薬剤情報
後発品
薬効分類リンコマイシン系抗生物質
一般名リンコマイシン塩酸塩水和物注射液
薬価507
メーカーファイザー
最終更新2022年07月改訂(第1版)

用法・用量

〈静脈内注射〉

リンコマイシン塩酸塩水和物として、通常成人は、1回600mg(力価)を1日2〜3回点滴静注する。

なお、年齢、症状により適宜増減する。

〈筋肉内注射〉

リンコマイシン塩酸塩水和物として、通常成人は、1回300mg(力価)を1日2〜3回、又は1回600mg(力価)を1日2回筋肉内注射する。

小児には、1回体重1kgあたり10〜15mg(力価)を1日2〜3回筋肉内注射する。

なお、年齢、症状により適宜増減する。

効能・効果

敗血症、感染性心内膜炎、表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管炎・リンパ節炎、乳腺炎、骨髄炎、関節炎、咽頭炎・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂腎炎、バルトリン腺炎、子宮内感染、子宮付属器炎、子宮旁結合織炎、化膿性髄膜炎、角膜炎(角膜潰瘍を含む)、中耳炎、副鼻腔炎、猩紅熱。

効能・効果に関連する注意

(効能又は効果に関連する注意)

5.1. 〈咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、中耳炎、副鼻腔炎〉「抗微生物薬適正使用の手引き」を参照し、抗菌薬投与の必要性を判断した上で、本剤の投与が適切と判断される場合に投与すること。

5.2. 〈効能共通〉本剤の投与により偽膜性大腸炎があらわれることがあるため、次の場合には本剤を投与しないことが望ましい〔8.2、11.1.2参照〕。

・ 〈効能共通〉軽微な感染症には本剤を投与しないことが望ましい。

・ 〈効能共通〉他に有効な使用薬剤がある場合には本剤を投与しないことが望ましい。

適応菌種

リンコマイシンに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、ペプトストレプトコッカス属、バクテロイデス属。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

重大な副作用

11.1. 重大な副作用

11.1.1. ショック(頻度不明):呼吸困難、全身潮紅、血管浮腫、蕁麻疹等のアナフィラキシーを伴うことがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、血圧の維持、体液の補充管理、気道の確保等の適切な処置を行うこと〔8.3参照〕。

11.1.2. 偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎(頻度不明):腹痛、頻回の下痢があらわれた場合には直ちに投与を中止し、輸液、バンコマイシンの経口投与等の適切な処置を行うこと〔5.2、8.2、9.1.1、9.8.2参照〕。

11.1.3. 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)(頻度不明)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群)(頻度不明)、剥脱性皮膚炎(頻度不明)。

