カリウム吸収抑制薬
薬効分類 | カリウム吸収抑制薬 |
一般名 | ポリスチレンスルホン酸カルシウム |
薬価 | 10.8円 |
メーカー | ニプロ |
最終更新 | 2014年10月改訂(第2版) |
1.経口投与:1日15〜30gを2〜3回にわけ、その1回量を水30〜50mLに懸濁し、経口投与する。なお、症状により適宜増減する。
2.注腸投与:1回30gを水又は2%メチルセルロース溶液100mLに懸濁して注腸する。体温程度に加温した懸濁液を注腸し30分から1時間腸管内に放置する。液が漏れてくるようであれば枕で臀部挙上するか、あるいはしばらくの間膝胸位をとらせる。水又は2%メチルセルロース溶液にかえて5%ブドウ糖溶液を用いてもよい。
急性腎不全及び慢性腎不全に伴う高カリウム血症。
本剤は、副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
1.重大な副作用(頻度不明)
腸管穿孔、腸閉塞、大腸潰瘍:腸管穿孔、腸閉塞、大腸潰瘍が現れることがあるので、観察を十分に行い、これらの病態を疑わせる高度便秘、持続する腹痛、嘔吐、下血等の異常が認められた場合には、投与を中止し、聴診、触診、画像診断等を実施し、適切な処置を行う。
2.その他の副作用(頻度不明)
1).過敏症:発疹(経口、注腸)。
2).消化器:便秘(経口、注腸)、*悪心、*嘔気、*食欲不振、*胃部不快感(*:経口)。
3).電解質:低カリウム血症(経口、注腸)。
腸閉塞の患者[腸管穿孔を起こす恐れがある]。
1.便秘を起こしやすい患者[腸閉塞、腸管穿孔を起こす恐れがある]。
2.腸管狭窄のある患者[腸閉塞、腸管穿孔を起こす恐れがある]。
3.消化管潰瘍のある患者[症状が増悪する恐れがある]。
4.副甲状腺機能亢進症の患者[イオン交換で血中カルシウム濃度上昇する恐れがある]。
5.多発性骨髄腫の患者[イオン交換で血中カルシウム濃度上昇する恐れがある]。
(重要な基本的注意)
1.腸管穿孔、腸閉塞、大腸潰瘍が現れることがあるので、高度便秘、持続する腹痛、嘔吐、下血等の異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行う。
2.本剤を経口投与するにあたっては、患者に排便状況を確認させ、便秘に引き続き腹痛、腹部膨満感、嘔吐等の症状が現れた場合には、医師等に相談するように患者を指導する。
3.過量投与を防ぐため、規則的に血清カリウム値及び血清カルシウム値を測定しながら投与する。また、異常を認めた場合には、減量又は休薬等の適切な処置を行う。
併用注意:
1.ジギタリス製剤(ジゴキシン等)[ジギタリス中毒作用が増強されることがある(本剤の血清カリウム値低下作用による)]。
2.アルミニウム、マグネシウム又はカルシウムを含有する制酸剤又は緩下剤:
1).アルミニウムを含有する制酸剤、マグネシウムを含有する制酸剤又はカルシウムを含有する制酸剤又はアルミニウムを含有する緩下剤、マグネシウムを含有する緩下剤又はカルシウムを含有する緩下剤(乾燥水酸化アルミニウムゲル、水酸化マグネシウム、沈降炭酸カルシウム等)[本剤の効果が減弱する恐れがある(非選択的に併用薬剤の陽イオンと交換する可能性がある)]。
2).アルミニウムを含有する制酸剤<服用>、マグネシウムを含有する制酸剤<服用>又はカルシウムを含有する制酸剤<服用>又はアルミニウムを含有する緩下剤<服用>、マグネシウムを含有する緩下剤<服用>又はカルシウムを含有する緩下剤<服用>(乾燥水酸化アルミニウムゲル<服用>、水酸化マグネシウム<服用>、沈降炭酸カルシウム<服用>等)[全身性アルカローシス等の症状が現れたとの報告がある(腸管内に分泌された重炭酸塩の中和を妨げる)]。
