチューブシーラーで溶着して作ること。
14.2.5. 分離スタンドの代わりに、血液自動分離装置を使用することができる。
14.2.6. MAP液は、遠心分離により製した濃厚赤血球にのみ入れること。
14.2.7. 本品を用いて調製した製剤は、2〜6℃の冷蔵庫内に保存すること。MAP液を用いて調製した製剤は採血後42日間保存できるが、細菌混入のおそれがある場合はこの限りではない。
(取扱い上の注意)
20.1. 品質保持のためにガスバリア性の包材で包装し、脱酸素剤を封入しているので、アルミ包装は使用時まで開封しないこと。
20.2. 包装袋より取り出したまま保管すると、薬液が蒸散する可能性があるので、開封後は、速やかに使用すること。
20.3. 蒸気滅菌工程の水蒸気のため、バッグが不透明になる、又は、空バッグやチューブ内に微量の水分が残留することがあるが品質・使用上問題はない。ただし、次の場合には使用しないこと。
・ 著しい水濡れや薬液のリークが疑われる場合には使用しないこと。
・ 包装袋が破損、汚損している場合には使用しないこと。
・ 性状その他薬液に異状が認められる場合には使用しないこと。
20.4. バッグの素材は低温下では軽い衝撃によっても破損しやすくなるので、赤血球成分、血漿成分保存等のためにバッグを低温または凍結保存する際には、取扱いに十分注意すること。
(保管上の注意)
室温保存。
(操作方法)
(初回採血の場合)
@. 補液を行う場合は、バッグと輸液セットを次の手順で接続する。補液を行わない場合はAへ進む。
1). スライドクレンメまたは鉗子を用いて、分岐部と採血バッグ間のチューブを閉じる。
2). メスコネクター(青)部をねじって切断・開放し、あらかじめ輸液剤を接続しプライミング済みの輸液セットの先端(オスコネクター)を速やかに接続する。
3). 分岐部と採血バッグ間のチューブを閉じていたスライドクレンメまたは鉗子を外し、接続済みの輸液セットのローラークレンメを徐々に開き、分岐部まで輸液剤を満たした後、輸液セットのローラークレンメを閉じる。
A. 駆血帯を上腕にかけて、静脈穿刺位置を決める。
B−1. 先端形状が採血針の場合:
外気がバッグ内に入ることを防ぐために分岐部と採血針間のクレンメを閉じてから、採血針のプロテクターを回して外す。採血針を静脈に穿刺し、血液がチューブ内に入るのを確認したら、分岐部と採血針間のクレンメを開く。
B−2. 先端形状がオスコネクターの場合:
外気がバッグ内に入ることを防ぐために分岐部とオスコネクター間のクレンメを閉じてから、オスコネクター部をねじって切断・開放し、翼付静注針等を接続し、針プロテクターを外す(接続部にゆるみが無いことを確認する)。翼付静注針等を静脈に穿刺し、血液がチューブ内に入るのを確認したら、分岐部とオスコネクター間のクレンメを開く(すでに翼付静注針等で静脈を確保されている場合には、チューブ先端のオスコネクターを翼付静注針等に接続し、接続不十分等による漏れがないことを確認してから、分岐部とオスコネクター間のクレンメを開放し採血を開始する)。
C. 採血中、採血装置はゆるやかに揺動し、血液と薬液を混和する。重力による落差式採血では、穿刺部位から40〜50cm落差を設け、台秤等で重量を計りながら採血する。採血中、定期的(約30秒ごと、ただし、妊婦など凝固系が亢進している供血者が対象である場合は更に頻繁に)にバッグを両手で持って血液と薬液を丁寧に混和させる。
D. 採血の所定量は、次のとおりである。
200mL採血用:200mL。
400mL採血用:400mL。
E. 採血完了後、補液を行う場合は、スライドクレンメまたは鉗子を用いて、分岐部と採血バッグ間のチューブを閉じた後に、次の手順で補液を行う。
採血完了後に補液を行わない場合は、採血針と分岐部間のクレンメを閉じて、手順Fへ進む。
1). 既に接続済の輸液セットのローラークレンメを徐々に開き、流速を調整しながら、補液を行う。
2). 補液完了後は、輸液セットのローラークレンメを閉じ、採血針と分岐部間のクレンメを閉じる。
F. 静脈から採血針等を抜く。
G. 分岐部と採血バッグの間のチューブを、分岐部寄りのところでチューブシーラーを用い、溶着して切断する。
