薬剤情報
後発品
薬効分類アルツハイマー型認知症治療薬 > NMDA受容体拮抗薬
一般名メマンチン塩酸塩シロップ用
薬価124.9
メーカー沢井製薬
最終更新2020年06月改訂(第2版)

用法・用量

メマンチン塩酸塩として1日1回5mgから開始し、1週間に5mgずつ増量し、維持量として1日1回20mgを経口投与する。

参考:各有効成分量に対するドライシロップとしての用量

1.有効成分5mg:ドライシロップ0.25g。

2.有効成分10mg:ドライシロップ0.5g。

3.有効成分15mg:ドライシロップ0.75g。

4.有効成分20mg:ドライシロップ1.0g。

用法・用量(補足)

<用法・用量に関連する使用上の注意>

1.1日1回5mg(本剤0.25g)からの漸増投与は、副作用の発現を抑える目的であるので、維持量まで増量する。

2.高度腎機能障害(クレアチニンクリアランス値:30mL/min未満)のある患者には、患者の状態を観察しながら慎重に投与し、維持量は1日1回10mg(本剤0.5g)とする。

3.医療従事者、家族等の管理の下で投与する。

効能・効果

中等度及び高度アルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制。

効能・効果(補足)

<効能・効果に関連する使用上の注意>

1.アルツハイマー型認知症と診断された患者にのみ使用する。

2.本剤がアルツハイマー型認知症の病態そのものの進行を抑制するという成績は得られていない。

3.アルツハイマー型認知症以外の認知症性疾患において本剤の有効性は確認されていない。

副作用

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

重大な副作用

1.重大な副作用(頻度不明)

1).痙攣:痙攣が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う。

2).失神、意識消失:失神、意識消失が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う。

3).精神症状(激越、攻撃性、妄想、幻覚、錯乱、譫妄):精神症状(激越、幻覚、錯乱等)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う。

4).肝機能障害、黄疸:AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、Al−P上昇、ビリルビン上昇等を伴う肝機能障害、黄疸が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。

5).横紋筋融解症:横紋筋融解症が現れることがあるので、観察を十分に行い、筋肉痛、脱力感、CK上昇(CPK上昇)、血中ミオグロビン上昇及び尿中ミオグロビン上昇等が現れた場合には、投与を中止し、適切な処置を行う。また、横紋筋融解症による急性腎障害の発症に注意する。

6).完全房室ブロック、高度な洞徐脈等の徐脈性不整脈:完全房室ブロック、高度洞徐脈等の徐脈性不整脈が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う。

その他の副作用

2.その他の副作用:次記の副作用が現れることがあるので、異常が認められた場合には必要に応じ投与を中止するなど適切な処置を行う。

1).過敏症:(頻度不明)発疹、顔面浮腫、眼瞼浮腫。

2).精神神経系:(頻度不明)眩暈、頭痛、傾眠、不眠、徘徊、不穏、易怒性、不安、歩行障害、不随意運動(振戦、チック、ジスキネジー等)、活動性低下、鎮静。

3).腎臓:(頻度不明)頻尿、尿失禁、尿潜血、BUN上昇。

4).肝臓:(頻度不明)肝機能異常。

5).消化器:(頻度不明)便秘、食欲不振、消化管潰瘍、悪心、嘔吐、下痢、便失禁。

6).循環器:(頻度不明)血圧上昇、血圧低下、上室性期外収縮。

7).その他:(頻度不明)血糖値上昇、転倒、浮腫、体重減少、CK上昇(CPK上昇)、貧血、倦怠感、発熱、コレステロール上昇、トリグリセリド上昇、脱力感。

禁忌

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。

慎重投与

1.てんかん又は痙攣の既往のある患者[発作を誘発又は悪化させることがある]。

2.腎機能障害のある患者[本剤は腎排泄型の薬剤であり、腎機能障害のある患者では排泄が遅延する]。

3.尿pHを上昇させる因子を有する患者(尿細管性アシドーシス、重症尿路感染等)[尿のアルカリ化により本剤の尿中排泄率が低下し、本剤の血中濃度が上昇する恐れがある]。