3.甲状腺ホルモン製剤<服用>(レボチロキシン<服用>等)[併用薬剤の効果が減弱することがあるので、服用時間をずらすなど注意する(本剤が消化管内で併用薬剤を吸着することにより、これらの薬剤の吸収を阻害すると考えられる)]。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、減量するなど注意する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。
(適用上の注意)
1.経口投与時:
1).類似化合物(ポリスチレンスルホン酸ナトリウム)で、そのソルビトール懸濁液を経口投与し、小腸穿孔、腸粘膜壊死、大腸潰瘍、結腸壊死等を起こした症例が報告されている。
2).本剤の経口投与では、消化管への蓄積を避けるため、便秘を起こさせないように注意する。
2.注腸投与時:
1).動物試験(ラット)で、ソルビトールの注腸投与により腸壁壊死を起こすことが報告されており、また、外国においてポリスチレンスルホン酸型陽イオン交換樹脂のソルビトール懸濁液を注腸し、結腸壊死を起こした症例が報告されているので、本剤を注腸する際にはソルビトール溶液を使用しない。
2).本剤注腸投与後は、腸管への残留を避けるため、必ず本剤を排泄させる(特に自然排泄が困難な患者においては、適切な方法を用いて本剤を腸管から取り除く)。
安定性試験:最終包装製品を用いた長期保存試験[室温(1〜30℃)、3年間]の結果、外観及び含量等は規格の範囲内であり、ポリスチレンスルホン酸Ca「NP」原末は通常の市場流通下において3年間安定であることが確認された。
1.本剤のソルビトール懸濁液を経口投与し、結腸狭窄、結腸潰瘍等を起こした症例が報告されている。
2.本剤とアルギン酸ナトリウムとの併用により、消化管内に不溶性のゲルを生じたとの報告がある。
薬効分類 | カリウム吸収抑制薬 |
一般名 | ポリスチレンスルホン酸カルシウム |
薬価 | 10.8円 |
メーカー | ニプロ |
最終更新 | 2014年10月改訂(第2版) |
1.経口投与:1日15〜30gを2〜3回にわけ、その1回量を水30〜50mLに懸濁し、経口投与する。なお、症状により適宜増減する。
2.注腸投与:1回30gを水又は2%メチルセルロース溶液100mLに懸濁して注腸する。体温程度に加温した懸濁液を注腸し30分から1時間腸管内に放置する。液が漏れてくるようであれば枕で臀部挙上するか、あるいはしばらくの間膝胸位をとらせる。水又は2%メチルセルロース溶液にかえて5%ブドウ糖溶液を用いてもよい。
急性腎不全及び慢性腎不全に伴う高カリウム血症。
本剤は、副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
1.重大な副作用(頻度不明)
腸管穿孔、腸閉塞、大腸潰瘍:腸管穿孔、腸閉塞、大腸潰瘍が現れることがあるので、観察を十分に行い、これらの病態を疑わせる高度便秘、持続する腹痛、嘔吐、下血等の異常が認められた場合には、投与を中止し、聴診、触診、画像診断等を実施し、適切な処置を行う。
2.その他の副作用(頻度不明)
1).過敏症:発疹(経口、注腸)。
2).消化器:便秘(経口、注腸)、*悪心、*嘔気、*食欲不振、*胃部不快感(*:経口)。
3).電解質:低カリウム血症(経口、注腸)。
腸閉塞の患者[腸管穿孔を起こす恐れがある]。
1.便秘を起こしやすい患者[腸閉塞、腸管穿孔を起こす恐れがある]。
2.腸管狭窄のある患者[腸閉塞、腸管穿孔を起こす恐れがある]。
3.消化管潰瘍のある患者[症状が増悪する恐れがある]。
4.副甲状腺機能亢進症の患者[イオン交換で血中カルシウム濃度上昇する恐れがある]。
5.多発性骨髄腫の患者[イオン交換で血中カルシウム濃度上昇する恐れがある]。