H. バッグを数回転倒し、血液と薬液を丁寧に混和させる。
I. 遠心分離して赤血球を沈殿させた後、採血バッグを分離スタンドにセットする。
J. 子バッグ1の連結チューブを鉗子で止め、採血バッグのクリックチップを折った後、分離スタンドのレバーを離し、血漿部分を子バッグ2へ移行させる。
血漿部分の子バッグ2への移行が終わったら子バッグ2の連結チューブを鉗子で止める。
K. 子バッグ1の鉗子を外し、バフィーコート部分を子バッグ1へ移行させる。
バフィーコート部分の子バッグ1への移行が終わったら子バッグ1の連結チューブを鉗子で止め、バッグを分離スタンドから外す。
L. 子バッグ3(MAP液入りバッグ)のクリックチップを折り、薬液(MAP液)を採血バッグに移行させる。
M. MAP液の採血バッグヘの移行が終わったら、採血バッグ側の連結チューブを鉗子で止め、チューブシーラーで溶着して切断する。
N. バッグを数回転倒し、赤血球とMAP液を丁寧に混和させる。
(採血した後、貯血済みの自己血を返血し、さらに採血する場合)
静脈穿刺の回数を少なくするために次の方法をすすめる。
@. 採血に使用する血液バッグ(2バッグ)と、貯血済みの自己血入り血液バッグ(1バッグ)と輸血セットとを次の手順で接続する。
1). 返血する血液バッグ(貯血済みの自己血入り)に輸血セットを接続し、あらかじめプライミングした後、ローラークレンメを閉じる。
2). スライドクレンメまたは鉗子を用いて、先端コネクタータイプ血液バッグ(以下バッグ1とする)の分岐部と採血バッグ間のチューブ及び分岐部とオスコネクター間のチューブを閉じる[添付文書の図のスライドクレンメA](または鉗子)及び[添付文書の図のクレンメB]。
3). バッグ1のメスコネクター(青)部をねじって切断・開放し、プライミング済みの輸血セットの先端(オスコネクター)を速やかに接続する。
4). バッグ1の分岐部と採血バッグ間のチューブを閉じていたスライドクレンメAまたは鉗子を外し、接続済の輸血セットのローラークレンメを徐々に開き、分岐部まで血液を満たした後、輸血セットのローラークレンメを閉じる。
5). スライドクレンメまたは鉗子を用いて、別に用意した先端静脈針タイプ血液バッグ(以下バッグ2とする)の分岐部と採血バッグ間のチューブを閉じる[添付文書の図のスライドクレンメD](または鉗子)。
6). バッグ2のメスコネクター(青)部をねじって切断・開放し、バッグ1のオスコネクター部を切断・開放し、その先端を速やかにバッグ2のメスコネクター(青)部に接続する。
A. 前記のように接続した血液バッグ及び輸血セットのクレンメ(または鉗子)は閉じたままにしておく。
B. 駆血帯を上腕にかけて、静脈穿刺位置を決める。
C. バッグ2の採血針のプロテクターを回して外す。
D. 次の3つのクレンメ(または鉗子)を開いて、採血針先端まで薬液をプライミングする。
1). バッグ1の分岐部と採血バッグ間のスライドクレンメ[添付文書の図のスライドクレンメA](または鉗子)。
2). バッグ1のオスコネクターと分岐部間のクレンメ[添付文書の図のクレンメB]。
3). バッグ2の分岐部と採血針間のクレンメ[添付文書の図のクレンメC]。
E. クレンメCを閉じる。
F. 採血針を静脈に穿刺し、血液がチューブ内に入るのを確認したら、クレンメCを開く。
G. (初回採血の場合)の手順C〜Dに準じて、バッグ1に採血する。
H. バッグ1への採血が完了したら、スライドクレンメA(または鉗子)を閉じる。
I. バッグ1を数回転倒し、血液と薬液を丁寧に混和させる。
J. 輸血セットのローラークレンメを徐々に開き、流速を調整しながら返血する。
K. 返血終了後は輸血セットのローラークレンメを閉じ、更にクレンメBも閉じる。
L. バッグ2の分岐部と採血バッグ間のスライドクレンメ[添付文書の図のスライドクレンメD](または鉗子)を開いて(初回採血の場合)の手順C〜Dに準じてバッグ2に採血する。
M. バッグ2への採血が完了したら、スライドクレンメD(または鉗子)を閉じる。
N. バッグ2を数回転倒し、血液と薬液を丁寧に混和させる。
O. 補液を行わない場合は、クレンメCを閉じる。
