薬剤情報
後発品
薬効分類経腸栄養剤 > 消化態栄養剤
一般名経腸成分栄養剤 (6−2) 液
薬価9.1
メーカーイーエヌ大塚製薬
最終更新
2022年04月改訂(第1版)
添付文書のPDFはこちら

用法・用量

通常、A液200mLとB液200mLを用時混合し、成人標準量として1日1200〜2400mL(1200〜2400kcal)を鼻腔チューブ、胃瘻又は腸瘻より胃、十二指腸又は空腸に1日12〜24時間かけて投与する。投与速度は75〜125mL/時間とする。経口摂取可能な場合は1回又は数回に分けて経口投与することもできる。

また、投与開始時は、通常1日当たり400mL(400kcal)を低速度(約50mL/時間)で投与し、臨床症状に注意しながら増量して3〜7日で標準投与量に達するようにする。

なお、年齢、体重、症状により投与量、投与濃度、投与速度を適宜増減する。

用法・用量に関連する注意

(用法及び用量に関連する注意)

7.1. 小児では、約0.4kcal/mLの濃度より投与を開始し、臨床症状を注意深く観察しながら、徐々に濃度を上昇させること(なお、標準濃度は0.7〜0.8kcal/mLとする)〔8.3、9.7小児等の項、11.1.1参照〕。

7.2. 未消化態たん白を含む経腸栄養剤及び経口食により栄養摂取が可能となった場合には、速やかに切り替えること。

効能・効果

一般に、手術後患者の栄養保持に用いることができるが、特に長期にわたり経口的食事摂取が困難な場合の経管栄養補給に使用する。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

重大な副作用

11.1. 重大な副作用

11.1.1. 低血糖(頻度不明):投与終了後にダンピング症候群様低血糖(倦怠感、発汗、冷汗、顔面蒼白、痙攣、意識低下等)があらわれることがある〔7.1、8.3参照〕。

11.1.2. ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明):血圧低下、意識障害、呼吸困難、チアノーゼ、悪心、胸内苦悶、顔面潮紅、そう痒感、発汗等があらわれた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。

その他の副作用

11.2. その他の副作用

1). 消化器:(5%以上)下痢(32.0%)、腹部膨満感、腹痛、(0.1〜5%未満)嘔気・嘔吐、腹鳴亢進、(頻度不明)便秘[過剰投与のおそれがあるので、減量するか、投与速度又は濃度を下げるか、又は投与を中止するなどの適切な処置を行うこと]。

2). 過敏症:(頻度不明)発疹等。

3). 肝臓:(0.1〜5%未満)血清AST上昇、血清ALT上昇、血清Al−P上昇、血清γ−GTP上昇、血清LAP上昇、血清LDH上昇。

4). 糖代謝:(0.1〜5%未満)血糖値上昇。

5). 血液:(0.1〜5%未満)血小板数上昇、白血球数上昇。

6). その他:(0.1〜5%未満)血清TG上昇、BUN上昇、血清カリウム上昇、血清クロール低下。

禁忌

2.1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。

2.2. 高度肝障害・高度腎障害のある患者〔9.2.1、9.3.1参照〕。

2.3. 重症糖尿病などの糖代謝異常のある患者[高血糖、高ケトン血症などを起こすおそれがある]。

2.4. イレウスのある患者[消化管の通過障害がある]。

2.5. 肝性昏睡又は肝性昏睡のおそれのある患者〔9.3.2参照〕。

2.6. 急性膵炎の患者[膵炎が増悪するおそれがある]。

2.7. 先天性アミノ酸代謝異常の患者[アシドーシス、嘔吐、意識障害などのアミノ酸代謝異常の症状が発現するおそれがある]。

2.8. 腸管の機能が残存していない患者[水、電解質、栄養素などが吸収されない]。

重要な基本的注意

8.1. 本剤はジ及びトリペプチドと遊離アミノ酸を主なたん白源とする低残渣性、易吸収性の消化態経腸栄養剤(エレメンタルダイエット)なので、一般に、未消化態たん白を含む経腸栄養剤による栄養管理が困難な場合に使用するが、このような場合、消化管運動機能を確認しながら、投与量、投与濃度及び投与速度に注意して投与すること〔9.1.1参照〕。