11.1.4. 心停止(頻度不明):急速な静注により心停止があらわれたとの報告がある〔8.7、14.1.1参照〕。

11.1.5. 無顆粒球症(頻度不明)、再生不良性貧血(頻度不明)、汎血球減少症(頻度不明)、血小板減少性紫斑病(頻度不明)〔8.4参照〕。

その他の副作用

11.2. その他の副作用

1). 消化器:(頻度不明)下痢、軟便、食欲不振、悪心・嘔吐、腹痛、心窩部痛、口唇乾燥感、舌炎、肛門そう痒症。

2). 過敏症:(頻度不明)発疹、そう痒、浮腫、血管神経性浮腫、血清病。

3). *血液:(頻度不明)赤血球減少、白血球減少、顆粒球減少、好中球減少、血小板減少、好酸球増多。

4). ※肝臓:(頻度不明)黄疸、AST上昇、ALT上昇。

5). ※※腎臓:(頻度不明)窒素血症、乏尿、蛋白尿。

6). 神経系:(頻度不明)耳鳴、めまい。

7). 菌交代症:(頻度不明)口内炎、カンジダ症。

8). 注射部位:(頻度不明)静脈内投与による血栓性静脈炎、筋肉内投与による疼痛・硬結・壊死・無菌膿瘍。

9). その他:(頻度不明)腟炎、発熱、頭痛、倦怠感、小水疱性皮膚炎。

*:〔8.4参照〕。

※:〔8.5参照〕。

※※:〔8.6参照〕。

禁忌

2.1. 本剤の成分又はクリンダマイシンに対し過敏症の既往歴のある患者。

2.2. エリスロマイシン投与中の患者〔10.1参照〕。

重要な基本的注意

8.1. 〈投与経路共通〉本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。

8.2. 〈投与経路共通〉本剤の投与により、まれに発熱、腹痛、白血球増多、粘液便・血液便を伴う激症下痢を主症状とする重篤な大腸炎で、内視鏡検査により偽膜斑等の形成をみる偽膜性大腸炎があらわれることがあり、発症後直ちに投与を中止しなければ電解質失調、低蛋白血症等に陥り、特に高齢者及び衰弱患者では予後不良となることがある。

したがって、投与患者に対し、投与中又は投与後2〜3週間までに腹痛、頻回な下痢があらわれた場合には、直ちに医師に通知するよう注意すること〔5.2、9.1.1、9.8.2、11.1.2参照〕。

8.3. 〈投与経路共通〉本剤によるショック、アナフィラキシーの発生を確実に予知できる方法がないので、次の措置をとること〔11.1.1参照〕。

・ 〈投与経路共通〉事前に既往歴等について十分な問診を行う(なお、抗生物質等によるアレルギー歴は必ず確認する)。

・ 〈投与経路共通〉投与に際しては、必ずショック等に対する救急処置のとれる準備をしておくこと。

・ 〈投与経路共通〉投与開始から投与終了後まで、患者を安静の状態に保たせ、十分な観察を行う(特に、投与開始直後は注意深く観察する)。

8.4. 〈投与経路共通〉無顆粒球症、再生不良性貧血、汎血球減少症、血小板減少性紫斑病、赤血球減少、白血球減少、顆粒球減少、好中球減少、血小板減少、好酸球増多があらわれることがあるので、血液検査等の観察を十分に行うこと〔11.1.5、11.2参照〕。

8.5. 〈投与経路共通〉黄疸、AST上昇、ALT上昇があらわれることがあるので、定期的に肝機能検査を行うなど観察を十分に行うこと〔11.2参照〕。

8.6. 〈投与経路共通〉窒素血症、乏尿、蛋白尿があらわれることがあるので、定期的に腎機能検査を行うなど観察を十分に行うこと〔11.2参照〕。

8.7. 〈静脈内投与〉急速な静注により、心停止を来すおそれがあるので、急速静注は行わないこと〔11.1.4、14.1.1参照〕。

(特定の背景を有する患者に関する注意)

(合併症・既往歴等のある患者)

9.1.1. 衰弱患者、大腸炎等の既往歴のある患者:偽膜性大腸炎等の重篤な大腸炎があらわれるおそれがある〔8.2、11.1.2参照〕。

9.1.2. 気管支喘息、著明なアレルギーの既往歴のある患者:重症の即時型アレルギー反応があらわれるおそれがある。

9.1.3. 重症筋無力症の患者:本剤は筋への直接作用により収縮を抑制するので、症状が悪化するおそれがある。

(腎機能障害患者)

腎機能障害患者:腎排泄は本剤の主排泄経路ではないが、消失半減期が延長するおそれがある。

(肝機能障害患者)

9.3.1. 肝障害又は肝障害の既往歴のある患者:胆汁排泄のため、消失半減期が延長するおそれがある(また、肝障害があらわれるおそれがある)。

相互作用

10.1. 併用禁忌:

エリスロマイシン<エリスロシン等>〔2.2参照〕[併用しても本剤の効果があらわれないと考えられる(細菌のリボゾーム50S Subunitへの親和性が本剤より高い)]。

10.2. 併用注意:

末梢性筋弛緩剤(スキサメトニウム、ツボクラリン等)[筋弛緩作用が増強される(本剤は神経筋遮断作用を有する)]。

高齢者

9.8.1. 一般に生理機能が低下している。

9.8.2. 偽膜性大腸炎等の重篤な大腸炎があらわれるおそれがある〔8.2、11.1.2参照〕。

妊婦・授乳婦

(妊婦)

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい。

(授乳婦)

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(ヒト母乳中へ移行する)。

小児等

9.7.1. 〈低出生体重児、新生児〉特に必要とする場合は慎重に投与すること(臨床試験は実施していない)。

9.7.2. 〈低出生体重児、新生児〉外国において、ベンジルアルコールの静脈内大量投与(99〜234mg/kg)により、中毒症状(あえぎ呼吸、アシドーシス、痙攣等)が低出生体重児に発現したとの報告がある(本剤は添加剤としてベンジルアルコールを含有している)。

適用上の注意、取扱い上の注意

(適用上の注意)

14.1. 薬剤投与時の注意

14.1.1. 〈静脈内投与〉静脈内投与時、本剤を100mL以上の補液に希釈し、600mgあたり1時間以上かけて点滴静注すること(なお、それ以上の高濃度ないしは速度で投与しないこと)〔8.7、11.1.4参照〕。

14.1.2. 〈筋肉内投与〉やむを得ない場合にのみ必要最小限に行うこと。筋肉内投与時同一部位への反復注射は行わないこと。筋肉内投与時、特に低出生体重児、新生児、乳児、幼児、小児には十分観察を行い慎重に投与すること。

14.1.3. 〈筋肉内投与〉筋肉内投与時神経走行部位を避けること。

14.1.4. 〈筋肉内投与〉注射針を刺入したとき、激痛を訴えたり血液の逆流をみた場合は直ちに針を抜き、部位をかえて注射すること。

貯法

(保管上の注意)

室温保存。

リンコシン注射液1.5g
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リンコシン注射液1.5g
リンコシン注射液1.5g

リンコシン注射液1.5g

リンコマイシン系抗生物質
2022年07月改訂(第1版)
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後発品
薬効分類リンコマイシン系抗生物質
一般名リンコマイシン塩酸塩水和物注射液
薬価507
メーカーファイザー
最終更新2022年07月改訂(第1版)

用法・用量

〈静脈内注射〉

リンコマイシン塩酸塩水和物として、通常成人は、1回600mg(力価)を1日2〜3回点滴静注する。

なお、年齢、症状により適宜増減する。

〈筋肉内注射〉

リンコマイシン塩酸塩水和物として、通常成人は、1回300mg(力価)を1日2〜3回、又は1回600mg(力価)を1日2回筋肉内注射する。

小児には、1回体重1kgあたり10〜15mg(力価)を1日2〜3回筋肉内注射する。

なお、年齢、症状により適宜増減する。

効能・効果

敗血症、感染性心内膜炎、表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管炎・リンパ節炎、乳腺炎、骨髄炎、関節炎、咽頭炎・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂腎炎、バルトリン腺炎、子宮内感染、子宮付属器炎、子宮旁結合織炎、化膿性髄膜炎、角膜炎(角膜潰瘍を含む)、中耳炎、副鼻腔炎、猩紅熱。

効能・効果に関連する注意

(効能又は効果に関連する注意)

5.1. 〈咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、中耳炎、副鼻腔炎〉「抗微生物薬適正使用の手引き」を参照し、抗菌薬投与の必要性を判断した上で、本剤の投与が適切と判断される場合に投与すること。

5.2. 〈効能共通〉本剤の投与により偽膜性大腸炎があらわれることがあるため、次の場合には本剤を投与しないことが望ましい〔8.2、11.1.2参照〕。

・ 〈効能共通〉軽微な感染症には本剤を投与しないことが望ましい。

・ 〈効能共通〉他に有効な使用薬剤がある場合には本剤を投与しないことが望ましい。

適応菌種

リンコマイシンに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、ペプトストレプトコッカス属、バクテロイデス属。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