補液を行う場合は、バッグと輸液セットを次の手順で接続して行う。
1). バッグ1のメスコネクター(青)部に接続されていた輸血セットのオスコネクターを外す。
2). あらかじめ輸液剤を接続しプライミング済みの輸液セットの先端(オスコネクター)をバッグ1のメスコネクター(青)部に速やかに接続する。
3). 輸液セットのローラークレンメ及びクレンメBを開く。
4). 輸液セットのローラークレンメで流速を調整しながら、補液を行う。
5). 補液終了後は、輸液セットのローラークレンメ、クレンメB及びクレンメCを閉じる。
P. 採血針を抜く。
Q. バッグ1及びバッグ2それぞれの分岐部と採血バッグ間のチューブを、分岐部寄りのところでチューブシーラーを用い、溶着して切断する。
R. バッグ1及びバッグ2に得られた血液について、(初回採血の場合)の手順I〜Nに準じて処理を行う。
薬効分類 | 血液保存液含有血液バッグ |
一般名 | 血液及び赤血球成分保存液含有血液バッグ |
薬価 | 0円 |
メーカー | テルモ |
最終更新 | 2023年08月改訂(第1版) |
生物由来原料基準 第2血液製剤総則1輸血用血液製剤総則(2)ア全血採血により採血バッグ(A液)に採血し、遠心分離後、赤血球成分と本品の子バッグ内の液(MAP液)を混和する。なお、採血量は200mL及び400mLとする。
血液保存及び赤血球成分の保存。
本品はポリ塩化ビニル(可塑剤:DEHP[di−(−2−ethylhexyl)phthalate;フタル酸ジ−(2−エチルヘキシル)])を使用しているので、保存血液中に可塑剤が溶出するおそれがある。
(適用上の注意)
14.1. 全般的な注意
14.1.1. 使用時には、感染に対する配慮をすること。
14.1.2. 本品の外表面及び包装内は無菌ではないため、操作には注意し、すべての操作を無菌的に行うこと。
14.1.3. チューブに液漏れ、空気の混入、破断が生じる可能性があるため、チューブを鉗子やはさみ、刃物等で傷をつけないこと。
14.1.4. チューブ破損や接合部が外れる可能性があるため、接合している箇所を過度に引っ張るような負荷や、チューブを押し込むような負荷、チューブを折り曲げるような負荷を加えないこと。
14.1.5. 油性ペンのインク成分がバッグ内の血液に移行する可能性があるため、バッグ本体に書き込まないこと。
14.2. 血液製剤調製時の注意
14.2.1. 採血には重力による落差式採血法のほか、採血装置を利用した方法がある。
14.2.2. チューブ内に残った血液の凝固を避ける為には、ローラペンチでチューブをしっかり挟み、針側からバッグに向けてチューブをしごき、チューブ内の血液を採血バッグに移し、薬液と丁寧に混ぜてからローラペンチを緩めると、混和された血液がチューブ内に充満する。この操作を2〜3回繰り返すこと。
14.2.3. チューブシーラー(バッテリー式ハンドシーラーを除く)を用いてチューブを溶着・切断する場合、人体に針を刺し、チューブが接続されたままで使用しないこと(感電の可能性がある)。
14.2.4. パイロットチューブは、チューブに付けられている番号と番号の間をチューブシーラーで溶着して作ること。
14.2.5. 分離スタンドの代わりに、血液自動分離装置を使用することができる。
14.2.6. MAP液は、遠心分離により製した濃厚赤血球にのみ入れること。
14.2.7. 本品を用いて調製した製剤は、2〜6℃の冷蔵庫内に保存すること。MAP液を用いて調製した製剤は採血後42日間保存できるが、細菌混入のおそれがある場合はこの限りではない。
(取扱い上の注意)
20.1. 品質保持のためにガスバリア性の包材で包装し、脱酸素剤を封入しているので、アルミ包装は使用時まで開封しないこと。
20.2. 包装袋より取り出したまま保管すると、薬液が蒸散する可能性があるので、開封後は、速やかに使用すること。
20.3. 蒸気滅菌工程の水蒸気のため、バッグが不透明になる、又は、空バッグやチューブ内に微量の水分が残留することがあるが品質・使用上問題はない。ただし、次の場合には使用しないこと。
・ 著しい水濡れや薬液のリークが疑われる場合には使用しないこと。