8.2. ビタミン、電解質及び微量元素の不足を生じる可能性があるので、必要に応じて補給すること(類薬の長期投与中にセレン欠乏症(心機能低下、爪白色変化、筋力低下等)があらわれたとの報告がある)。

8.3. 経管投与患者においては、投与濃度が濃すぎる又は投与速度が速すぎると、投与終了後にダンピング症候群様低血糖があらわれることがあるので、投与濃度、投与速度に注意すること〔7.1、11.1.1参照〕。

(特定の背景を有する患者に関する注意)

(合併症・既往歴等のある患者)

9.1.1. 腸管機能が低下している次の患者[1)短腸症候群などの高度腸管機能障害が予想される患者、2)長期経中心静脈栄養施行例など消化吸収能が極度に低下している患者、3)投与前から重度の消化器症状のある患者、4)高度手術侵襲があった術後早期の患者]:投与量、投与濃度、投与速度に注意すること〔8.1参照〕。

(腎機能障害患者)

9.2.1. 高度腎障害のある患者:投与しないこと(高窒素血症などを起こすおそれがある)〔2.2参照〕。

(肝機能障害患者)

9.3.1. 高度肝障害のある患者:投与しないこと(肝性昏睡などを起こすおそれがある)〔2.2参照〕。

9.3.2. 肝性昏睡又は肝性昏睡のおそれのある患者:投与しないこと(肝性昏睡が増悪又は発症するおそれがある)〔2.5参照〕。

(生殖能を有する者)

〔9.5.1参照〕。

相互作用

10.2. 併用注意:

ワルファリン[ワルファリンの作用が減弱することがある(フィトナジオン(ビタミンK1)がワルファリンの作用に拮抗するため(本剤はフィトナジオンを6.25μg/100mL含有する))]。

高齢者

投与量、投与速度に注意して投与すること(一般に生理機能が低下している)。

妊婦・授乳婦

(妊婦)

9.5.1. 妊娠3箇月以内又は妊娠を希望する女性:投与する場合は、用法及び用量に留意し、本剤によるビタミンAの投与は5000IU/日未満(本剤2400mL/日以下)に留めるなど必要な注意を行うこと。外国において、妊娠前3箇月から妊娠初期3箇月までにビタミンAを10000IU/日以上摂取した女性から出生した児に、頭蓋神経堤などを中心とする奇形発現の増加が推定されたとする疫学調査結果がある〔9.4生殖能を有する者の項参照〕。

9.5.2. 妊婦<妊娠3箇月以内の女性を除く>:治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

(授乳婦)

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

小児等

低出生体重児、新生児を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない〔7.1参照〕。

適用上の注意、取扱い上の注意

(適用上の注意)

14.1. 薬剤投与時の注意

14.1.1. 本剤を加温する場合は高温(80℃以上)を避け、未開封のまま湯煎にて行うこと。

14.1.2. 本剤は投与直前に開封し、A液とB液を混合して速やかに投与を開始し、12時間以内に終了すること。

14.1.3. 可塑剤としてDEHP[di−(2−ethylhexyl)phthalate;フタル酸ジ−(2−エチルヘキシル)]を含むポリ塩化ビニル製の栄養セット及びフィーディングチューブ等を使用した場合、DEHPが製剤中に溶出するので、DEHPを含まない栄養セット及びフィーディングチューブ等を使用することが望ましい。

14.1.4. 本剤は、消化態経腸栄養剤であるため、静脈内へは投与しないこと。

14.1.5. 経管投与においては、分割投与の終了ごとに少量の水でチューブをフラッシングすること。

(取扱い上の注意)

