薬効分類 | 硝酸系血管拡張薬 |
一般名 | ニトログリセリン錠 |
薬価 | 10円 |
メーカー | 日本化薬 |
最終更新 | 2023年08月改訂(第1版) 添付文書のPDFはこちら |
ニトログリセリンとして、通常成人0.3〜0.6mg(本剤1〜2錠)を舌下投与する。狭心症に対し投与後、数分間で効果のあらわれない場合には、更に0.3〜0.6mg(本剤1〜2錠)を追加投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
狭心症、心筋梗塞、心臓喘息、アカラジアの一時的緩解。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.2. その他の副作用
1). 循環器:(5%以上又は頻度不明)脳貧血、血圧低下、熱感、潮紅、動悸、(0.1%未満)めまい。
2). 精神神経系:(5%以上又は頻度不明)頭痛、(0.1%未満)失神。
3). 消化器:(5%以上又は頻度不明)悪心・嘔吐。
4). その他:(0.1%未満)発汗、尿失禁、便失禁。
2.1. 重篤な低血圧又は心原性ショックの患者[血管拡張作用により、さらに血圧を低下させ、症状を悪化させるおそれがある]〔9.1.1参照〕。
2.2. 閉塞隅角緑内障の患者[眼圧を上昇させるおそれがある]。
2.3. 頭部外傷又は脳出血の患者[頭蓋内圧を上昇させるおそれがある]。
2.4. 高度貧血の患者[血圧低下により貧血症状(めまい、立ちくらみ等)を悪化させるおそれがある]。
2.5. 硝酸・亜硝酸エステル系薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者。
2.6. ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤投与中(シルデナフィルクエン酸塩、バルデナフィル塩酸塩水和物、タダラフィル)又はグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤投与中(リオシグアト)の患者〔10.1参照〕。
8.1. 狭心症に対し本剤を用いる場合には、次の事項に留意すること。
8.1.1. 狭心症に対し本剤を用いる場合には、投与後、数分間で効果をあらわすが、効果があらわれない場合には更に1〜2錠を追加投与すること。
8.1.2. 狭心症に対し本剤を用いる場合には、1回の発作に3錠まで投与しても効果があらわれない場合、発作が15〜20分以上持続する場合には、直ちに主治医に連絡するよう患者を指導すること。
8.2. 起立性低血圧を起こすことがあるので注意すること。また、めまいや失神等を起こすことがあるので、椅子に腰掛けるか、座って服用させること。
8.3. 過度の血圧低下が起こった場合には、下肢の挙上あるいは昇圧剤の投与等、適切な処置を行うこと。
8.4. 本剤の投与開始時には、他の硝酸・亜硝酸エステル系薬剤と同様に血管拡張作用による頭痛等の副作用が起こりやすく、これらの副作用のために注意力、集中力、反射運動等の低下が起こることがあるので、このような場合には、自動車の運転等の危険を伴う機械の操作には従事させないように注意すること。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1. 低血圧<重篤な低血圧を除く>の患者:血管拡張作用により、さらに血圧を低下させるおそれがある〔2.1参照〕。
9.1.2. 心筋梗塞の急性期の患者:血圧を低下させるおそれがある。
9.1.3. 原発性肺高血圧症の患者:心拍出量が低下し、ショックを起こすおそれがある。
9.1.4. 閉塞性肥大型心筋症の患者:心室内圧較差の増強をもたらし、症状を悪化させるおそれがある。
10.1. 併用禁忌:
1). ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤(シルデナフィルクエン酸塩<バイアグラ、レバチオ>、バルデナフィル塩酸塩水和物<レビトラ>、タダラフィル<シアリス、アドシルカ、ザルティア>)〔2.6参照〕[併用により、降圧作用を増強することがあるので、本剤投与前にホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤を服用していないことを十分確認し、また、本剤投与中及び投与後においてホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤を服用しないよう十分注意すること(本剤はcGMPの産生を促進し、一方、ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤はcGMPの分解を抑制することから、両剤の併用によりcGMPの増大を介する本剤の降圧作用が増強する)]。
2). グアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤(リオシグアト<アデムパス>)〔2.6参照〕[併用により、降圧作用を増強することがあるので、本剤投与前にグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤を服用していないことを十分確認し、また、本剤投与中及び投与後においてグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤を服用しないよう十分注意すること(本剤とグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤は、ともにcGMPの産生を促進することから、両剤の併用によりcGMPの増大を介する本剤の降圧作用が増強する)]。