重大な副作用

11.1. 重大な副作用

11.1.1. ショック(頻度不明):呼吸困難、全身潮紅、血管浮腫、蕁麻疹等のアナフィラキシーを伴うことがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、血圧の維持、体液の補充管理、気道の確保等の適切な処置を行うこと〔8.3参照〕。

11.1.2. 偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎(頻度不明):腹痛、頻回の下痢があらわれた場合には直ちに投与を中止し、輸液、バンコマイシンの経口投与等の適切な処置を行うこと〔5.2、8.2、9.1.1、9.8.2参照〕。

11.1.3. 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)(頻度不明)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群)(頻度不明)、剥脱性皮膚炎(頻度不明)。

11.1.4. 心停止(頻度不明):急速な静注により心停止があらわれたとの報告がある〔8.7、14.1.1参照〕。

11.1.5. 無顆粒球症(頻度不明)、再生不良性貧血(頻度不明)、汎血球減少症(頻度不明)、血小板減少性紫斑病(頻度不明)〔8.4参照〕。

その他の副作用

11.2. その他の副作用

1). 消化器:(頻度不明)下痢、軟便、食欲不振、悪心・嘔吐、腹痛、心窩部痛、口唇乾燥感、舌炎、肛門そう痒症。

2). 過敏症:(頻度不明)発疹、そう痒、浮腫、血管神経性浮腫、血清病。

3). *血液:(頻度不明)赤血球減少、白血球減少、顆粒球減少、好中球減少、血小板減少、好酸球増多。

4). ※肝臓:(頻度不明)黄疸、AST上昇、ALT上昇。

5). ※※腎臓:(頻度不明)窒素血症、乏尿、蛋白尿。

6). 神経系:(頻度不明)耳鳴、めまい。

7). 菌交代症:(頻度不明)口内炎、カンジダ症。

8). 注射部位:(頻度不明)静脈内投与による血栓性静脈炎、筋肉内投与による疼痛・硬結・壊死・無菌膿瘍。

9). その他:(頻度不明)腟炎、発熱、頭痛、倦怠感、小水疱性皮膚炎。

*:〔8.4参照〕。

※:〔8.5参照〕。

※※:〔8.6参照〕。

禁忌

2.1. 本剤の成分又はクリンダマイシンに対し過敏症の既往歴のある患者。

2.2. エリスロマイシン投与中の患者〔10.1参照〕。

重要な基本的注意

8.1. 〈投与経路共通〉本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。

8.2. 〈投与経路共通〉本剤の投与により、まれに発熱、腹痛、白血球増多、粘液便・血液便を伴う激症下痢を主症状とする重篤な大腸炎で、内視鏡検査により偽膜斑等の形成をみる偽膜性大腸炎があらわれることがあり、発症後直ちに投与を中止しなければ電解質失調、低蛋白血症等に陥り、特に高齢者及び衰弱患者では予後不良となることがある。

したがって、投与患者に対し、投与中又は投与後2〜3週間までに腹痛、頻回な下痢があらわれた場合には、直ちに医師に通知するよう注意すること〔5.2、9.1.1、9.8.2、11.1.2参照〕。

8.3. 〈投与経路共通〉本剤によるショック、アナフィラキシーの発生を確実に予知できる方法がないので、次の措置をとること〔11.1.1参照〕。

・ 〈投与経路共通〉事前に既往歴等について十分な問診を行う(なお、抗生物質等によるアレルギー歴は必ず確認する)。

・ 〈投与経路共通〉投与に際しては、必ずショック等に対する救急処置のとれる準備をしておくこと。

・ 〈投与経路共通〉投与開始から投与終了後まで、患者を安静の状態に保たせ、十分な観察を行う(特に、投与開始直後は注意深く観察する)。

8.4. 〈投与経路共通〉無顆粒球症、再生不良性貧血、汎血球減少症、血小板減少性紫斑病、赤血球減少、白血球減少、顆粒球減少、好中球減少、血小板減少、好酸球増多があらわれることがあるので、血液検査等の観察を十分に行うこと〔11.1.5、11.2参照〕。

