薬効分類 | 片頭痛薬 > 完全ヒト型抗CGRP受容体モノクローナル抗体 |
一般名 | エレヌマブ (遺伝子組換え) キット |
薬価 | 38980円 |
メーカー | アムジェン |
最終更新 | 2023年02月改訂(第4版) |
通常、成人にはエレヌマブ(遺伝子組換え)として70mgを4週間に1回皮下投与する。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 本剤投与中は症状の経過を十分に観察し、本剤投与開始後3カ月を目安に治療上の有益性を評価して症状の改善が認められない場合には、本剤の投与中止を考慮すること。またその後も定期的に投与継続の要否について検討し、頭痛発作発現の消失・軽減等により日常生活に支障をきたさなくなった場合には、本剤の投与中止を考慮すること。
片頭痛発作の発症抑制。
(効能又は効果に関連する注意)
5.1. 十分な診察を実施し、前兆のある又は前兆のない片頭痛の発作が月に複数回以上発現している、又は慢性片頭痛であることを確認した上で本剤の適用を考慮すること。
5.2. 最新のガイドライン等を参考に、非薬物療法、片頭痛発作の急性期治療等を適切に行っても日常生活に支障をきたしている患者にのみ投与すること。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1. 重大な副作用
11.1.1. 重篤な過敏症反応(頻度不明):発疹、血管浮腫及びアナフィラキシーを含む重篤な過敏症反応があらわれることがある。
11.1.2. 重篤な便秘(頻度不明):重篤な合併症(腸閉塞、糞塊、腹部膨満及びイレウス等)を伴う便秘があらわれることがある(多くの症例では、本剤の初回投与後に発現している)〔8.3参照〕。
11.2. その他の副作用
1). 胃腸障害:(1%以上)便秘、(1%未満)下腹部痛、上腹部痛、慢性胃炎、出血性腸憩室、排便困難、胃炎、悪心、口内炎、(頻度不明)口腔内潰瘍形成、口腔粘膜水疱形成。
2). 一般、全身障害および投与部位の状態:(1%以上)注射部位反応(注射部位紅斑、注射部位そう痒感、注射部位疼痛、注射部位腫脹など)、(1%未満)異常感、インフルエンザ様疾患、発熱。
3). 感染症および寄生虫症:(1%未満)帯状疱疹、上咽頭炎。
4). 臨床検査:(1%未満)白血球数減少、アラニンアミノトランスフェラーゼ増加、好中球数減少。
5). 筋骨格系および結合組織障害:(1%未満)四肢痛、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、(頻度不明)筋痙縮。
6). 良性、悪性および詳細不明の新生物(嚢胞およびポリープを含む):(1%未満)乳癌。
7). 神経系障害:(1%以上)傾眠、(1%未満)後頭神経痛、振戦。
8). 精神障害:(1%未満)不安。
9). 腎および尿路障害:(1%未満)頻尿。
10). 生殖系および乳房障害:(1%未満)子宮頚部上皮異形成。
11). 呼吸器、胸郭および縦隔障害:(1%未満)喉頭肉芽腫、逆流性喉頭炎。
12). 皮膚および皮下組織障害:(1%未満)円形脱毛症、発疹、そう痒性皮疹、蕁麻疹、(頻度不明)皮膚そう痒症、脱毛症、丘疹性皮疹、剥脱性発疹、紅斑性皮疹、皮膚水疱。
13). 血管障害:(1%未満)高血圧。
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
8.1. 本剤は片頭痛の治療に関する十分な知識及び経験を有する医師のもとで使用すること。
8.2. 本剤は発現した頭痛発作を緩解する薬剤ではないので、本剤投与中に頭痛発作が発現した場合には必要に応じて頭痛発作治療薬を頓用させること。投与前にこのことを患者に十分に説明しておくこと。
8.3. 本剤投与後に、重篤な合併症を伴う便秘が発現する場合があることを患者に説明し、便秘が回復しない又は悪化する場合には医療機関を受診するよう患者に指導すること。特に、便秘の既往歴を有する患者及び消化管運動低下を伴う薬剤を併用している患者では重篤な合併症を伴う便秘の発現リスクが高くなるおそれがあるため注意すること〔11.1.2参照〕。
8.4. 本剤の自己投与にあたっては、次の点に留意すること。
・ 本剤の投与開始にあたっては、医療施設において、必ず医師によるか、医師の直接の監督のもとで投与を行うこと。
・ 自己投与の適用については、その妥当性を慎重に検討し、十分な教育訓練を実施したのち、本剤投与による危険性と対処法について患者が理解し、患者自ら確実に投与できることを確認した上で、医師の管理指導のもとで実施すること。
・ 自己投与適用後、本剤による副作用が疑われる場合や自己投与の継続が困難な状況となる可能性がある場合には、直ちに自己投与を中止させ、医師の管理下で慎重に観察するなど適切な処置を行うこと。