10.2. 併用注意:
1). 降圧作用及び血管拡張作用を有する薬物(Ca拮抗剤、ACE阻害剤、β遮断剤、利尿剤、三環系抗うつ剤、メジャートランキライザー等)[血圧低下が増強されることがある(血圧低下作用が相加的に増強される)]。
2). 他の硝酸・亜硝酸エステル系薬剤[頭痛・血圧低下等の副作用が増強されることがある(血管拡張作用が増強される)]。
3). 非ステロイド性抗炎症剤(アスピリン等)[本剤の作用が減弱されるおそれがある(プロスタグランジンI2等の合成が阻害され、血管拡張作用が減弱される可能性がある)]。
4). アルコール摂取[血圧低下が増強されることがある(血圧低下作用が相加的に増強される)]。
患者の状態を観察しながら用量に留意して慎重に投与すること(本剤は、主として肝臓で代謝されるが、高齢者では一般に肝機能が低下していることが多いため、高い血中濃度が持続し、血圧低下等が発現するおそれがある)。
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
(授乳婦)
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(動物実験(ラット)で、乳汁中への移行が報告されている)。
(適用上の注意)
14.1. 患者に対し次項を守るよう注意すること。
14.1.1. 幼小児、特に乳児の手のとどかない所に保存するよう注意すること。
14.1.2. 本剤は舌下で溶解させ、口腔粘膜より吸収されて速やかに効果を発現するもので、内服では効果がない。
14.1.3. 本剤を初めて使用する患者は、最初の数回は必ず1錠を投与する(このとき一過性の頭痛が起こることがあるが、この症状は投与を続ける間に起こらなくなる)。
15.1. 臨床使用に基づく情報
本剤使用中に本剤又は他の硝酸・亜硝酸エステル系薬剤に対し、耐薬性を生じ、作用が減弱することがある(なお、ニトログリセリンの経皮吸収型製剤での労作狭心症に対するコントロールされた外国の臨床試験成績によると、休薬時間を置くことにより、耐薬性が軽減できたとの報告がある)。
(保管上の注意)
室温保存。
薬効分類 | 硝酸系血管拡張薬 |
一般名 | ニトログリセリン錠 |
薬価 | 10円 |
メーカー | 日本化薬 |
最終更新 | 2023年08月改訂(第1版) 添付文書のPDFはこちら |
ニトログリセリンとして、通常成人0.3〜0.6mg(本剤1〜2錠)を舌下投与する。狭心症に対し投与後、数分間で効果のあらわれない場合には、更に0.3〜0.6mg(本剤1〜2錠)を追加投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
狭心症、心筋梗塞、心臓喘息、アカラジアの一時的緩解。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.2. その他の副作用
1). 循環器:(5%以上又は頻度不明)脳貧血、血圧低下、熱感、潮紅、動悸、(0.1%未満)めまい。
2). 精神神経系:(5%以上又は頻度不明)頭痛、(0.1%未満)失神。
3). 消化器:(5%以上又は頻度不明)悪心・嘔吐。
4). その他:(0.1%未満)発汗、尿失禁、便失禁。
2.1. 重篤な低血圧又は心原性ショックの患者[血管拡張作用により、さらに血圧を低下させ、症状を悪化させるおそれがある]〔9.1.1参照〕。
2.2. 閉塞隅角緑内障の患者[眼圧を上昇させるおそれがある]。
2.3. 頭部外傷又は脳出血の患者[頭蓋内圧を上昇させるおそれがある]。
2.4. 高度貧血の患者[血圧低下により貧血症状(めまい、立ちくらみ等)を悪化させるおそれがある]。
2.5. 硝酸・亜硝酸エステル系薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者。
2.6. ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤投与中(シルデナフィルクエン酸塩、バルデナフィル塩酸塩水和物、タダラフィル)又はグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤投与中(リオシグアト)の患者〔10.1参照〕。
8.1. 狭心症に対し本剤を用いる場合には、次の事項に留意すること。
8.1.1. 狭心症に対し本剤を用いる場合には、投与後、数分間で効果をあらわすが、効果があらわれない場合には更に1〜2錠を追加投与すること。
8.1.2. 狭心症に対し本剤を用いる場合には、1回の発作に3錠まで投与しても効果があらわれない場合、発作が15〜20分以上持続する場合には、直ちに主治医に連絡するよう患者を指導すること。
8.2. 起立性低血圧を起こすことがあるので注意すること。また、めまいや失神等を起こすことがあるので、椅子に腰掛けるか、座って服用させること。