・ 包装袋が破損、汚損している場合には使用しないこと。
・ 性状その他薬液に異状が認められる場合には使用しないこと。
20.4. バッグの素材は低温下では軽い衝撃によっても破損しやすくなるので、赤血球成分、血漿成分保存等のためにバッグを低温または凍結保存する際には、取扱いに十分注意すること。
(保管上の注意)
室温保存。
(操作方法)
(初回採血の場合)
@. 補液を行う場合は、バッグと輸液セットを次の手順で接続する。補液を行わない場合はAへ進む。
1). スライドクレンメまたは鉗子を用いて、分岐部と採血バッグ間のチューブを閉じる。
2). メスコネクター(青)部をねじって切断・開放し、あらかじめ輸液剤を接続しプライミング済みの輸液セットの先端(オスコネクター)を速やかに接続する。
3). 分岐部と採血バッグ間のチューブを閉じていたスライドクレンメまたは鉗子を外し、接続済みの輸液セットのローラークレンメを徐々に開き、分岐部まで輸液剤を満たした後、輸液セットのローラークレンメを閉じる。
A. 駆血帯を上腕にかけて、静脈穿刺位置を決める。
B−1. 先端形状が採血針の場合:
外気がバッグ内に入ることを防ぐために分岐部と採血針間のクレンメを閉じてから、採血針のプロテクターを回して外す。採血針を静脈に穿刺し、血液がチューブ内に入るのを確認したら、分岐部と採血針間のクレンメを開く。
B−2. 先端形状がオスコネクターの場合:
外気がバッグ内に入ることを防ぐために分岐部とオスコネクター間のクレンメを閉じてから、オスコネクター部をねじって切断・開放し、翼付静注針等を接続し、針プロテクターを外す(接続部にゆるみが無いことを確認する)。翼付静注針等を静脈に穿刺し、血液がチューブ内に入るのを確認したら、分岐部とオスコネクター間のクレンメを開く(すでに翼付静注針等で静脈を確保されている場合には、チューブ先端のオスコネクターを翼付静注針等に接続し、接続不十分等による漏れがないことを確認してから、分岐部とオスコネクター間のクレンメを開放し採血を開始する)。
C. 採血中、採血装置はゆるやかに揺動し、血液と薬液を混和する。重力による落差式採血では、穿刺部位から40〜50cm落差を設け、台秤等で重量を計りながら採血する。採血中、定期的(約30秒ごと、ただし、妊婦など凝固系が亢進している供血者が対象である場合は更に頻繁に)にバッグを両手で持って血液と薬液を丁寧に混和させる。
D. 採血の所定量は、次のとおりである。
200mL採血用:200mL。
400mL採血用:400mL。
E. 採血完了後、補液を行う場合は、スライドクレンメまたは鉗子を用いて、分岐部と採血バッグ間のチューブを閉じた後に、次の手順で補液を行う。
採血完了後に補液を行わない場合は、採血針と分岐部間のクレンメを閉じて、手順Fへ進む。
1). 既に接続済の輸液セットのローラークレンメを徐々に開き、流速を調整しながら、補液を行う。
2). 補液完了後は、輸液セットのローラークレンメを閉じ、採血針と分岐部間のクレンメを閉じる。
F. 静脈から採血針等を抜く。
G. 分岐部と採血バッグの間のチューブを、分岐部寄りのところでチューブシーラーを用い、溶着して切断する。
H. バッグを数回転倒し、血液と薬液を丁寧に混和させる。
I. 遠心分離して赤血球を沈殿させた後、採血バッグを分離スタンドにセットする。
J. 子バッグ1の連結チューブを鉗子で止め、採血バッグのクリックチップを折った後、分離スタンドのレバーを離し、血漿部分を子バッグ2へ移行させる。
血漿部分の子バッグ2への移行が終わったら子バッグ2の連結チューブを鉗子で止める。
K. 子バッグ1の鉗子を外し、バフィーコート部分を子バッグ1へ移行させる。
バフィーコート部分の子バッグ1への移行が終わったら子バッグ1の連結チューブを鉗子で止め、バッグを分離スタンドから外す。
L. 子バッグ3(MAP液入りバッグ)のクリックチップを折り、薬液(MAP液)を採血バッグに移行させる。
M. MAP液の採血バッグヘの移行が終わったら、採血バッグ側の連結チューブを鉗子で止め、チューブシーラーで溶着して切断する。
N. バッグを数回転倒し、赤血球とMAP液を丁寧に混和させる。