・ 自己投与を適用する場合は、使用済みの注射器を再使用しないように患者に注意を促し、安全な廃棄方法について指導すること。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(ヒトIgGは胎盤関門を通過することが知られている)、生殖発生毒性試験(カニクイザル)において胎盤移行が認められた。なお、臨床用量の40倍の曝露量で実施した生殖発生毒性試験(カニクイザル)において、妊娠、胚胎仔又は出生後の発達(生後6カ月まで)に影響は認められなかった。
(授乳婦)
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(本剤のヒトの乳汁中への移行及び授乳された乳児への影響は不明であるが、ヒトIgGは乳汁中へ移行することから、本剤も移行する可能性がある)。
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
(適用上の注意)
14.1. 薬剤投与前の注意
14.1.1. 投与約30分前に冷蔵庫から取り出し、直射日光を避け、室温に戻してから投与すること。
14.1.2. 激しく振とうしないこと。
14.1.3. 使用前に異物や変色がないことを目視により確認する(濁りや異物が認められる場合は使用しない)。
14.2. 薬剤投与時の注意
14.2.1. 本剤は皮下にのみ投与すること。
14.2.2. 注射部位は上腕部、腹部又は大腿部とし、同一部位への反復投与は行わないこと。皮膚が敏感なところ、挫傷・発赤又は硬結している部位への注射は避けること。
14.2.3. 本剤は1回使用の製剤であり、再使用しないこと。
14.2.4. 投与予定日に投与できなかった場合は、可能な限り速やかに投与を行い、以降はその投与日を基点として4週間に1回の間隔で投与すること。
(取扱い上の注意)
20.1. 凍結を避けて2〜8℃で保存すること。
20.2. 遮光を保つため、本剤は外箱に入れた状態で保存すること。外箱開封後は遮光して保存すること。
20.3. 冷蔵庫から取り出した後は、30℃を超えない場所で外箱から出さずに保存し、7日以内に使用すること。
15.1. 臨床使用に基づく情報
15.1.1. 本剤を4週間に1回投与された反復性片頭痛及び慢性片頭痛患者600例において、抗エレヌマブ抗体産生が22例(3.7%)に認められた。中和抗体は認められなかった。
(保管上の注意)
2〜8℃で保存。
薬効分類 | 片頭痛薬 > 完全ヒト型抗CGRP受容体モノクローナル抗体 |
一般名 | エレヌマブ (遺伝子組換え) キット |
薬価 | 38980円 |
メーカー | アムジェン |
最終更新 | 2023年02月改訂(第4版) |
通常、成人にはエレヌマブ(遺伝子組換え)として70mgを4週間に1回皮下投与する。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 本剤投与中は症状の経過を十分に観察し、本剤投与開始後3カ月を目安に治療上の有益性を評価して症状の改善が認められない場合には、本剤の投与中止を考慮すること。またその後も定期的に投与継続の要否について検討し、頭痛発作発現の消失・軽減等により日常生活に支障をきたさなくなった場合には、本剤の投与中止を考慮すること。
片頭痛発作の発症抑制。
(効能又は効果に関連する注意)
5.1. 十分な診察を実施し、前兆のある又は前兆のない片頭痛の発作が月に複数回以上発現している、又は慢性片頭痛であることを確認した上で本剤の適用を考慮すること。
5.2. 最新のガイドライン等を参考に、非薬物療法、片頭痛発作の急性期治療等を適切に行っても日常生活に支障をきたしている患者にのみ投与すること。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1. 重大な副作用
11.1.1. 重篤な過敏症反応(頻度不明):発疹、血管浮腫及びアナフィラキシーを含む重篤な過敏症反応があらわれることがある。
11.1.2. 重篤な便秘(頻度不明):重篤な合併症(腸閉塞、糞塊、腹部膨満及びイレウス等)を伴う便秘があらわれることがある(多くの症例では、本剤の初回投与後に発現している)〔8.3参照〕。
11.2. その他の副作用
1). 胃腸障害:(1%以上)便秘、(1%未満)下腹部痛、上腹部痛、慢性胃炎、出血性腸憩室、排便困難、胃炎、悪心、口内炎、(頻度不明)口腔内潰瘍形成、口腔粘膜水疱形成。
2). 一般、全身障害および投与部位の状態:(1%以上)注射部位反応(注射部位紅斑、注射部位そう痒感、注射部位疼痛、注射部位腫脹など)、(1%未満)異常感、インフルエンザ様疾患、発熱。
3). 感染症および寄生虫症:(1%未満)帯状疱疹、上咽頭炎。
4). 臨床検査:(1%未満)白血球数減少、アラニンアミノトランスフェラーゼ増加、好中球数減少。