8.5. 〈投与経路共通〉黄疸、AST上昇、ALT上昇があらわれることがあるので、定期的に肝機能検査を行うなど観察を十分に行うこと〔11.2参照〕。

8.6. 〈投与経路共通〉窒素血症、乏尿、蛋白尿があらわれることがあるので、定期的に腎機能検査を行うなど観察を十分に行うこと〔11.2参照〕。

8.7. 〈静脈内投与〉急速な静注により、心停止を来すおそれがあるので、急速静注は行わないこと〔11.1.4、14.1.1参照〕。

(特定の背景を有する患者に関する注意)

(合併症・既往歴等のある患者)

9.1.1. 衰弱患者、大腸炎等の既往歴のある患者:偽膜性大腸炎等の重篤な大腸炎があらわれるおそれがある〔8.2、11.1.2参照〕。

9.1.2. 気管支喘息、著明なアレルギーの既往歴のある患者:重症の即時型アレルギー反応があらわれるおそれがある。

9.1.3. 重症筋無力症の患者:本剤は筋への直接作用により収縮を抑制するので、症状が悪化するおそれがある。

(腎機能障害患者)

腎機能障害患者:腎排泄は本剤の主排泄経路ではないが、消失半減期が延長するおそれがある。

(肝機能障害患者)

9.3.1. 肝障害又は肝障害の既往歴のある患者:胆汁排泄のため、消失半減期が延長するおそれがある(また、肝障害があらわれるおそれがある)。

相互作用

10.1. 併用禁忌:

エリスロマイシン<エリスロシン等>〔2.2参照〕[併用しても本剤の効果があらわれないと考えられる(細菌のリボゾーム50S Subunitへの親和性が本剤より高い)]。

10.2. 併用注意:

末梢性筋弛緩剤(スキサメトニウム、ツボクラリン等)[筋弛緩作用が増強される(本剤は神経筋遮断作用を有する)]。

高齢者

9.8.1. 一般に生理機能が低下している。

9.8.2. 偽膜性大腸炎等の重篤な大腸炎があらわれるおそれがある〔8.2、11.1.2参照〕。

妊婦・授乳婦

(妊婦)

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい。

(授乳婦)

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(ヒト母乳中へ移行する)。

小児等

9.7.1. 〈低出生体重児、新生児〉特に必要とする場合は慎重に投与すること(臨床試験は実施していない)。

9.7.2. 〈低出生体重児、新生児〉外国において、ベンジルアルコールの静脈内大量投与(99〜234mg/kg)により、中毒症状(あえぎ呼吸、アシドーシス、痙攣等)が低出生体重児に発現したとの報告がある(本剤は添加剤としてベンジルアルコールを含有している)。

適用上の注意、取扱い上の注意

(適用上の注意)

14.1. 薬剤投与時の注意

14.1.1. 〈静脈内投与〉静脈内投与時、本剤を100mL以上の補液に希釈し、600mgあたり1時間以上かけて点滴静注すること(なお、それ以上の高濃度ないしは速度で投与しないこと)〔8.7、11.1.4参照〕。

14.1.2. 〈筋肉内投与〉やむを得ない場合にのみ必要最小限に行うこと。筋肉内投与時同一部位への反復注射は行わないこと。筋肉内投与時、特に低出生体重児、新生児、乳児、幼児、小児には十分観察を行い慎重に投与すること。

14.1.3. 〈筋肉内投与〉筋肉内投与時神経走行部位を避けること。

14.1.4. 〈筋肉内投与〉注射針を刺入したとき、激痛を訴えたり血液の逆流をみた場合は直ちに針を抜き、部位をかえて注射すること。

貯法

(保管上の注意)

室温保存。

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