4.高度肝機能障害のある患者[使用経験がなく、安全性が確立していない]。

基本的注意等

(重要な基本的注意)

1.投与開始初期において眩暈、傾眠が認められることがあるので、患者の状態を注意深く観察し、異常が認められた場合は、投与を中止するなど適切な処置を行う。また、眩暈、傾眠等の症状により転倒等を伴うことがあるため、十分に注意する。

2.通常、中等度・高度アルツハイマー型認知症では自動車の運転等危険を伴う機械の操作能力が低下し、また本剤により眩暈、傾眠等が現れることがあるので本剤投与中の患者は自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意する。

3.他の認知症性疾患との鑑別診断に留意する。

4.本剤投与により効果が認められない場合、漫然と投与しない。

相互作用

併用注意:

1.ドパミン作動薬(レボドパ等)[ドパミン作動薬の作用を増強させる恐れがある(本剤のNMDA(N−メチル−D−アスパラギン酸)受容体拮抗作用が、ドパミン遊離を促進させる可能性がある)]。

2.ヒドロクロロチアジド[ヒドロクロロチアジドの血中濃度を低下させる(機序は不明である)]。

3.腎尿細管分泌<カチオン輸送系>により排泄される薬剤(シメチジン等)[本剤の血中濃度が上昇する恐れがある(本剤は一部が尿細管分泌(カチオン輸送系)により排泄されるため、同じ輸送系を介する薬剤と競合する可能性がある)]。

4.尿アルカリ化を起こす薬剤(アセタゾラミド等)[本剤の血中濃度が上昇する恐れがある(尿のアルカリ化により、本剤の尿中排泄率が低下するため)]。

5.NMDA受容体拮抗作用を有する薬剤(アマンタジン塩酸塩、デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物等)[相互に作用を増強させる恐れがある(両薬剤ともNMDA受容体拮抗作用を有するため)]。

妊婦・産婦・授乳婦への投与

(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)

1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[動物実験(ウサギ)で胎仔への移行が認められており、また、動物実験(ラット)で胎仔体重増加抑制及び出生仔体重増加抑制が認められている]。

2.授乳中の婦人への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は、授乳を避けさせる[動物実験(ラット)で、乳汁中への移行が認められている]。

新生児・乳児・幼児・小児への投与

(小児等への投与)

低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。

過量投与

1.症状(外国人における報告):メマンチン塩酸塩400mg服用患者において、不穏、幻視、痙攣、傾眠、昏迷、意識消失等が現れ、また、メマンチン塩酸塩2000mg服用患者において、昏睡、複視及び激越が現れ、それぞれ回復したとの報告がある。

2.処置:過量投与に対する特異的な中和剤は知られていない、過量投与と考えられる症状がみられた場合には、投与を中止し、適切な対症療法等を行い、なお、尿の酸性化により、わずかに排泄が促進したとの報告がある。

取扱い上の注意

(適用上の注意)

服用時:本剤は、服用直前に水に懸濁し速やかに服用するが、粉末のまま水とともに服用することもできる。

1.取扱い上の注意:開封後は湿気を避けて保存する。

2.安定性試験:分包包装及びバラ包装(ポリエチレン瓶(乾燥剤入り))したものを用いた加速試験(40℃75%RH、6カ月)の結果、通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。

その他の注意

ラットの高用量投与実験(メマンチン塩酸塩100mg/kg単回経口投与、25mg/kg/日以上14日間反復経口投与、又は100mg/kg/日14日間混餌投与)において、脳梁膨大皮質神経細胞空胞化又は脳梁膨大皮質神経細胞壊死及び帯状回皮質神経細胞空胞化又は帯状回皮質神経細胞壊死が認められた。