(採血した後、貯血済みの自己血を返血し、さらに採血する場合)
静脈穿刺の回数を少なくするために次の方法をすすめる。
@. 採血に使用する血液バッグ(2バッグ)と、貯血済みの自己血入り血液バッグ(1バッグ)と輸血セットとを次の手順で接続する。
1). 返血する血液バッグ(貯血済みの自己血入り)に輸血セットを接続し、あらかじめプライミングした後、ローラークレンメを閉じる。
2). スライドクレンメまたは鉗子を用いて、先端コネクタータイプ血液バッグ(以下バッグ1とする)の分岐部と採血バッグ間のチューブ及び分岐部とオスコネクター間のチューブを閉じる[添付文書の図のスライドクレンメA](または鉗子)及び[添付文書の図のクレンメB]。
3). バッグ1のメスコネクター(青)部をねじって切断・開放し、プライミング済みの輸血セットの先端(オスコネクター)を速やかに接続する。
4). バッグ1の分岐部と採血バッグ間のチューブを閉じていたスライドクレンメAまたは鉗子を外し、接続済の輸血セットのローラークレンメを徐々に開き、分岐部まで血液を満たした後、輸血セットのローラークレンメを閉じる。
5). スライドクレンメまたは鉗子を用いて、別に用意した先端静脈針タイプ血液バッグ(以下バッグ2とする)の分岐部と採血バッグ間のチューブを閉じる[添付文書の図のスライドクレンメD](または鉗子)。
6). バッグ2のメスコネクター(青)部をねじって切断・開放し、バッグ1のオスコネクター部を切断・開放し、その先端を速やかにバッグ2のメスコネクター(青)部に接続する。
A. 前記のように接続した血液バッグ及び輸血セットのクレンメ(または鉗子)は閉じたままにしておく。
B. 駆血帯を上腕にかけて、静脈穿刺位置を決める。
C. バッグ2の採血針のプロテクターを回して外す。
D. 次の3つのクレンメ(または鉗子)を開いて、採血針先端まで薬液をプライミングする。
1). バッグ1の分岐部と採血バッグ間のスライドクレンメ[添付文書の図のスライドクレンメA](または鉗子)。
2). バッグ1のオスコネクターと分岐部間のクレンメ[添付文書の図のクレンメB]。
3). バッグ2の分岐部と採血針間のクレンメ[添付文書の図のクレンメC]。
E. クレンメCを閉じる。
F. 採血針を静脈に穿刺し、血液がチューブ内に入るのを確認したら、クレンメCを開く。
G. (初回採血の場合)の手順C〜Dに準じて、バッグ1に採血する。
H. バッグ1への採血が完了したら、スライドクレンメA(または鉗子)を閉じる。
I. バッグ1を数回転倒し、血液と薬液を丁寧に混和させる。
J. 輸血セットのローラークレンメを徐々に開き、流速を調整しながら返血する。
K. 返血終了後は輸血セットのローラークレンメを閉じ、更にクレンメBも閉じる。
L. バッグ2の分岐部と採血バッグ間のスライドクレンメ[添付文書の図のスライドクレンメD](または鉗子)を開いて(初回採血の場合)の手順C〜Dに準じてバッグ2に採血する。
M. バッグ2への採血が完了したら、スライドクレンメD(または鉗子)を閉じる。
N. バッグ2を数回転倒し、血液と薬液を丁寧に混和させる。
O. 補液を行わない場合は、クレンメCを閉じる。
補液を行う場合は、バッグと輸液セットを次の手順で接続して行う。
1). バッグ1のメスコネクター(青)部に接続されていた輸血セットのオスコネクターを外す。
2). あらかじめ輸液剤を接続しプライミング済みの輸液セットの先端(オスコネクター)をバッグ1のメスコネクター(青)部に速やかに接続する。
3). 輸液セットのローラークレンメ及びクレンメBを開く。
4). 輸液セットのローラークレンメで流速を調整しながら、補液を行う。
5). 補液終了後は、輸液セットのローラークレンメ、クレンメB及びクレンメCを閉じる。
P. 採血針を抜く。
Q. バッグ1及びバッグ2それぞれの分岐部と採血バッグ間のチューブを、分岐部寄りのところでチューブシーラーを用い、溶着して切断する。
R. バッグ1及びバッグ2に得られた血液について、(初回採血の場合)の手順I〜Nに準じて処理を行う。
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