20.1. 本剤(A及びB液)の凍結は避けること。また、いったん凍結したものは使用しないこと。

20.2. 開封後は直射日光を避けること。

貯法

(保管上の注意)

室温保存。

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最終更新
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用法・用量

通常、A液200mLとB液200mLを用時混合し、成人標準量として1日1200〜2400mL(1200〜2400kcal)を鼻腔チューブ、胃瘻又は腸瘻より胃、十二指腸又は空腸に1日12〜24時間かけて投与する。投与速度は75〜125mL/時間とする。経口摂取可能な場合は1回又は数回に分けて経口投与することもできる。

また、投与開始時は、通常1日当たり400mL(400kcal)を低速度(約50mL/時間)で投与し、臨床症状に注意しながら増量して3〜7日で標準投与量に達するようにする。

なお、年齢、体重、症状により投与量、投与濃度、投与速度を適宜増減する。

用法・用量に関連する注意

(用法及び用量に関連する注意)

7.1. 小児では、約0.4kcal/mLの濃度より投与を開始し、臨床症状を注意深く観察しながら、徐々に濃度を上昇させること(なお、標準濃度は0.7〜0.8kcal/mLとする)〔8.3、9.7小児等の項、11.1.1参照〕。

7.2. 未消化態たん白を含む経腸栄養剤及び経口食により栄養摂取が可能となった場合には、速やかに切り替えること。

効能・効果

一般に、手術後患者の栄養保持に用いることができるが、特に長期にわたり経口的食事摂取が困難な場合の経管栄養補給に使用する。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

重大な副作用

11.1. 重大な副作用

11.1.1. 低血糖(頻度不明):投与終了後にダンピング症候群様低血糖(倦怠感、発汗、冷汗、顔面蒼白、痙攣、意識低下等)があらわれることがある〔7.1、8.3参照〕。

11.1.2. ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明):血圧低下、意識障害、呼吸困難、チアノーゼ、悪心、胸内苦悶、顔面潮紅、そう痒感、発汗等があらわれた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。

その他の副作用

11.2. その他の副作用

1). 消化器:(5%以上)下痢(32.0%)、腹部膨満感、腹痛、(0.1〜5%未満)嘔気・嘔吐、腹鳴亢進、(頻度不明)便秘[過剰投与のおそれがあるので、減量するか、投与速度又は濃度を下げるか、又は投与を中止するなどの適切な処置を行うこと]。

2). 過敏症:(頻度不明)発疹等。

3). 肝臓:(0.1〜5%未満)血清AST上昇、血清ALT上昇、血清Al−P上昇、血清γ−GTP上昇、血清LAP上昇、血清LDH上昇。

4). 糖代謝:(0.1〜5%未満)血糖値上昇。

5). 血液:(0.1〜5%未満)血小板数上昇、白血球数上昇。

6). その他:(0.1〜5%未満)血清TG上昇、BUN上昇、血清カリウム上昇、血清クロール低下。

禁忌

2.1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。

2.2. 高度肝障害・高度腎障害のある患者〔9.2.1、9.3.1参照〕。

2.3. 重症糖尿病などの糖代謝異常のある患者[高血糖、高ケトン血症などを起こすおそれがある]。

2.4. イレウスのある患者[消化管の通過障害がある]。

2.5. 肝性昏睡又は肝性昏睡のおそれのある患者〔9.3.2参照〕。

2.6. 急性膵炎の患者[膵炎が増悪するおそれがある]。

2.7. 先天性アミノ酸代謝異常の患者[アシドーシス、嘔吐、意識障害などのアミノ酸代謝異常の症状が発現するおそれがある]。

2.8. 腸管の機能が残存していない患者[水、電解質、栄養素などが吸収されない]。

重要な基本的注意

8.1. 本剤はジ及びトリペプチドと遊離アミノ酸を主なたん白源とする低残渣性、易吸収性の消化態経腸栄養剤(エレメンタルダイエット)なので、一般に、未消化態たん白を含む経腸栄養剤による栄養管理が困難な場合に使用するが、このような場合、消化管運動機能を確認しながら、投与量、投与濃度及び投与速度に注意して投与すること〔9.1.1参照〕。