メマンチン塩酸塩DS2%「サワイ」
メマンチン塩酸塩DS2%「サワイ」

メマンチン塩酸塩DS2%「サワイ」

アルツハイマー型認知症治療薬 > NMDA受容体拮抗薬
2020年06月改訂(第2版)
薬剤情報
後発品
薬効分類アルツハイマー型認知症治療薬 > NMDA受容体拮抗薬
一般名メマンチン塩酸塩シロップ用
薬価124.9
メーカー沢井製薬
最終更新2020年06月改訂(第2版)

用法・用量

メマンチン塩酸塩として1日1回5mgから開始し、1週間に5mgずつ増量し、維持量として1日1回20mgを経口投与する。

参考:各有効成分量に対するドライシロップとしての用量

1.有効成分5mg:ドライシロップ0.25g。

2.有効成分10mg:ドライシロップ0.5g。

3.有効成分15mg:ドライシロップ0.75g。

4.有効成分20mg:ドライシロップ1.0g。

用法・用量(補足)

<用法・用量に関連する使用上の注意>

1.1日1回5mg(本剤0.25g)からの漸増投与は、副作用の発現を抑える目的であるので、維持量まで増量する。

2.高度腎機能障害(クレアチニンクリアランス値:30mL/min未満)のある患者には、患者の状態を観察しながら慎重に投与し、維持量は1日1回10mg(本剤0.5g)とする。

3.医療従事者、家族等の管理の下で投与する。

効能・効果

中等度及び高度アルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制。

効能・効果(補足)

<効能・効果に関連する使用上の注意>

1.アルツハイマー型認知症と診断された患者にのみ使用する。

2.本剤がアルツハイマー型認知症の病態そのものの進行を抑制するという成績は得られていない。

3.アルツハイマー型認知症以外の認知症性疾患において本剤の有効性は確認されていない。

副作用

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

重大な副作用

1.重大な副作用(頻度不明)

1).痙攣:痙攣が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う。

2).失神、意識消失:失神、意識消失が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う。

3).精神症状(激越、攻撃性、妄想、幻覚、錯乱、譫妄):精神症状(激越、幻覚、錯乱等)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う。

4).肝機能障害、黄疸:AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、Al−P上昇、ビリルビン上昇等を伴う肝機能障害、黄疸が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。

5).横紋筋融解症:横紋筋融解症が現れることがあるので、観察を十分に行い、筋肉痛、脱力感、CK上昇(CPK上昇)、血中ミオグロビン上昇及び尿中ミオグロビン上昇等が現れた場合には、投与を中止し、適切な処置を行う。また、横紋筋融解症による急性腎障害の発症に注意する。

6).完全房室ブロック、高度な洞徐脈等の徐脈性不整脈:完全房室ブロック、高度洞徐脈等の徐脈性不整脈が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う。

その他の副作用

2.その他の副作用:次記の副作用が現れることがあるので、異常が認められた場合には必要に応じ投与を中止するなど適切な処置を行う。

1).過敏症:(頻度不明)発疹、顔面浮腫、眼瞼浮腫。

2).精神神経系:(頻度不明)眩暈、頭痛、傾眠、不眠、徘徊、不穏、易怒性、不安、歩行障害、不随意運動(振戦、チック、ジスキネジー等)、活動性低下、鎮静。

3).腎臓:(頻度不明)頻尿、尿失禁、尿潜血、BUN上昇。

4).肝臓:(頻度不明)肝機能異常。

5).消化器:(頻度不明)便秘、食欲不振、消化管潰瘍、悪心、嘔吐、下痢、便失禁。

6).循環器:(頻度不明)血圧上昇、血圧低下、上室性期外収縮。

7).その他:(頻度不明)血糖値上昇、転倒、浮腫、体重減少、CK上昇(CPK上昇)、貧血、倦怠感、発熱、コレステロール上昇、トリグリセリド上昇、脱力感。

禁忌

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。

慎重投与

1.てんかん又は痙攣の既往のある患者[発作を誘発又は悪化させることがある]。

2.腎機能障害のある患者[本剤は腎排泄型の薬剤であり、腎機能障害のある患者では排泄が遅延する]。

3.尿pHを上昇させる因子を有する患者(尿細管性アシドーシス、重症尿路感染等)[尿のアルカリ化により本剤の尿中排泄率が低下し、本剤の血中濃度が上昇する恐れがある]。