(重要な基本的注意)
1.腸管穿孔、腸閉塞、大腸潰瘍が現れることがあるので、高度便秘、持続する腹痛、嘔吐、下血等の異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行う。
2.本剤を経口投与するにあたっては、患者に排便状況を確認させ、便秘に引き続き腹痛、腹部膨満感、嘔吐等の症状が現れた場合には、医師等に相談するように患者を指導する。
3.過量投与を防ぐため、規則的に血清カリウム値及び血清カルシウム値を測定しながら投与する。また、異常を認めた場合には、減量又は休薬等の適切な処置を行う。
併用注意:
1.ジギタリス製剤(ジゴキシン等)[ジギタリス中毒作用が増強されることがある(本剤の血清カリウム値低下作用による)]。
2.アルミニウム、マグネシウム又はカルシウムを含有する制酸剤又は緩下剤:
1).アルミニウムを含有する制酸剤、マグネシウムを含有する制酸剤又はカルシウムを含有する制酸剤又はアルミニウムを含有する緩下剤、マグネシウムを含有する緩下剤又はカルシウムを含有する緩下剤(乾燥水酸化アルミニウムゲル、水酸化マグネシウム、沈降炭酸カルシウム等)[本剤の効果が減弱する恐れがある(非選択的に併用薬剤の陽イオンと交換する可能性がある)]。
2).アルミニウムを含有する制酸剤<服用>、マグネシウムを含有する制酸剤<服用>又はカルシウムを含有する制酸剤<服用>又はアルミニウムを含有する緩下剤<服用>、マグネシウムを含有する緩下剤<服用>又はカルシウムを含有する緩下剤<服用>(乾燥水酸化アルミニウムゲル<服用>、水酸化マグネシウム<服用>、沈降炭酸カルシウム<服用>等)[全身性アルカローシス等の症状が現れたとの報告がある(腸管内に分泌された重炭酸塩の中和を妨げる)]。
3.甲状腺ホルモン製剤<服用>(レボチロキシン<服用>等)[併用薬剤の効果が減弱することがあるので、服用時間をずらすなど注意する(本剤が消化管内で併用薬剤を吸着することにより、これらの薬剤の吸収を阻害すると考えられる)]。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、減量するなど注意する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。
(適用上の注意)
1.経口投与時:
1).類似化合物(ポリスチレンスルホン酸ナトリウム)で、そのソルビトール懸濁液を経口投与し、小腸穿孔、腸粘膜壊死、大腸潰瘍、結腸壊死等を起こした症例が報告されている。
2).本剤の経口投与では、消化管への蓄積を避けるため、便秘を起こさせないように注意する。
2.注腸投与時:
1).動物試験(ラット)で、ソルビトールの注腸投与により腸壁壊死を起こすことが報告されており、また、外国においてポリスチレンスルホン酸型陽イオン交換樹脂のソルビトール懸濁液を注腸し、結腸壊死を起こした症例が報告されているので、本剤を注腸する際にはソルビトール溶液を使用しない。
2).本剤注腸投与後は、腸管への残留を避けるため、必ず本剤を排泄させる(特に自然排泄が困難な患者においては、適切な方法を用いて本剤を腸管から取り除く)。
安定性試験:最終包装製品を用いた長期保存試験[室温(1〜30℃)、3年間]の結果、外観及び含量等は規格の範囲内であり、ポリスチレンスルホン酸Ca「NP」原末は通常の市場流通下において3年間安定であることが確認された。
1.本剤のソルビトール懸濁液を経口投与し、結腸狭窄、結腸潰瘍等を起こした症例が報告されている。
2.本剤とアルギン酸ナトリウムとの併用により、消化管内に不溶性のゲルを生じたとの報告がある。
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