8.3. 過度の血圧低下が起こった場合には、下肢の挙上あるいは昇圧剤の投与等、適切な処置を行うこと。
8.4. 本剤の投与開始時には、他の硝酸・亜硝酸エステル系薬剤と同様に血管拡張作用による頭痛等の副作用が起こりやすく、これらの副作用のために注意力、集中力、反射運動等の低下が起こることがあるので、このような場合には、自動車の運転等の危険を伴う機械の操作には従事させないように注意すること。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1. 低血圧<重篤な低血圧を除く>の患者:血管拡張作用により、さらに血圧を低下させるおそれがある〔2.1参照〕。
9.1.2. 心筋梗塞の急性期の患者:血圧を低下させるおそれがある。
9.1.3. 原発性肺高血圧症の患者:心拍出量が低下し、ショックを起こすおそれがある。
9.1.4. 閉塞性肥大型心筋症の患者:心室内圧較差の増強をもたらし、症状を悪化させるおそれがある。
10.1. 併用禁忌:
1). ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤(シルデナフィルクエン酸塩<バイアグラ、レバチオ>、バルデナフィル塩酸塩水和物<レビトラ>、タダラフィル<シアリス、アドシルカ、ザルティア>)〔2.6参照〕[併用により、降圧作用を増強することがあるので、本剤投与前にホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤を服用していないことを十分確認し、また、本剤投与中及び投与後においてホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤を服用しないよう十分注意すること(本剤はcGMPの産生を促進し、一方、ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤はcGMPの分解を抑制することから、両剤の併用によりcGMPの増大を介する本剤の降圧作用が増強する)]。
2). グアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤(リオシグアト<アデムパス>)〔2.6参照〕[併用により、降圧作用を増強することがあるので、本剤投与前にグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤を服用していないことを十分確認し、また、本剤投与中及び投与後においてグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤を服用しないよう十分注意すること(本剤とグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤は、ともにcGMPの産生を促進することから、両剤の併用によりcGMPの増大を介する本剤の降圧作用が増強する)]。
10.2. 併用注意:
1). 降圧作用及び血管拡張作用を有する薬物(Ca拮抗剤、ACE阻害剤、β遮断剤、利尿剤、三環系抗うつ剤、メジャートランキライザー等)[血圧低下が増強されることがある(血圧低下作用が相加的に増強される)]。
2). 他の硝酸・亜硝酸エステル系薬剤[頭痛・血圧低下等の副作用が増強されることがある(血管拡張作用が増強される)]。
3). 非ステロイド性抗炎症剤(アスピリン等)[本剤の作用が減弱されるおそれがある(プロスタグランジンI2等の合成が阻害され、血管拡張作用が減弱される可能性がある)]。
4). アルコール摂取[血圧低下が増強されることがある(血圧低下作用が相加的に増強される)]。
患者の状態を観察しながら用量に留意して慎重に投与すること(本剤は、主として肝臓で代謝されるが、高齢者では一般に肝機能が低下していることが多いため、高い血中濃度が持続し、血圧低下等が発現するおそれがある)。
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
(授乳婦)
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(動物実験(ラット)で、乳汁中への移行が報告されている)。
(適用上の注意)
14.1. 患者に対し次項を守るよう注意すること。
14.1.1. 幼小児、特に乳児の手のとどかない所に保存するよう注意すること。
14.1.2. 本剤は舌下で溶解させ、口腔粘膜より吸収されて速やかに効果を発現するもので、内服では効果がない。
14.1.3. 本剤を初めて使用する患者は、最初の数回は必ず1錠を投与する(このとき一過性の頭痛が起こることがあるが、この症状は投与を続ける間に起こらなくなる)。
15.1. 臨床使用に基づく情報
本剤使用中に本剤又は他の硝酸・亜硝酸エステル系薬剤に対し、耐薬性を生じ、作用が減弱することがある(なお、ニトログリセリンの経皮吸収型製剤での労作狭心症に対するコントロールされた外国の臨床試験成績によると、休薬時間を置くことにより、耐薬性が軽減できたとの報告がある)。
(保管上の注意)
室温保存。
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