5). 筋骨格系および結合組織障害:(1%未満)四肢痛、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、(頻度不明)筋痙縮。
6). 良性、悪性および詳細不明の新生物(嚢胞およびポリープを含む):(1%未満)乳癌。
7). 神経系障害:(1%以上)傾眠、(1%未満)後頭神経痛、振戦。
8). 精神障害:(1%未満)不安。
9). 腎および尿路障害:(1%未満)頻尿。
10). 生殖系および乳房障害:(1%未満)子宮頚部上皮異形成。
11). 呼吸器、胸郭および縦隔障害:(1%未満)喉頭肉芽腫、逆流性喉頭炎。
12). 皮膚および皮下組織障害:(1%未満)円形脱毛症、発疹、そう痒性皮疹、蕁麻疹、(頻度不明)皮膚そう痒症、脱毛症、丘疹性皮疹、剥脱性発疹、紅斑性皮疹、皮膚水疱。
13). 血管障害:(1%未満)高血圧。
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
8.1. 本剤は片頭痛の治療に関する十分な知識及び経験を有する医師のもとで使用すること。
8.2. 本剤は発現した頭痛発作を緩解する薬剤ではないので、本剤投与中に頭痛発作が発現した場合には必要に応じて頭痛発作治療薬を頓用させること。投与前にこのことを患者に十分に説明しておくこと。
8.3. 本剤投与後に、重篤な合併症を伴う便秘が発現する場合があることを患者に説明し、便秘が回復しない又は悪化する場合には医療機関を受診するよう患者に指導すること。特に、便秘の既往歴を有する患者及び消化管運動低下を伴う薬剤を併用している患者では重篤な合併症を伴う便秘の発現リスクが高くなるおそれがあるため注意すること〔11.1.2参照〕。
8.4. 本剤の自己投与にあたっては、次の点に留意すること。
・ 本剤の投与開始にあたっては、医療施設において、必ず医師によるか、医師の直接の監督のもとで投与を行うこと。
・ 自己投与の適用については、その妥当性を慎重に検討し、十分な教育訓練を実施したのち、本剤投与による危険性と対処法について患者が理解し、患者自ら確実に投与できることを確認した上で、医師の管理指導のもとで実施すること。
・ 自己投与適用後、本剤による副作用が疑われる場合や自己投与の継続が困難な状況となる可能性がある場合には、直ちに自己投与を中止させ、医師の管理下で慎重に観察するなど適切な処置を行うこと。
・ 自己投与を適用する場合は、使用済みの注射器を再使用しないように患者に注意を促し、安全な廃棄方法について指導すること。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(ヒトIgGは胎盤関門を通過することが知られている)、生殖発生毒性試験(カニクイザル)において胎盤移行が認められた。なお、臨床用量の40倍の曝露量で実施した生殖発生毒性試験(カニクイザル)において、妊娠、胚胎仔又は出生後の発達(生後6カ月まで)に影響は認められなかった。
(授乳婦)
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(本剤のヒトの乳汁中への移行及び授乳された乳児への影響は不明であるが、ヒトIgGは乳汁中へ移行することから、本剤も移行する可能性がある)。
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
(適用上の注意)
14.1. 薬剤投与前の注意
14.1.1. 投与約30分前に冷蔵庫から取り出し、直射日光を避け、室温に戻してから投与すること。
14.1.2. 激しく振とうしないこと。
14.1.3. 使用前に異物や変色がないことを目視により確認する(濁りや異物が認められる場合は使用しない)。
14.2. 薬剤投与時の注意
14.2.1. 本剤は皮下にのみ投与すること。
14.2.2. 注射部位は上腕部、腹部又は大腿部とし、同一部位への反復投与は行わないこと。皮膚が敏感なところ、挫傷・発赤又は硬結している部位への注射は避けること。
14.2.3. 本剤は1回使用の製剤であり、再使用しないこと。
14.2.4. 投与予定日に投与できなかった場合は、可能な限り速やかに投与を行い、以降はその投与日を基点として4週間に1回の間隔で投与すること。
(取扱い上の注意)
20.1. 凍結を避けて2〜8℃で保存すること。
20.2. 遮光を保つため、本剤は外箱に入れた状態で保存すること。外箱開封後は遮光して保存すること。
20.3. 冷蔵庫から取り出した後は、30℃を超えない場所で外箱から出さずに保存し、7日以内に使用すること。
15.1. 臨床使用に基づく情報
15.1.1. 本剤を4週間に1回投与された反復性片頭痛及び慢性片頭痛患者600例において、抗エレヌマブ抗体産生が22例(3.7%)に認められた。中和抗体は認められなかった。
(保管上の注意)
2〜8℃で保存。
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