4.高度肝機能障害のある患者[使用経験がなく、安全性が確立していない]。

基本的注意等

(重要な基本的注意)

1.投与開始初期において眩暈、傾眠が認められることがあるので、患者の状態を注意深く観察し、異常が認められた場合は、投与を中止するなど適切な処置を行う。また、眩暈、傾眠等の症状により転倒等を伴うことがあるため、十分に注意する。

2.通常、中等度・高度アルツハイマー型認知症では自動車の運転等危険を伴う機械の操作能力が低下し、また本剤により眩暈、傾眠等が現れることがあるので本剤投与中の患者は自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意する。

3.他の認知症性疾患との鑑別診断に留意する。

4.本剤投与により効果が認められない場合、漫然と投与しない。

相互作用

併用注意:

1.ドパミン作動薬(レボドパ等)[ドパミン作動薬の作用を増強させる恐れがある(本剤のNMDA(N−メチル−D−アスパラギン酸)受容体拮抗作用が、ドパミン遊離を促進させる可能性がある)]。

2.ヒドロクロロチアジド[ヒドロクロロチアジドの血中濃度を低下させる(機序は不明である)]。

3.腎尿細管分泌<カチオン輸送系>により排泄される薬剤(シメチジン等)[本剤の血中濃度が上昇する恐れがある(本剤は一部が尿細管分泌(カチオン輸送系)により排泄されるため、同じ輸送系を介する薬剤と競合する可能性がある)]。

4.尿アルカリ化を起こす薬剤(アセタゾラミド等)[本剤の血中濃度が上昇する恐れがある(尿のアルカリ化により、本剤の尿中排泄率が低下するため)]。

5.NMDA受容体拮抗作用を有する薬剤(アマンタジン塩酸塩、デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物等)[相互に作用を増強させる恐れがある(両薬剤ともNMDA受容体拮抗作用を有するため)]。

妊婦・産婦・授乳婦への投与

(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)

1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[動物実験(ウサギ)で胎仔への移行が認められており、また、動物実験(ラット)で胎仔体重増加抑制及び出生仔体重増加抑制が認められている]。

2.授乳中の婦人への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は、授乳を避けさせる[動物実験(ラット)で、乳汁中への移行が認められている]。

新生児・乳児・幼児・小児への投与

(小児等への投与)

低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。

過量投与

1.症状(外国人における報告):メマンチン塩酸塩400mg服用患者において、不穏、幻視、痙攣、傾眠、昏迷、意識消失等が現れ、また、メマンチン塩酸塩2000mg服用患者において、昏睡、複視及び激越が現れ、それぞれ回復したとの報告がある。

2.処置:過量投与に対する特異的な中和剤は知られていない、過量投与と考えられる症状がみられた場合には、投与を中止し、適切な対症療法等を行い、なお、尿の酸性化により、わずかに排泄が促進したとの報告がある。

取扱い上の注意

(適用上の注意)

服用時:本剤は、服用直前に水に懸濁し速やかに服用するが、粉末のまま水とともに服用することもできる。

1.取扱い上の注意:開封後は湿気を避けて保存する。

2.安定性試験:分包包装及びバラ包装(ポリエチレン瓶(乾燥剤入り))したものを用いた加速試験(40℃75%RH、6カ月)の結果、通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。

その他の注意

ラットの高用量投与実験(メマンチン塩酸塩100mg/kg単回経口投与、25mg/kg/日以上14日間反復経口投与、又は100mg/kg/日14日間混餌投与)において、脳梁膨大皮質神経細胞空胞化又は脳梁膨大皮質神経細胞壊死及び帯状回皮質神経細胞空胞化又は帯状回皮質神経細胞壊死が認められた。

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