8.2. ビタミン、電解質及び微量元素の不足を生じる可能性があるので、必要に応じて補給すること(類薬の長期投与中にセレン欠乏症(心機能低下、爪白色変化、筋力低下等)があらわれたとの報告がある)。

8.3. 経管投与患者においては、投与濃度が濃すぎる又は投与速度が速すぎると、投与終了後にダンピング症候群様低血糖があらわれることがあるので、投与濃度、投与速度に注意すること〔7.1、11.1.1参照〕。

(特定の背景を有する患者に関する注意)

(合併症・既往歴等のある患者)

9.1.1. 腸管機能が低下している次の患者[1)短腸症候群などの高度腸管機能障害が予想される患者、2)長期経中心静脈栄養施行例など消化吸収能が極度に低下している患者、3)投与前から重度の消化器症状のある患者、4)高度手術侵襲があった術後早期の患者]:投与量、投与濃度、投与速度に注意すること〔8.1参照〕。

(腎機能障害患者)

9.2.1. 高度腎障害のある患者:投与しないこと(高窒素血症などを起こすおそれがある)〔2.2参照〕。

(肝機能障害患者)

9.3.1. 高度肝障害のある患者:投与しないこと(肝性昏睡などを起こすおそれがある)〔2.2参照〕。

9.3.2. 肝性昏睡又は肝性昏睡のおそれのある患者:投与しないこと(肝性昏睡が増悪又は発症するおそれがある)〔2.5参照〕。

(生殖能を有する者)

〔9.5.1参照〕。

相互作用

10.2. 併用注意:

ワルファリン[ワルファリンの作用が減弱することがある(フィトナジオン(ビタミンK1)がワルファリンの作用に拮抗するため(本剤はフィトナジオンを6.25μg/100mL含有する))]。

高齢者

投与量、投与速度に注意して投与すること(一般に生理機能が低下している)。

妊婦・授乳婦

(妊婦)

9.5.1. 妊娠3箇月以内又は妊娠を希望する女性:投与する場合は、用法及び用量に留意し、本剤によるビタミンAの投与は5000IU/日未満(本剤2400mL/日以下)に留めるなど必要な注意を行うこと。外国において、妊娠前3箇月から妊娠初期3箇月までにビタミンAを10000IU/日以上摂取した女性から出生した児に、頭蓋神経堤などを中心とする奇形発現の増加が推定されたとする疫学調査結果がある〔9.4生殖能を有する者の項参照〕。

9.5.2. 妊婦<妊娠3箇月以内の女性を除く>:治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

(授乳婦)

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

小児等

低出生体重児、新生児を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない〔7.1参照〕。

適用上の注意、取扱い上の注意

(適用上の注意)

14.1. 薬剤投与時の注意

14.1.1. 本剤を加温する場合は高温(80℃以上)を避け、未開封のまま湯煎にて行うこと。

14.1.2. 本剤は投与直前に開封し、A液とB液を混合して速やかに投与を開始し、12時間以内に終了すること。

14.1.3. 可塑剤としてDEHP[di−(2−ethylhexyl)phthalate;フタル酸ジ−(2−エチルヘキシル)]を含むポリ塩化ビニル製の栄養セット及びフィーディングチューブ等を使用した場合、DEHPが製剤中に溶出するので、DEHPを含まない栄養セット及びフィーディングチューブ等を使用することが望ましい。

14.1.4. 本剤は、消化態経腸栄養剤であるため、静脈内へは投与しないこと。

14.1.5. 経管投与においては、分割投与の終了ごとに少量の水でチューブをフラッシングすること。

(取扱い上の注意)

20.1. 本剤(A及びB液)の凍結は避けること。また、いったん凍結したものは使用しないこと。

20.2. 開封後は直射日光を避けること。

貯法

(保管上の注意)

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